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上海☆DAYS ~明天也是好日子~

上海での日々の記録とつぶやきなど。

美しいビーチへ。

2012年01月29日 | 旅行(その他)
連日穏やかな晴天に恵まれて、食べ物で体調を壊すこともなく順調な日々。
スケジュール的にも余裕があったので、「できれば行った方がいい」と先輩旅行者からのアドヴァイスを受けて
離島へのツアーに参加してみることに。

船酔いが心配だったので、スピードボードではなく中型船でのんびり行くものをチョイス。
参加者は欧米人が多く、聞こえてくる言葉は様々で、とてもインターナショナル。

まずは最初に向かった小さな島・カイ島で小一時間のシュノーケリング。



プーケット島から20分と近く、浅瀬でもこんなにお魚がたくさん。
ただ、現地ガイドさんが『カイ島は中国人旅行客が多いので・・・』と言っていた通り、ここに来ると
↓こんな具合に混雑。ボートに乗って次々と中国人がやってくる。



カイ島では若い中国人グループに声をかけられて、一緒に写真を撮りましょうと頼まれた。
タイに来たんだからタイ人と一緒というのは分かるけど、外国人なら誰でもいいみたい。
外国に旅行して、いろんな国の人と出合ったことを自慢でもしたいのかしら??

それから、今回の目的地であるピピ島へGO!

ディカプリオ主演の映画『The Beach』の撮影場所として有名になった、ピピ・レイ島(無人島)の
マヤビーチに上陸。(実は映画は観てないのだけれど…^^;)



ビーチ自体は観光地化してしまって観光客が多く、残念ながら透明度はあまり高くないけれど、
奇岩に囲まれた島ならではの景観は素晴らしいし、サラサラの白い砂も気持ち良かった。
きっと、数十年前はもっともっときれいなビーチだったのだろうなぁ。



沖合では船上から海面を見下ろしてもお魚が見えるほど、透明でキレイなブルー。
こちらではシュノーケリングも楽しめる。



ピピ島は2004年のスマトラ沖地震で大津波の被害を受けたそうだけれど、現在では津波の際の
避難標識があること以外は、とても穏やかな平和な島に戻っていた。

船酔いはしなかったけれど、この日はほとんどを船上で過ごしたせいか、ホテルに戻った後も
なんとなく揺れている感覚が残っていた。

それでも、なぜか食欲は失われない(笑。
本場で食べるタイ料理は、どれもとっても美味しい!

 

パクチーなど香草や変わった味が苦手な夫は、当初食べるものが無いなぁと言っていたけれど、
この1年間中国で色んな料理をたべてきたせいか、スパイシーなタイ料理も気に入ったみたい。
お腹を壊すこともなく、痩せるどころかまた太ってしまったかも(笑。

灼熱の太陽、自然豊かな島、碧く澄みわたる空と海、ゆったり流れる時間、スパイシーな食事に
レモングラスの爽やかな香り・・・
微笑みの国のリゾートは、本当に心地良くて、リピーターが多い理由が分かった気がした。



夢のような時間はあっとう間に過ぎてゆく。
「あともう少し・・・」と名残惜しいけれど、日々やるべき場所でやるべき仕事があるからこそ、
この感動があるのだと自分に言い聞かせる。

この休養を糧に、また明日から上海での日常に戻ろう。

常夏の島へ。

2012年01月28日 | 旅行(その他)
今年の春節休暇は、夫婦で初めてのアジアンリゾートへ。

選んだ先は、タイのプーケット。
以前からアジアのリゾートに興味があったのと、プーケットは春節の頃が乾季でベストシーズンだと聞いたので。

冷え込みが厳しくなった上海から、東方航空(上海航空)の直行便を利用して約5時間。
そこはもう、真夜中でも気温27℃、じっとりと汗が出る常夏の島。

リゾートではのんびりするのがメインなので、滞在ホテルはちょっぴり贅沢をする。
今回は島の中心部から離れた場所にしたので、緑豊かな環境で静かにゆったり。
朝は鳥の鳴き声が目覚まし代わり。

 

ホテルのプールサイドで読書やお昼寝、時々プールや海に入ったりしながら気ままに過ごす。
予定に縛られず、何も考えず、その時の気分に合わせるだけの贅沢な時間。



ホテル前のビーチは静かで比較的透明度も高かった。この辺りは海亀が産卵に来るらしい。
でも海水はちょっぴり冷たいので、浜辺で足だけピチャピチャ浸かる程度に。

そのすぐ傍で波の音をBGMに海風を感じながら受けるタイ式マッサージは最高に心地良かった。
今回は、せっかくなので(そう言って夫を説得)リッチにリゾートSPAも体験。

 


そしてタイといえば、やっぱりゾウ!



