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上海☆DAYS ~明天也是好日子~

上海での日々の記録とつぶやきなど。

一年経過。

2011年10月30日 | 上海生活
上海の地に足を踏み入れてから今日でちょうど丸一年。

思い返せば一年前、吐く息が白くなるほどキンと冷え込んだ薄曇りのアントワープを出発して、
初めて見る新しい世界への長~い旅が始まった。


<2010年10月 アントワープ中央駅>

リムジンにガタゴト揺られてパリのシャルル・ドゴール空港まで約4時間。(ブリュッセル市内の渋滞がひどかった)
そこから12時間のフライトで成田へ移動。成田では空港を出ることが(会社から)許可されずトランジットのみ。(泣)
空港の本屋さんで、慌てて上海のガイドブックと中国語の本を買ってようやく、「これから中国に行くんだな~」
という実感が沸いてきた気がする。
空港で騒がしい中国人旅行客に囲まれて飛行機に乗った時は、これからどんな生活が待っているのだろうと
ちょっとした不安と期待、覚悟みたいな気持が入り混じっていた。



到着したのが夜で、ちょうど万博が閉幕する直前だったこともあって、街のネオンが眩しくて、
「都会だなぁ~」というのが上海の第一印象。

それに、実際に生活してみると、生活に必要なものはほぼ日本(と同等)のものが揃っているので
その点では欧州で暮らすよりもずっと便利で、日本的な生活ができるのが上海。
とは言え周りは日本(人)とは全然違うので、そのギャップもまた面白くて、結構飽きない。

緩やかな成長(というか後退?!)を続けている日本や欧州に比べると、今の中国は発展の勢いや
活気に溢れてスピード感があると思う。
慣れるというよりは、そんな勢いの波に乗せられて、あっという間に過ぎてしまった気がするこの1年。

改めて振り返ると、何をしただろう?

相変わらずガツガツせずに、のんびりマイペース。
先ずは中国語を身につける事に集中してきたけれど、まだまだ街での会話には苦労しているし、
中国の伝統文化や食文化、上海以外の都市についても知らないことばかり。

上海生活2年目となるこれからは、習った中国語をちゃんと使えるようになること、そして、
他の分野にも視野を広げて、色んな面から中国のことを学びたいなぁと思っている。

取りあえずは、病気や怪我をすることなく無事に一年過ごせたことに感謝!

※冒頭の写真は中国ではなくベルギーの10月の晴れた日。空気が澄んで青空と紅葉がうつくしかった。


中国で書道。

2011年10月28日 | 習い事
上海に行ったら、中国書道を習いたいなぁとずっと思っていた。
ところがいざ探し始めると、意外なことにちゃんと書道を習える場所がなかなか見つからない。
(この場合、書道を教える資格がある中国人先生の下で長期的に、という意味で)

仕方が無いので、今は大学の選択授業で週1回の書道コースに参加中。

上海にあるほとんどの語学学校や大学では、外国人向けの文化コースを用意していて、
書道の他に中国画や篆刻、武術に太極拳、中国結びやお茶教室なんかもある。

以前通っていた大学では数が少ない上に、1日~3日の体験程度しか開講していなかったけれど、
今の大学ではほぼ1学期を通して授業があって、どれも登録費10元(約130円)だけで受講は無料。
書道と中国画だけは材料費が1500円程かかるものの、外で習う事を考えれば格安。

せっかくなのでこれを利用しない手は無い!ということで、高校生の時以来、○年ぶりに筆を持った。



購入した教材には、基本となる「文房四宝(wen2 fang2 si4 bao3)」、つまり硯・筆・墨・紙と
大きな下敷に文鎮、それから中国風の筆置き。紙は半紙ではなくて、短詩が書けそうな長~い紙。
何でも初めての時はそうだけれど、道具が揃うとワクワクする。

こんな感じだったかなと思い出しながら書いてみるものの、実際に中国書道をやってみると、
実は筆の持ち方も書く時の筆の入れ方、払い方なんかが日本で習ったものとは違うので、
慣れるまでちょっと難しい。

ひたすらマイペースで書き続け、先生が順番に周ってきた時に指導してもらう90分。
静かに、墨汁の香りにつつまれて書いているこの時間、それなりに充実感がある。

あぁ、私はやっぱり書道が好きなんだなぁ、と思う。

子供の頃習ったお稽古事の中で、唯一サボらずに通い続けたのが習字教室だったっけ。
茶道は1度でダメだったけれど、習字の時は正座で足がしびれても不思議と嫌にならなかったなぁ。

大学での選択授業なので、期限付きで本格的にとはいかないけれど、慣れるのに丁度いい機会。
回を追うごとに生徒は減って行くけれど(笑)、私は楽しさを継続中。

冒頭の写真は鹿児島を旅行した時に見かけた書道展。
中高校生でもこんなに上手なのかと驚き!私もいつかはこんな書が書けるといいなぁ…


スマートな人々。

2011年10月25日 | 中国語
大学に通うようになって気が付いたことが一つ。

紙の辞書を使っている人が一人もいない、ということ。

クラスを見渡してみると、電子辞書を使っている日本人や韓国人以外では、
iPadやiPhoneをさらさらとスマートに使いこなしている人が多い。

日本ではもう数年前から電子辞書が普及していたけれど、一年前まで、特に欧州では紙の辞書が普通。
電子辞書なんて進んだモノを持っているのは日本人だけで、他国の人から「すごいね~」と絶賛されていた。
(アントワープでは蘭語みたいにマイナー言語は電子化されていないので重たくて高~い紙の辞書を使ってたけれど)

上海への異動が決まって、慌てて中国語学習メインの電子辞書をわざわざ日本で買い直したのだけれど、
あれよあれよという間に、今や世の中の主流はスマートフォン。

色んな言語の辞書を無料でダウンロード、中国語学習に必要な漢字の手書き入力もできる。
リスニングの練習だってどこでもできるし、片手に収まるこの1台で色んな事ができてしまうのだからスゴイ!

