スターアライアンスNote

世界を旅するために働く、Architectによる旅日記

’21 冬 西国 52

2021年03月23日 | ’21 西国

 

 

河川敷には、ソメイヨシノが見えます。

今年はさくらが早そうです。

 

193.3ⅿの橋を戻ります。

6種類の国産木材で、橋は架けられています。

 

 

 

 

中央が膨らんだアーチ橋。

 

東側の第一橋の高さが一番低く、8.78ⅿ、

中央の第3橋の高さが一番高く、水面から13.03ⅿあります。

建築物にすると、約5層分の高さに相当します。

 

 

 

 

橋脚の部分です。

1950年の流出以前は、松の杭に支えられていました。

その後の改修工事で、現在の深さ10ⅿのケーソンに変更されています。

この工事の際に、中央部分の橋脚は1ⅿあげられたそうです。

排水用の溝が切られています。

 

 

 

 

少しずつ改良が加えられています。

 

アーチ橋の古い構造図は、12枚が現存しています。

一番古いものは、1699年のもので創建後26年経っています。

それくらいのスパンで、木材の部分は取り替えられてきたようです。

 

 

 

 

現代にまで続く、匠の技術です。

 

下部に見える木材は端部にはケヤキ、中央部には松が用いられています。

上部の歩行する部分にはヒノキが敷かれています。

ヒノキは長野県産のものが使用されています。

材料の確保も今後は大変な気がします。

 

 

 

 

真下から見ると、まさしく竜のようです。

以前訪れたダナンにも竜の橋がありました。

 

’17 冬 ダナン 70 - スターアライアンスNote (goo.ne.jp)

 

この橋には、竜の頭も尻尾もありました。

錦帯橋も真下から見ると、その構造のすごさがよくわかります。

 

 

 

 

木造である以上、半永久的に使用することは難しそうです。

ですが、1673年から約350年間も技術は伝承されてきました。

現代の技術も加わり、より今日強固な橋脚へと変化してきています。

 

この景色はずっと変わることは無いようです。



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