goo blog サービス終了のお知らせ 

上海☆DAYS ~明天也是好日子~

上海での日々の記録とつぶやきなど。

品質管理と選ぶ自由。

2014年07月29日 | 中国事情
またまた中国の食品問題がニュースになっている。
日本やアメリカでは驚きをもって連日大きく取り上げられているけれど、個人的には特に驚いてないというのが正直なところ。

腐敗した肉も使っていたのは確かに酷いけれど、床に落ちたものを機械に入れてしまうとか、食品を放り投げたり
いい加減に扱うなんてことは、今回の会社だけじゃなくてどこでも日常茶飯事だろうなぁーと想像できるから。
消費者の見ていないところで混ぜてしまって、味付けして、火を通してしまえば分からない。
売れればそれでオッケー、なのだ。

今までだって、大手有名店の火鍋スープ使いまわしとか、使用肉の原料ごまかし、商品に虫の死骸が混入していたなど
ニュースでよく聞くし、実際に目にしたり体験することもある。
例えば白い調理服を着たままトイレに入ったり、地面に座ってタバコ吸ってたり、そしてそのまま手も洗わずに
また厨房へと戻っていく人々の姿なんかはしょっちゅう見かけるし。
だから外食するということは、そういうリスクも織り込み済みで、そのうえで自分で納得してするものだと思う。

もちろんすべての中国人がそうではないけれど、残念ながら、きちんと監督していないとすぐに誤魔化したり
サボったりする人が多いのは事実。
外資系企業や日系だからといって、品質やサービスもその国の基準だとは限らない。
現場で働くのは中国人なので、現場を厳しく管理、指導できる人がつねに目を光らせているかどうかにかかっていてると思う。
実際、日本人責任者がいるプレオープン中はいいけれど、いなくなった途端に味もサービスも落ちるというのはこちらでは常識。

中国人もそれは分かっているので、ちゃんと考えている人はやっぱり食材の購入や外食するときにも気を配っているし、
余裕のある人は多少高くても日本製だったりオーガニックだったり、少しでも安心できるものを好んで買っている。
和食や洋食店で増えてきたオープンキッチンも厨房が見えるから安心感に繋がっているみたい。

でもこれ、程度の差こそあれ、中国に限ったことではないんじゃないかなぁと思う。
世界一気配りができて厳しい基準の日本でだって、産地や原料の偽装、問題による回収や食中毒なんかも時々起っているし。

中国産の野菜は嫌だと避けるのに、外食やお弁当は気にしない?
世界的に人件費が高い日本で、安く売られているその理由は? 
安全でリーズナブルな国産食材を増やす仕組みがどうしてできないの?

幸いにして私たちは、多くの食材に恵まれて、個人で選択できる自由な環境にある。
何を買って食べるのか、消費者一人一人がちゃんと考えないといけないのかも・・・。


<写真>ハンバーガーが食べたくなると行くお店。マックの5倍位の値段だけど、美味しい。
Bistro Burger
徐匯区富民路291号1階

規制は突然に。

2014年07月03日 | 中国事情
大雨が降ったり止んだり、湿度も高くて空気も悪く、見通しの悪い上海。

7月1日の夜、突然LINEに繋がらなくなった。
ネットがうまく繋がらないということは、ここ中国ではよくあることなので、まぁそのうち
直るだろうと思ったら、未だ復活せず。
既に日本でも報道されているように、どうやら中国全土でシャットアウトされているみたい。

私は親しい人と個人的に連絡を取る手段としてしかLINEを使っていないので、それほど大きな
問題はないのだけれど、LINEの便利さに慣れてしまっていたので、突然使えなくなるとやはり
不便さを感じてしまう。(まぁ、SMSやe-mailを使えばいいんだけどね)

実はLINEだけじゃなくて、1カ月前からGoogleにも全く繋がらなくなってしまった。
端午節の前までは、特定のキーワード以外、普通に検索はできたのに。

最近はテロ事件も多く、北京での例の事件から25年ということもあったり、中国版LINEの「微信」も
取り締まりが厳しくなっているみたい。
1日には香港での大規模なデモもあったので、そういうことが色々影響しているのかなぁ、と思う。

ただ、いくら厳しく規制をしても、VPNを使えば上手くかいくぐることができてしまうので、
いたちごっこのような気もするけれど。(VPN自体に繋がらないこともあるけれど)

突然規制されたり、気まぐれに解かれたり・・・
何がどうなるのかよく分からないというのも、この国の「あるある」。

そんなわけで、中国に来られる方には、VPNは必須デス。


相乗り。

2014年05月12日 | 中国事情
上海や北京などの大都市nはないけれど、地方へ行くとあるもの。

相乗りタクシー。

先日、長春で初めて相乗りタクシーを経験。
ホテルでタクシーを呼んでもらい乗ろうとしたら、見知らぬ人が乗っていてビックリ!
最初は運転手の知人かと思ったら、途中でお金を払って降りて行ったので そこで初めて気が付いた。

