試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3300形モハ3304[3304F-1] 新赤電色 英字無併記[普通]種別幕交換,運転台側通過標識灯枠印刷補修施工

2017-06-06 21:16:50 | 京成線:3300形
想定外。

マイクロエース製京成3300形3304F新赤電色(3304F-1)が種別幕交換のため入場した。
3304F-1はモハ3303の動力ユニット整備に始まりモハ3302もパンタグラフスライダー金色化で続いた。
今回モハ3304,モハ3301の種別幕交換で短期間のうちに全車が入場に至る。


京成3300形3304F 新赤電色。
3304F-1:[3304]-[3303]-[3302]-[3301]。

3304F-1は車体更新で保留車となった元3312F新赤電色に種車とした。
当時英字無併記[普通]種別幕は製品付属のマイクロエース製にする方針だった。
改番入場時も躊躇することなくマイクロエース製ステッカーを起用している。
この後マイクロエース製英字無併記[普通]種別幕が不足し富士川車輌工業製を用いた。
潮流が変わり3304F-1も3308F現行色前期仕様(3308F-1)に合わせ富士川車輌工業製ステッカーへ変更する。
結局マイクロエース製英字無併記[普通]種別幕は消滅に向かう。


モハ3304 新赤電色(3304F-1)。

種別幕交換はモハ3304から開始した。
3308F-1同様種別幕用のプラ板ステッカーベースは再用する。
しかし富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕は2両分しか残っていない。
切り出しを誤ると3304F-1の出場が遅れる。
これさえ乗り越えれば問題ないと思っていた。


入工中のモハ3304。

先ず種別幕の撤去に取り掛かった。
ステッカーベースさえ傷めなければ良い。
何時もの感覚で種別幕を押し込んだところ貫通扉が斜めになった。
種別幕は微量のゴム系接着剤で固定しているはずである。
位置を変えながら種別幕を押してもその度に貫通扉が外れてしまう。


傾斜する貫通扉。

前面窓セルの傾斜を招く恐れのある貫通扉撤去は避けたかった。
しかしいくら挑んでも種別幕は強固に貼り付いたまま残る。
このままでは埒が明かない。
止むを得ず貫通扉を撤去して種別幕を剥がした。
種別表示器部を確認すると波を打つようにゴム系接着剤が塗布されていた。
モハ3312時代の[特急]からモハ3304への改番時に[普通]へ格下げした際の作業を端折ったと思われる。
これが強固な取付を引き起こし種別幕だけを押し込めなくしていたらしい。


ゴム系接着剤が夥しく残る種別表示器部。

それにしてもこの量は多過ぎである。
今度はゴム系接着剤の除去に苦戦した。
種別表示器部全周に渡り接着剤が塗布されていた上に厚みがある。
ゴム系接着剤の残滓除去は爪楊枝を用いるしかなく少しずつ剥がしていった。
途中で爪楊枝を交換するほど塗り込められていた。
モハ3304ではステッカーベース側にゴム系接着剤を塗布したのかもしれない。
幸い貫通扉,種別表示器を傷めず残滓除去を終えた。
ここはゴム系接着剤の強味と言えよう。


原形に復帰した種別表示器部。

モハ3304用の富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕は失敗無く切り出せた。
これでモハ3301用を確保できた。
失策予防のためこの後モハ3301用の種別幕も切り出している。
ここまで来れば種別幕交換は無事終えられるだろう。
再用したステッカーベースに英字無併記[普通]種別幕を貼付し車体へ取り付けた。
今度こそゴム系接着剤は微量とし万が一のステッカー破損及び劣化に備えている。


銀挿しを施した運転台側通過標識灯枠。

ところが車体を組み立てた時点で異変に気付いた。
運転台側通過標識灯枠の側面寄印刷が失われている。
モハ3316新赤電色(二代目)をモハ3312へ改番した際は入念にマスキングを施したはずである。
前面の[3316]消去はラプロス式で行い擦過面積を最小限に留めたつもりだった。
二度の改番でマスキングテープの糊に印刷が持って行かれたのかもしれない。
このままでは締まりに欠けるためシルバーの油性ペイントマーカーで修正を行った。




モハ3304 [B17 普通 千葉中央]:種別幕交換,運転台側通過標識灯枠修正施工。

修正箇所が繊細で油性ペイントマーカーのペン先は当てられない。
そこでインクを爪楊枝で浚い通過標識灯枠へ乗せる方式とした。
塗料が速乾性で浚ったインクが少ないと銀挿しに至らない。
逆に多過ぎると斑になり枠の形状が崩れてしまう。
斑になったインクはゴム系接着剤除去用の爪楊枝で直ぐに拭き取り再度色挿しに入る。
これを何度も繰り返しようやくそれなりの見附に戻せた。




モハ3304 点灯試験[B17 普通 千葉中央]:富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕交換施工。


モハ3305 点灯比較[B17 普通 千葉中央]:3308F-1(旧ライト基板交換施工車)。

通過標識灯枠の修正に時間を要し点灯試験を行う頃には日付を跨いでいた。
モハ3308,モハ3305(3308F-1)に続き種別幕交換だけの作業だったはずが大掛かりな展開に変わってしまった。
細部の修正は自分が苦手とする分野である。
無駄に時間ばかり費やしてしまうため何とか技量を向上させたい。

点灯試験の結果は3308F-1と変わらない。
3304F-1と随時併結する3308F-1を旧ライト基板化した理由はここにあった。
4+2編成(3304F-2,3308F-2)時も編成前後で点灯色温度が異なる事態を防いでいる。
その代わり黄味を帯びる弱点も付いて来てしまった。
LEDチップ打ち替えの技量も工具も無く白色点灯化は厳しいだろう。

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