擦過音。
所有する交通営団5000系列最後の1stLOT編成である元交通営団5000系46F新木場CR入換車の動力ユニット整備を行う。
回着は東西線系統から遅れたがお座敷レイアウトの試験走行に活躍しており出番は東西線仕様を上回っている。
元交通営団5000系46F 新木場CR入換車。
元46F:5846-5322-5045。
時折動力車から発せられる金属擦過音が気になり始めた。
試験走行は低速で行っているが起動時に限り生じることがある。
毎回ではないのが不思議で何が原因かも判らない。
金属同士が擦れ合う音でギア廻りではなさそうだった。
ひとまず動力ユニットの整備を行い原因追求を行う。
元5322(元46F:動力車)。
元46Fは新木場CR入換車化から時間が経過し窓支持の黒Hゴムが定着していた。
種車は41Fで灰Hゴム支持だったが交通営団5000系非冷房車千代田線仕様(試作品)に違和感を抱くほどだった。
それだけ回着時の印象が薄くなっている珍しい編成でもある。
入工中の元5322。
交通営団5000系列で一番距離を稼いでいながら最終入場となった。
41F千代田線綾瀬支線仕様の取扱いに苦慮し苦肉の策で新木場CR入換車化した。
東西線仕様が先に入場したのは優先路線順位が絡んでいる。
経年が進んだ上に走行機会の多い動力車はどの程度まで劣化が進むか気になるところだった。
最悪の状態を覚悟して動力ユニットを分解した。
中程度の劣化度合いだった動力ユニット。
先ず導電板が思っていたより酸化していなかったことに驚いた。
5234(63F),5298(83F)とほぼ変わらない。
東葉高速1000形1017(01F)よりも状態が良かった。
8000系8512(12F)は低経年ながらかなり状態が悪化していた。
経年や走行距離よりも工場生産時が鍵を握っていると考えられる。
現在は回着時に整備するのが当たり前になったが間違いではないかもしれない。
ラプロス(#8000)→研磨フィルムで磨いた導電板。
導電板はラプロスでないと磨き出すのに時間を要しそうな酸化箇所があった。
そのためラプロス(#8000)で全体を磨いてから3M製研磨フィルムで仕上げている。
これで暫くは安泰だろう。
予想通りのグリス劣化だったFS-502動力台車。
FS-502動力台車はグリス劣化こそ進行していたがこちらも程度は中だった。
走行距離の割に埃等の混入も無い。
分解前に車輪を回転させたが特に異音は生じなかった。
台車のギアはプラスチックで例の擦過音に絡むとすればスパイラルギアだろう。
ややグリス乾燥が見られたスパイラルギア。
スパイラルギアもマイクロエース製品の経年通りだった。
FS-502動力台車とスパイラルギア周りのクリーニングを行い各々を組合せた。
しかしここでも異音は生じない。
残るはモーターである。
油脂固着さえ無かったモーター軸。
モーターも目視では問題ないように見えた。
そこでモーター単独で駆動試験を行ってみた。
コイル部に埃が侵入している可能性もあり適宜エアーダスターを使用している。
駆動試験では至ってスムーズに動いた。
電流値を上げても挙動は変わらず安定して回転する。
振動も生じないため金属擦過音の原因は掴めないまま終わった。
↓
整備を終えた動力ユニット。
単体では擦過音が生じなかったものの組み上げると再発するかもしれない。
そのため普段より試験線の区間を長くし何時も通りの低速で走行させてみた。
往復回数も通常の倍以上としたが異音は生じない。
結局あの金属擦過音は何だったのだろうか。
レイアウト敷設時には必ず出番が廻ってくるため今後も気を付けるしかない。
黒Hゴム支持が目立つ元5846+元5322(TOMIX製PG16形パンタグラフ換装済)。
元46FのTOMIX製PG16形パンタグラフ化は接着剤を使わなかった。
現在でもしっかり固定されており元5045と共に上昇の不都合は無い。
5000系列で仕様統一を図っても良かったが接着剤が無い方が有利なのは当然で手を加えなかった。
擦過音対策は空振りしたが答が出たため竣工とした。
この擦過音こそ経年によるものなのかもしれない。
分解整備だけで改善されるなら即入場させた方が良いだろう。