そうなると、素晴らしいと言われてた日本の電子辞書さえも(もちろん便利でよく出来ているものの)、
スマートフォンと比べると3倍位大きいし重くて、「スマートさ」にやや欠けるような気がしてしまう。

今の時代、紙の辞書を丸ごと暗記するというような人はたぶんいないと思うけれど、
これからはもっとペーパーレス化が進んでいくのかな?

アメリカでは新入生にiPadが支給される大学があるそうだし、中国の大学でも少し前に
「iPadを持っていない学生には授業を受けさせない」と言った教授の発言が問題になったりと、
授業のあり方もどんどん変わってきているなぁと実感。

日本と同様、中国の携帯事情はどんどん進んでいる。
とはいえ、私個人としてはこの進化について行けず遅れをとっているのが現状。
一応スマートフォンとも言える機能満載の携帯電話を持っているものの、実際に使うのは
通常の電話とSMSのみ…。(全く使いこなせていない…^^;)


冒頭の写真は、先月南京東路にオープンした上海で3店舗目のアップルストア。
こちらは正真正銘のホンモノで(笑)、地下1階~地上3階までを占め、アジア最大だとか。
週末ともなると、大勢の人でごったがえしている。


噂のパンツ。

2011年10月23日 | 日常の風景
週末の公園は市民の憩いの場。

今、中国の子供たちの間で流行っているのか、ローラーブレードを楽しむ子供の姿をよく見かける。
都会で生まれ育った子供達は、キレイな服を着て、道具も買ってもらえていいねーと思う。

市内北部にある別の公園では、もう少し小さい、2歳以下の乳幼児が集まって遊んでいた。
駆けっこをしたり、ヨチヨチ歩きはじめてはコテッと転んだりする子供(孫)の姿を、
両親や祖父母が微笑ましく眺めている。

ここまではよくある光景。

でも、それを傍から見ている私の心境はちょっと違う。
気まずいというか、恥ずかしいというか、驚きと言うか、複雑な気持ちになった。

だって、その子供たちのほとんどが、股がパッカリと割れているパンツを穿いていたから。



中国に来る前から「股割れパンツ」の噂は聴いていたけれど、実際に初めて見た時はやっぱり驚いた。
親が抱っこして服がめくれたり、子供が動く度に「丸見え」なのだから。
赤ちゃんだからおしりもカワイイけれど、夏以外は寒くないのかな~とか、
女の子だったりすると「いいのかな~」と他人の私が変な心配をしてドキドキしたり。

それに、このパンツのお陰でトイレトレーニングが早く出来るのは良い点だとしても、
子供が尿意を訴えたら、街中どこでもさせてしまうのは、マナーとしてやっぱり疑問。
公園や道端、歩道橋だけじゃなく、地下鉄やバスの中でもさせているのを見たという話しも聞く。
周りの中国人はそれを見ても、よくあることで慣れているのか、特に注意することもないみたい。

所変われば常識も変わる。
足元の水たまりには気を付けた方がよいと思う。(苦笑


洋館で贅沢ランチ。

2011年10月21日 | グルメ
家からほど近い徐家匯公園内にある、赤レンガ造りの古い洋館。
1920年代に建てられたフランス式の建物で、現在は素敵なレストランになっている。

Restauranat Martin

前を通り過ぎる度にステキな雰囲気だなぁとずっと気になっていたので、先日、友人とのランチ場所として、
思い切って行ってみることに。

フレンチレストランかと思いきや、実はスペイン料理のお店。
スペインでミシュラン3つ星を獲得したMartin氏が、国外で唯一持っているのがこちらのお店だとか。
スペイン料理といってもTapasのようなカジュアルなものではなく、正統派のレストラン。

案内された2階席の窓からは、公園の緑が目に優しく、爽やかな秋の風が心地よい。



国際都市である上海には西洋料理を食べられる場所はたくさんあるけれど、上海に来てから、
ちゃんとした西洋料理のお店は実は初めて。(和食党・B級グルメ派の夫とは、こういうお店に行く機会は滅多になくて…)

ランチのコースは3種類あり、私達は前菜・メイン・デザートの3コースを選択。
それぞれ数種類のメニューから好きなものを選べるのだけれど、イベリコハムの前菜がなかったことと、
メニューにあるのに選んだタコの前菜が無かったのは、ちょっと残念だったなぁ。
(中国ではメニューにあるのにオーダーすると『無い』と言われることがよくある)

 

温かい数種類のミニパンにオリーブオイル、見た目も美しい盛りつけと淡白な味付け。
家では和食が多いし、中華料理も好きだけれど味は全般に濃い目。
こういう西洋料理は、一年前にベルギーで食べたのが最後だったので、本当に久しぶり。
さすがに一流の西洋料理店だけあって、英語が通じるしサービスやマナーもGood。

素敵な洋館で美味しい洋食を頂きながら過ごすひとときは、中国に居る事を忘れてしまうほど。
お天気にも恵まれて、とても贅沢だった昼下がり。