長春ではタクシーの相乗りは一般的らしく、道端でタクシーを待っていると、座席に空きがある車が
やってくる。行き先を告げて先に乗っている人と同じ方向だったら乗せてもらえるシステム。
だから、行きたい方向と同じ車がなかなかつかまらないのがデメリット。

その料金精算の方法も外から来た者にはよく分からないので、運転手の言い値で支払ったけれど、
それでもメーター表示より安く済む点ではメリットあるかな。

ハルビンでは、基本的にはお客は一組乗せるようだけど、雨や雪が降って車が足りない場合には相乗りになる。
私達が到着した夜は雪で、空港のタクシー乗り場も長い列。
"黒車"=白タクが声をかけるも、中国人もほとんどの人はそれには乗らず、タクシーの順番を待ち、
もし同じ方面で話が付けば相乗りしていた。

私達の乗ったタクシーは、途中の道で一人の女性を拾って相乗りに。
でも、彼女の行き先がイマイチ分からなかったみたいで、遠回りした上に彼女がお金を下ろすからと
ATMに寄ったりして、関係無い私達まで巻き添えになり、何だか疲れてしまった・・・
慣れれば合理的で悪くないシステムかもしれないんだけど・・・。

そういえば、日本でも最近、タクシーの相乗り相手を探すアプリが登場したとか。
浸透するのかな。



消費者の権利。

2014年03月28日 | 中国事情
ちょっと過ぎちゃったけど、3月15日は「世界消費者権利DAY」。

中国では毎年3月15日には、消費者から様々なクレームが入ったり(因みに電話番号は12315)、
消費者にとって不利なことをしている企業の実態を暴く「3.15晩会」というTV番組が放映されたりする。
この番組によって、食品の安全問題が明るみに出たりして、消費者にとっては驚きや怒り、
知って良かった・・・などなど、様々な思いがよぎるのではないかしら。

今年は《消费者权益保护法(消費者権利保護法案)》が制定されてからちょうど20年だそうで、
どうやら大幅な改定があったもよう。

まぁ、詳細は省くけれど、日本でもある7日以内のクーリングオフ制度や、瑕疵担保責任、
損害賠償額はサービス価格の3倍など、消費者が安心できる項目が増えているみたい。

そんな中で議論を呼んでいるのは、中国で古くからある"霸王条款(ba4wang2 tiao2kuan3)"、
つまり「企業が一方的に定めた消費者に不利な規定」は、もやは有効ではないということ。
これは例えば、お店はお客にお酒を持ちこむことを禁止したり、レストランなどで個室を使う際に
使用料や最低消費金額を請求したりするなど、消費者に不利なことは要求できなくなるのだとか。

中国でも商売は競争が激しいせいか、サービスはだいぶ良くなったと思う。
あらゆるところでお得なキャンペーンやサービス情報が溢れているし、スマホの普及で
その口コミや影響力は凄まじいものがある。

消費者としては、適正価格で適正製品やサービスを受けられるようになるのはいいことだけど、
この法律を逆手に取って、消費者の権利を振りかざす人も出てくるかもしれない・・・。

個人的には、ここ1週間ほど恐ろしく接続の悪いネット環境についてクレームしたいけど。



韓流ブーム。

2014年03月19日 | 中国事情
韓流がブームです。

あ、私個人のことではなくて、この大陸で。

以前は日本人ばかりだったという古北周辺も、ここ数年は韓国人住民が増えたなぁという印象で、
だから韓国系のカフェやお店が増えているのかなと思っていた。
けれど、どうやらそれだけじゃないみたい。

数年前から韓流スターや韓国ドラマが中華圏でも人気だとは聞いていたけれど、最近放映された
『来自星星的你(星から来たあなた)』というドラマが大ヒットして、更なる韓流ブームが。
このドラマの最終回の日には、仕事を休む人まで出るくらい社会現象になっているみたい。

私は韓流に興味がなくよく分からないので、上海人のSちゃんに実態を聞いてみた。
彼女は日本のファンだけど、先日友達に誘われて上海の韓国人街にご飯を食べに行ってみたら、
ドラマの中に出てくる料理を出すというお店を筆頭に、どの韓国料理店もものすごい長蛇の列だったそう。
(で、結局空いてた中華料理を食べて帰ってきたのだとか(笑)

他にも、「雪が降ったらチキンにビール」という設定があれば雪の日にはチキンが売りきれ、
主人公が履いている高級ハイヒールが完売、ドラマの主人公が住むセレブな家にある家具や家電が売れる
・・・などなど、韓国ドラマの影響恐るべし。
なんだか、10年位前の日本に似ているなぁ~。

Sちゃんの話や中国メディアの情報によると、哈日族(日本好き)と韓流ファンに分かれるようで、
韓流は主に10~20代、30代以上は日本ファンという傾向があるみたい。
う~ん、確かに、最近は日本のドラマもイマイチだし(半沢直樹は中国でも流行ったけど)、
アジアで有名な日本の人気アイドル・俳優というと、もうほとんど30歳以上では・・・?!

でも、日本の文化やファッション、ドラマの設定や作り方など、まだまだ中国人からの支持は
高いので、頑張ってほしいなぁ~。