ホテルの部屋ではタオルで形作ったゾウが迎えてくれたり、ビーチサイドでは小象がお散歩にやってきて
ゲストを楽しませてくれた。

 

動物園で見たことはあるけれど、こんなに間近でゾウを触ったのは初めて!

時間があったので、ゾウが登場するショー Phuket FantaSeaも観に行ってみたけれど、なかなかの大仕掛け。
ここでは大きなゾウの背中に乗るための順番待ちの列が。タイならでは光景かな。



春節期間なので中華系の旅行客が多いかと思いきや、滞在したホテルではほとんどが欧米人。
一応春節を祝う飾り付けがしてあったり、「花火・爆竹禁止」のお知らせもあったけれど(笑、

上海の雑踏や喧騒から解放されて、身体も心も緩んでしまった、束の間の楽園。




台湾と中国と日本と。

2011年06月15日 | 旅行(その他)
たった2泊3日の滞在だったけれど、大陸中国に少し住んでから訪れた台湾ではとても興味深い発見があった。
それは、「中国らしくない」と言われている都会の上海と比べても、台湾の人々とは大きな違いがあるということ。

例えば・・・

1)マナーが良い

自動車もバイクも歩行者もきちんと信号を守っていること。
車が赤信号でも右折したり、バイクが逆走してきたりすることがないので、歩行者は安心して青信号を渡れる。
バイクはほとんどがきれいに手入れされた日本の原付で、2人乗りはしてるけど、全員ヘルメットをかぶっている。

みんなが信号やルールを守っているということは、クラクションを鳴らす必要がないので、静か。
たまにアグレッシブな運転をするタクシー運転手もいるけれど、上海のように命が縮む思いはしなかったし、
暑いのにみんな制服(ネクタイ)と手袋着用で、荷物の出し入れもササッと手伝ってくれるプロフェッショナル。

 

地下鉄では、エスカレーターは必ず右側に立ち、左側は急いで歩く人の為に空けてある。(東京大阪と同じ)
駅のホームやバス亭では列にきちんと並び、「降りる人が先」が徹底されている。
割込されることも、後ろから押されることも、急いで乗ってくる人をかき分けて降りる必要もなし。

すれ違いざまに少しぶつかったりすると、必ず「対不起(ごめんなさい)」「不好意思(すいません)」と謝る。
これ、上海では滅多に聞けない言葉。(笑

そうそう、「カーッペッ!」と痰を吐く人もいなかったので不快な思いもせず。


2)話し声が静か

台湾の人々が話す北京語(普通話)は、口調が穏やかでゆったりしているので、耳障りが良い。
上海みたいに、ケンカしているのかと思うくらい大声で話している人は見かけなかったし、電車の中では
携帯の着信音が大音量で鳴り響くことも、大声で会話する声も無く、これまた日本みたいだなーと思った。
な~んだ、中国語って大声出さなくても話せる言葉なんじゃない?!(笑


3)人々が親切

到着して初めて乗ったタクシーの運転手さんが、ニコニコしてとても人当たりの良い人だった。
色々話してくるので聞いていたら、ご両親が80歳代の日本語世代とのこと。

他にも、ホテルやレストラン、お店の店員さんなど日本語が片言出来る人も多いし、そうでなくても
台湾の人々は総じて表情が穏やかで控えめで礼儀正しかった。

こう書くと、悪口を言うつもりは決してないのだけれど、上海のイメージが悪くなってしまうかな?
もちろん、どの国にも色んなタイプの人がいるので十把一絡げにはできないけれど、でもでも、
同じ漢民族とはいえ、やはり温暖な南の島で暮らす人々の気質と大陸の人々とでは違うなぁ~と実感。




台湾の人々と会食をした際に、ここに書いた気付いた点を話したら、Mさん(台湾人女性)はうんうんと頷いてこう言った。

「台湾の人々は本当に日本が好きなんです。日本人と知ると親切にしたくなるんです。変な国民ですよね。
以前台湾の大地震の時に、日本がいち早く援助してくれたことをみんな覚えていますし、台湾も地震や台風の多い島ですから、
日本で起こったことはとても他人事とは思えないんです。
今回の地震が起こった時の日本人の秩序ある行動を見て見習おうと、最近また台湾の人々もマナーがよくなったんですよ。」

最後の一文はちょっと意外だった。
それが一理あるとしても、こうした行動やマナーは一朝一夕に出来上がるものではないので、もっと前から
台湾の人々の公共の意識は高かったのではないかしら、と思っている。