所有する交通営団5000系列最後の1stLOT編成である元交通営団5000系46F新木場CR入換車の動力ユニット整備を行う。
回着は東西線系統から遅れたがお座敷レイアウトの試験走行に活躍しており出番は東西線仕様を上回っている。
元交通営団5000系46F 新木場CR入換車。
元46F:5846-5322-5045。
時折動力車から発せられる金属擦過音が気になり始めた。
試験走行は低速で行っているが起動時に限り生じることがある。
毎回ではないのが不思議で何が原因かも判らない。
金属同士が擦れ合う音でギア廻りではなさそうだった。
ひとまず動力ユニットの整備を行い原因追求を行う。
元5322(元46F:動力車)。
元46Fは新木場CR入換車化から時間が経過し窓支持の黒Hゴムが定着していた。
種車は41Fで灰Hゴム支持だったが交通営団5000系非冷房車千代田線仕様(試作品)に違和感を抱くほどだった。
それだけ回着時の印象が薄くなっている珍しい編成でもある。
入工中の元5322。
交通営団5000系列で一番距離を稼いでいながら最終入場となった。
41F千代田線綾瀬支線仕様の取扱いに苦慮し苦肉の策で新木場CR入換車化した。
東西線仕様が先に入場したのは優先路線順位が絡んでいる。
経年が進んだ上に走行機会の多い動力車はどの程度まで劣化が進むか気になるところだった。
最悪の状態を覚悟して動力ユニットを分解した。
中程度の劣化度合いだった動力ユニット。
先ず導電板が思っていたより酸化していなかったことに驚いた。
5234(63F),5298(83F)とほぼ変わらない。
東葉高速1000形1017(01F)よりも状態が良かった。
8000系8512(12F)は低経年ながらかなり状態が悪化していた。
経年や走行距離よりも工場生産時が鍵を握っていると考えられる。
現在は回着時に整備するのが当たり前になったが間違いではないかもしれない。
ラプロス(#8000)→研磨フィルムで磨いた導電板。
導電板はラプロスでないと磨き出すのに時間を要しそうな酸化箇所があった。
そのためラプロス(#8000)で全体を磨いてから3M製研磨フィルムで仕上げている。
これで暫くは安泰だろう。
予想通りのグリス劣化だったFS-502動力台車。
FS-502動力台車はグリス劣化こそ進行していたがこちらも程度は中だった。
走行距離の割に埃等の混入も無い。
分解前に車輪を回転させたが特に異音は生じなかった。
台車のギアはプラスチックで例の擦過音に絡むとすればスパイラルギアだろう。
ややグリス乾燥が見られたスパイラルギア。
スパイラルギアもマイクロエース製品の経年通りだった。
FS-502動力台車とスパイラルギア周りのクリーニングを行い各々を組合せた。
しかしここでも異音は生じない。
残るはモーターである。
油脂固着さえ無かったモーター軸。
モーターも目視では問題ないように見えた。
そこでモーター単独で駆動試験を行ってみた。
コイル部に埃が侵入している可能性もあり適宜エアーダスターを使用している。
駆動試験では至ってスムーズに動いた。
電流値を上げても挙動は変わらず安定して回転する。
振動も生じないため金属擦過音の原因は掴めないまま終わった。
↓
整備を終えた動力ユニット。
単体では擦過音が生じなかったものの組み上げると再発するかもしれない。
そのため普段より試験線の区間を長くし何時も通りの低速で走行させてみた。
往復回数も通常の倍以上としたが異音は生じない。
結局あの金属擦過音は何だったのだろうか。
レイアウト敷設時には必ず出番が廻ってくるため今後も気を付けるしかない。
黒Hゴム支持が目立つ元5846+元5322(TOMIX製PG16形パンタグラフ換装済)。
元46FのTOMIX製PG16形パンタグラフ化は接着剤を使わなかった。
現在でもしっかり固定されており元5045と共に上昇の不都合は無い。
5000系列で仕様統一を図っても良かったが接着剤が無い方が有利なのは当然で手を加えなかった。
擦過音対策は空振りしたが答が出たため竣工とした。
この擦過音こそ経年によるものなのかもしれない。
分解整備だけで改善されるなら即入場させた方が良いだろう。