試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形3519,3518[3520F-3] 更新車 現行仕様 PT-7131形パンタグラフ換装車 避雷器交換 (3520F 発生品)

2017-02-08 21:53:47 | 京成線:3500形
純正復帰。

マイクロエース製京成3500形3520F更新車現行仕様(3520F-3)はM1車のシングルアーム式パンタグラフ化を施し出場させた。
パンタグラフは類似のTOMIX製PT-7113-B形パンタグラフを採用したが弱点は避雷器が無かった事である。
そのためマイクロエース製新3000形3026F発生品から避雷器を撤去しパンタグラフ台枠に取り付け補完していた。


京成3500形3520F 更新車 現行仕様。
3520F-3:[3520]-[3519]-[3518]-[3517]。
※PT-7131形パンタグラフ換装編成。

3519,3518(3520F-3)から捻出されたPT-43形パンタグラフは予備品を含めて3200形3264F新赤電色へ移設する計画だった。
3264Fはメーカーエラーで別物の避雷器が取り付けられていたため撤去した。
3200形系列内で見附を揃えようと目論んだが3519,3518の避雷器に取扱上の問題が生じた。


3518+3517 (3520F-3)。

3519,3518の避雷器はゴム系接着剤でパンタグラフ台枠側面に固定している。
3026F発生品の避雷器はPT-71系パンタグラフの避雷器取付台座ごと切断し少しでも糊代を稼いだ。
しかし思ったより接地面積が狭く安定性に欠ける。
脱落こそしなかかったものの何度も角度修正を迫られていた。
そこで3264Fのパンタグラフ換装を中止しPT-43形パンタグラフ用避雷器を3519,3518へ移設する。


入工中の3518。

先ず3518から入場させた。
TOMIX製PT-7113-B形パンタグラフへの避雷器取付位置は実車を参考とした。
ただ正確な位置取りが判らずイメージを近付けたに留まっている。
現在でも資料不足により正規位置が定められていない。
よって今回交換する避雷器も従来を踏襲する。


マイクロエース製PT-71系パンタグラフ用避雷器を取付けていたTOMIX製PT-7113-B形パンタグラフ。

避雷器を撤去すると大凡の位置が再びずれてしまう。
改めて屋根上を確認するとパンタグラフ台枠に引き込まれる配管とほぼ合致していた。
スライダーとの位置関係から避雷器取付場所を決めていたが配管モールドを目安に変更する。
これで3519,3518の避雷器はほぼ同じ位置になるはずである。


避雷器を撤去したマイクロエース製PT-43形パンタグラフ。

避雷器を供出するマイクロエース製PT-43形パンタグラフは初代3520F(→3520F-3)の現行仕様化で捻出された。
避雷器に限り3520F-3は回着時の部品へ戻る。
マイクロエース製PT-43形パンタグラフ用避雷器は取付脚がL字形に成形されている。
そのためTOMIX製PT-7113-B形パンタグラフ台枠でも安定した固定が出来ると考えた。
避雷器は押し出すだけで撤去できPT-43形パンタグラフ単体は予備品に廻っている。


避雷器を交換したTOMIX製PT-7113-B形パンタグラフ(3518)。

TOMIX製PT-7113-B形パンタグラフは換装時に取付脚ピッチ都合で連結面側を撤去した。
連結面側の固定はパンタグラフ台にゴム系接着剤を乗せパンタグラフ台枠を載せる接着式を採用している。
中央寄取付脚2点支持に比べ不安要素が多かったが強力に固定されていた。
よってパンタグラフ破損を避けるため取り外さずに避雷器交換を行っている。
新たな避雷器は側面へゴム系接着剤を塗布し仮止めした後にL字形取付脚へ流し込み接着剤を投入した。




3518+3517 (避雷器交換)。

PT-71系パンタグラフ用に比べてPT-43形パンタグラフ用避雷器は一回り大きくなる。
そのため海側からもその存在がはっきりと伺えるように変わった。
交換前後でどちらのバランスが良いかは何とも微妙である。
その代わりL字形取付脚のお陰で安定度は大幅に向上し傾く心配は無くなった。


先端が欠けていた避雷器取付脚。

続けて3519の避雷器交換に着手した。
同じく3520F-3後期仕様化で余剰となったマイクロエース製PT-43形パンタグラフを持ち出した。
計算外だったのは避雷器取付脚が若干欠けている事だった。
マイクロエース製PT-43形パンタグラフ用避雷器はパンタグラフ台枠へ差し込む構造でこの部分さえ乱れていなければ成立する。
ここはつきが無かったと思うしかない。


避雷器を撤去したTOMIX製PT-7113-B形パンタグラフ(山側)。

この欠けが避雷器の安定度を揺らがせる要因になるかと心配した。
3519のPT-71系パンタグラフ用避雷器を撤去すると微量のゴム系接着剤が残ってくれた。
撤去したPT-43形パンタグラフ用避雷器の取付脚にもゴム系接着剤を絡める。
パンタグラフ台枠に残ったゴム系接着剤との相乗効果で仮固定は比較的容易に行えている。


避雷器の存在感が増したTOMIX製PT-7113-B形パンタグラフ(3519:山側)。

3518と同じくパンタグラフ撤去は行わずに避雷器交換を施した。
固定も流し込み接着剤を投入し同一仕様化している。
なお流し込み接着剤はL字形取付脚がパンタグラフ台枠裏側に接する部分だけに投入している。
そのためパンタグラフ破損等で交換する場面を招いても容易に撤去が可能である。
万が一のパンタグラフ交換時は先に避雷器を取り付けた方が楽に進められると思う。




3519+3520 (避雷器交換:山側)。

避雷器交換を終え3520F-3が再出場した。
3519,3518共にしっかりと固定され指力程度では傾かなくなった。
交換の主眼は安定度向上であり当初の目的は果たせたと言えよう。
3264Fのパンタグラフ交換を見送っただけの効果は得られたと思う。


3519+3518 (3520F-3+3520F-1:山側+山側)。

初代3520F発生品を使用したため3500形PT-43形パンタグラフ搭載車と避雷器形状が統一された。
但し取付位置都合で避雷器高に差がある仕上がりとなっている。
俯瞰が多い事を考えれば悪くないとは思う。
仕様上パンタグラフ交換車はTOMIX製PT-7113-B形パンタグラフの代用しか思い浮かばなかった。
避雷器があるという事実で満足はしている。


3519+3538 (3520F-3+3540F-1:山側+山側)。

逆に3540F中期仕様(3540F-1)とはPT-7131形パンタグラフ搭載編成という共通項が有りながら避雷器が異なるものになった。
当然新3000形3001F,3010F-1,3010F-2,3026Fとの外観差も生じる。
どちらがより実車に近いかは答に詰まる。
ただ3500形更新車に限れば後期更新車との差を強調出来たとは思う。

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