また、台湾の人々から多額の支援金や応援を頂いて、日本人はとても感謝していることを伝えると、

「日本の民間の方々がお礼の広告を出したことはニュースでも取り上げられて知っています。
台湾の人は、日本国民の気持ちは分かっていますから。」

その言葉を聞いて、私はホッと安心して嬉しくなった。
と同時に、ハッと気が引き締まる思いでもあった。

台湾の人々はじっと見ている。日本は見られているんだ。しっかりしなくっちゃ。


台湾紀行~グルメ編

2011年06月13日 | 旅行(その他)
食文化も豊かな台湾では、毎回の食事も旅の楽しみの一つ。
大陸の中華とは一味違う台菜(台湾料理)を目当てにあれこれ食べ歩き。

アジアで楽しいのは、小さな食堂や屋台などでのB級グルメ。

台北でいくつかある夜市の中でも、先ずは最も大きくて有名な士林夜市へ。
ファッション系のお店や屋台がずらっと並んで、夕方になると大勢の人で大賑わい。
食べ物屋さんが集まる「美食街」の傍らには、ゲームコーナーや安売り屋台が出て、まるでお祭りのよう。

 

ここでも何にしようか迷いながら、ワンタンやソーセージ、ビーフン、そして牡蠣やイカなどシーフードの入った
お好み焼のようなもの。これがちょっと不思議なソースと合って美味しかった。

 

それにしても、夜市の屋台や街のカウンターだけの食堂を見ても、どこも清潔感があってビックリ。
上海だと「ここではちょっと…」と入りたくないお店は多々あるけれど、台北ではどこでも安心感があった。

牛肉麺も台湾名物の一つで、これは以前台北に駐在していた知人に教えてもらった行列のできるローカル店にて。

 

さっぱり系スープだけれどしっかりした出汁の食べ応えのある柔らかく煮込んだ牛肉に、もちっとした麺の
マッチングがGOOD!
台北では牛肉麺のお店が集中している「牛肉麺街」があったり、8月に牛肉麺フェスティバルも開催されているそう。

その他にも、台北在住の方々と台湾家庭料理のお店で会食をした時に、イカ団子や切干大根入りのオムレツ、
牡蠣と野菜の炒め物、坦仔麺など(写真は無いけれど)、オススメの台湾料理をたくさんご馳走になった。

台菜を食べてみて思ったのは、中国大陸と比べると全体的に薄味であっさりしていて、日本人の口にも合うのだと思う。
例えばお馴染の豚の角煮も中華独特の香りはあまりなく、シンプルなお醤油の日本風だった。

最期に、暑い夏に外せないのが、マンゴーかき氷。
マンゴーシャーベットに甘いマンゴーがたっぷりで、すっごく美味。



色んな点で楽しかった台湾。うん、満足。
また行きたい。


台湾紀行~映画の世界を訪ねて

2011年06月12日 | 旅行(その他)
台北市内にもその郊外にも見所はたくさんあるのだけれど、その中でも偶然見かけた一枚の写真を見て
強く惹かれた場所が、九分。 (※本来はニンベンに分の字。文字化けしてしまうので"分"としています)

台北市内から北東へ1時間半程行った海岸沿い、山の斜面に寄り添うように形成された集落の一つ。
一時期は金の採掘で栄えたそうで、ここも日本統治時代の面影が残っている。

九分老街のメインは2本の道。
一つは「基山街」といって、道幅2m余りにもかかわらず、昔から商品取引や食事などが行われて
栄えてきたのだそう。



今ではご覧の通り、九份名物の食事処やお土産屋さん等が軒を連ねていて、観光客でいっぱい。
九分は海と山の近くという土地柄か、魚のすり身のスープやイカやエビなどの海の幸と、
自然栽培のタロイモ団子や草餅など山のモノと、食べ物もいろいと楽しめる。

 

戦後、採鉱業が廃れてしまうと村の存在も忘れられてしまったそうだけれど、近年になって映画の舞台になったことで復活、
現在では週末や祝日には小さな村が観光客でごった返すほどの賑わい。

その象徴ともいえるのが、もうひとつの道、300段あまりの石段が続く豎崎路。

  

ここは、アニメ『千と千尋の神隠し』の着想を得たと言われている場所だそうで、映画を観たことのある人ならば
「なるほど~」と納得するかもしれない。

それとは別に、九分がロケ地として一躍有名になったという映画『悲情城市』。
これは台湾の歴史知る上でも、日本人としても、是非観ておかなければなぁ~と思う。

  

趣のあるお茶屋さん、細い階段やトンネルを抜ける裏道、廃れた古い家屋。
どこか懐かしいような、ちょっとだけ異次元にタイムトリップしたような、そんな不思議な街、九分。

この日はとても暑かったけれど、海風がとても心地よかった。
子供の頃過ごした夏休みを、何故か思い出した。