試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形モハ3556[3556F] 3次車 朱帯色 後期仕様 運行番号表示器設置,前面種別板・種別幕・行先方向幕変更

2017-07-13 21:40:00 | 京成線:3500形
失地回復。

TOMYTEC製京成3500形モハ3556朱帯色(3556F)の運行番号表示器印刷除去に失敗してしまった。
側面ならまだしも前面窓セルの亀裂は痛過ぎる。
ここで見切る訳にも行かず気持ちを入れ直し作業を再開した。


京成3500形モハ3556 3次車 朱帯色(3556F)。

前面窓セルのHゴム色挿しまでは意地で終わらせた。
助士側窓セルの亀裂を如何に目立たなくするかを考えるための間を設けた。
しかし試行錯誤中に必ず目に入る亀裂が思考回路を停止させる。
誤魔化す手段を見出すまで何度も前面窓セルから目を切った。


気分を滅入らせる助士側窓セルの亀裂。

亀裂の隠蔽検討は運行番号表示器を持ち出し現物合わせで行った。
保管品の[B29]を使用し亀裂部と重ね合わせた。
亀裂はほぼ垂直に走っている。
そのため運行番号表示器の幕間が合えば誤魔化せそうに思えた。
幕間は黒地で幅は十分に確保できる。
この方式での運行番号表示器装着を決断した。
運行番号表示器は自作ステッカーを起用している。
少しでも窓セルの亀裂を誤魔化すため運行番号表示器枠をプラ板再現とした。
設置位置は亀裂が幕間の黒地部へ留まるように調整している。






亀裂を隠す様に設置した運行番号表示器。

粗を薄くするため前面窓セルには新たな細工を施した。
現行色とは違い朱帯色では通過標識灯兼尾灯がステンレス車体に埋没する様に感じる。
そこでレンズ表面を赤マッキーで塗り潰し後端部室内側をマッキーで黒色化した。
これで多少存在感が高まる事を期待する。
効果が得られない場合にはモハ3553での施工は行わない。


グリーンマックス製京成3150形用ステッカーを起用した[]表示板。

ここで貫通扉種別板差しにも手を入れている。
当初は製品付属シールの起用を検討していた。
ところが印刷枠のまま切り出すと種別板差しを含めた大きさになってしまう。
更に種別板差しモールドを活かすためには薄い[]表示板ステッカーを用いた方が都合が良い。
手元にあるステッカーで一番薄いと思われたのがグリーンマックス製京成3150形用だった。
赤マッキーで[=通勤特急=]印刷を塗り潰し[]表示板ステッカーを貼付した。
ところがステッカーが薄過ぎ赤マッキーで隠蔽できなかった[=]が透過してしまう。
そこで[=通勤特急=]を剥離しステンレス地を露出させ赤マッキーで塗り潰した。
多少の斑が出たものの実車も染みや剥げがある[]表示板が使用されていたため納得出来る範囲と言えよう。


青マッキーを厚く塗布した側面行先表示器。

前面関連の整備が一定点に到達し側面窓行先表示器の基準幕化に着手した。
モハ3555,モハ3554(3556F)では青マッキーの被膜が薄く[通勤特急 西馬込]が透過していた。
幸い車体構造により基準幕に見えたがモハ3556から青マッキーの被膜を厚くしている。
光源直下で浮かび上がっていた[通勤特急 西馬込]はほぼ隠蔽された。
効果が無いと判りつつも幕間を残した点だけはこれまでの工程を踏襲している。


黒地化した運行番号表示器ベース。

車体窓枠はモハ3555,モハ3554と同様に清掃を施した。
モハ3556も清掃に用いた綿棒が灰色に変わっている。
側面窓は拭き上げのみに変更し作業を簡略化した。
モハ3556の側面窓セル取付は容易に行えた。
前面窓セルのストッパーへ楽に嵌め込めたのがM1車との大きな違いである。
運行番号表示器印刷消去が無ければM2車は比較的楽に整備を行えると思う。
全窓セルを嵌め終えたところで運行番号表示器の亀裂を確認した。
すると運行番号表示器枠風に残したプラ板が逆効果を招き亀裂部が輝くように見える。
結局3592F現行色後期仕様(3592F-1),3592F現行色晩年仕様(3592F-2)に揃えた。
一度運行番号表示器を撤去しプラ板ベースをマッキーで塗り潰し黒色化している。
この後行先表示器へ富士川車輌工業製ステッカーを貼付した。
前面用は英字併記幕しか持ち合わせが無く側面用の転用である。
マイクロエース製3504F朱帯色後期仕様(3504F)ではグリーンマックス製京成3150形用ステッカーを用いた。
3504Fは成形都合で富士川車輌工業製ステッカー(側面用)と比較する前に貼付を終えてしまった経緯がある。
ようやく3500形未更新車朱帯色で富士川車輌工業製ステッカーの採用が実現した。


忘れずに転写した優先席マーク:ジオマトリックス製。

屋根板と床板を嵌合させ車体を組み上げた。
ここで優先席マークインレタを転写した。
モハ3554では完全に失念しモハ3555で思い出した工程である。
モハ3556の入場に備えステッカーやインレタ類を予め用意した。
これにより優先席マーク転写忘れを防げている。
優先席マークは一発で転写を終えモハ3553用の確保が確実になった。
失敗さえ繰り返さなければ3556Fは賄えるだろう。
優先席マークインレタ転写後に前照灯ライトベゼルの塗料剥離を追加施工した。
強引に手を出すと朱帯自体を傷める可能性がある。
剥離は爪楊枝式で慎重に行い前照灯の輪郭をはっきりさせている。




予想より亀裂の目立たなかった助士側窓セル。

モハ3556は一連の工程を終えた。
先ず確かめたのは当然助士側窓セルの状況である。
上部に亀裂と曇りのある助士側窓セルだが屋根板装着により導光されなくなったため意外に目立たない。
かなり落胆した亀裂発生だったが最低限の見附は確保出来たらしい。
一番心配していた箇所が上手く誤魔化せたのは非常についていた。
亀裂部を運行番号表示器の黒地部に合わせた成果もあると思う。
次に通過標識灯兼尾灯の色挿し具合を確認した。
現行色とは異なり引き締める青帯が無いため存在感は施工前より高まったと思える。
単に赤マッキーだけで済ませず黒マッキーを併用した効果で[普通]運用としては程良い表情になったと言えよう。
[]へ改めた種別表示板は組み上げるとステッカーの歪みが目立つ。
今後位置調整を施すか考えたい。




モハ3556朱帯色後期仕様(金属車輪装着,側面行先表示器基準幕化)。

とんでもない事故に襲われたがモハ3556の竣工に漕ぎ着けた。
一時はボナファイデ製前面窓セルの採用も考えた。
幸い外観を乱す程ではなく今回は見送りにしている。
運転台側の車両番号標記が表面印刷で残るため場合によっては3592F-1,3592F-2も含め交換するかもしれない。


モハ3556+モハ3555 (3556F:非動力車+動力車)。

車体不等沈下対策としてTNカプラーSPカバーの切除を行ったが結果は予想通りだった。
やはり車体の精度に依存する都合で完全には解消できていない。
しかし運転台側の車体高が下がったのは間違い無く未施工よりは良かったはずである。

3556F朱帯色の第二次整備はモハ3553が最終入場車となる。
運行番号表示器剥離はモハ3556と変わらないと予測する。
多少の曇りは我慢する代わりに亀裂だけは防がなければならない。
何とか成功に結び付け3556F出場を迎えたい。

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