試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3300形モハ3305[3308F-1] 現行色 前期仕様 英字無併記[普通]種別幕交換:富士川車輌工業製ステッカー

2017-06-05 21:26:40 | 京成線:3300形
偏位。

マイクロエース製京成3300形3308F現行色前期仕様モハ3308(3308F-1)の種別幕交換は思わぬ障害に行く手を阻まれた。
これによりモハ3305(3308F-1)に着手できなかった。
改めて入場機会を設け3308F-1の再出場に繋げる。


京成3300形モハ3305 現行色 前期仕様(3308F-1)。

モハ3305は[千葉中央]幕のずれが少なく修正を要する程ではない。
そのため前面行先表示器周辺には一切手を着けない。
工程は富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕化だけになる。
然程時間を要さないと考え作業を開始した。


入工中のモハ3305。

モハ3305を分解すると種別幕ステッカーベースの取付位置が運転台側に寄っていた。
マイクロエース製英字無併記[普通]種別幕ステッカーもステッカーベースの中心を外している。
3308F-1の英字無併記[普通]種別幕は3316F新赤電色クロスシート試作車(3316F-1)の発生品を転用した。
3316F-1は種別表示器窓セルの撤去が容易に行えたLOTだった。
そのため種別幕取付は通常通り行えたはずである。
加えてステッカーベースは助士側をニッパーで切り落とした不自然な細工痕が見られた。
回着整備時の記録には特記事項が無く不思議に思えた。


種別窓セルの欠片が残る貫通扉。

種別幕固定はゴム系接着剤でモハ3308と変わらない。
あっさり撤去できたが助士側ステッカー端部とステッカーベースがほぼ重なっていた。
富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕を貼付するには横幅が不足する。
よってステッカーベースはt0.5mmのプラ板で新規製作している。
新たな英字無併記[普通]種別幕を切り出しステッカーベースの中央に貼り付けた。
ここで貫通扉に仮合わせたしたところ助士側が浮いてしまった。
ステッカーベースが運転台側に寄っていた理由が漸く飲み込めた。
3304F現行色,3344F現行色LOTの種別表示器窓セルは撤去に苦戦した個体が多い。
モハ3305もこれに該当し破砕に近い状態まで持ち込み取り外した記録が残っている。
この時の後処理が不完全で貫通扉には種別表示器窓セルの一部が残っていた。
残ったセルの張り出しを避けるためステッカーベースを切断したと思われる。
回着整備時は完全除去を放棄し手を抜く方向へ梶を切ったらしい。
富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕は劣化しない限り使用し続ける。
現状ではステッカーベースを受け入れる幅が不足するため貫通扉の修正を行う。
簡単に作業を終えられる予定がモハ3305でも想定外の工程が加わってしまった。


貫通扉と面一になった種別幕ステッカーベース。

種別表示器窓部を傷める訳にはいかない。
よってセルの残滓除去は慎重に行った。
ニードルでセルを徐々に崩し爪楊枝で剥離する作業を繰り返した。
回着整備時の処理が雑過ぎて平滑化には大幅な時間を要している。
全て欠片を除去しないと種別幕が浮いてしまうため集中して作業に当たった。
ようやく平滑化を終え改めて種別幕を仮合わせを行った。
どうにかステッカーベースに支障しない状態に至りゴム系接着剤で固定している。




モハ3305 [B17 普通 千葉中央]:種別幕交換。

種別幕の平行取りを行い前面の状態を確認した。
前途の通り富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕はステッカーベース中央に貼付している。
ステッカーベースは種別表示器を完全に覆えておりセル残滓の除去は成功した。
思った通りに進まなかった種別幕交換だが最終的には好結果に結び付けられた。




モハ3305 点灯試験[B17 普通 千葉中央]:富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕化。

種別幕がマイクロエース製から富士川車輌工業製に改まり[普通]の視認性が高まった。
旧ライト基板化はモハ3308と共通で点灯色は黄味を帯びる。
基板交換は3304F新赤電色(3304F-1)とLOTを揃えるために行ったものだった。
白色に点灯する新ライト基板は予備品が無く原形復帰は難しい。
点灯色だけは諦めるしか無いだろう。




3308F-1 (富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕化)。

種別幕の交換を終え3308F-1が再出場した。
モハ3308,モハ3305共に順調な作業とは言えなかった。
しかし前面見附は確実に向上したと思う。
その代わり都度増結する3304F-1とは種別幕が揃わなくなった。


3308F-2 (英字無併記[普通]種別幕:マイクロエース製,富士川車輌工業製)。

現在グリーンマックス製3150形のライトスイッチOFFを伴う組成を休止している。
TR-180床板の座席部品締結ビス部破損が相次ぎ妙案が浮かぶまで復活できない。
そのため3000系列での新旧混色編成は3304F-2,3308F-2の4+2編成だけに限られている。
早急に3304F-1も種別幕の交換を行いたい。

この記事についてブログを書く
« 京成3300形モハ3308[3308F-1]... | TOP | 京成3300形モハ3304[3304F-1]... »