上海☆DAYS ~明天也是好日子~

上海での日々の記録とつぶやきなど。

公共トイレ。

2012年05月31日 | 上海生活
中国のトイレ事情、よろしくないのは周知の事実。

例えば、扉が付いていない「ニーハオトイレ」。
上海市内ではさすがに見かけないけれど、実は、上海蟹を食べに行った陽澄湖のレストラン内のトイレが、
まさかのニーハオ・・・

清潔だったし、一緒にいた女性がドアの外で他の人が来ないか見張ってくれていたので助かったけれど、焦った~
この時、一応人生初の「ニーハオトイレ体験」をしてしまったのデス。

その後、北京旅行の時、頣和園の裏手の寂れた通りでも偶然発見して、まだまだ健在だと実感。
まぁ、こういう公共トイレを使う覚悟が無いと、中国国内旅行はできないと思った方がいいかも。

ところで、上海市内を歩いていると、公共トイレの数が多いなぁと思う。
ヨーロッパでは公共トイレは本当に少ないし、日本のコンビニみたいに気軽に借りられる場所が無い。
(だから、小さい子供連れで赴任した人が先ず確認するのは、街のどこにトイレがあるかということだったりする)

その点、上海では街中でも結構な確率で見かけるし、しかも最近は割と清潔でなので何とか使える。
だいたいお掃除してくれるおじさんやおばさんがいるのだけれど、有料ではなく無料。
時々、市がベストトイレとワーストトイレを発表しているので、そういった評価も少しは影響があるのかも。

ただ、そこはやっぱり中国。
紙は無いし、使い方は汚いし、清掃員もちゃんと仕事してなかったりするので、場所によってアタリハズレ有り。

そんな中、最近近場で嬉しい発見が。
それは、静安寺に少し前にオープンした"Reel Kitchen"。
ここはフードコートとスィーツなどのお店が入っていて、お昼と夕飯時はすごく混んでいるのだけれど、
実はここにあるトイレが日本並み!(ハイテクではないけど)

日本の某メーカーのトイレで、トイレットペーパーが設置されているだけじゃなく、便座クリーナー(消毒液)までも
付いている!
水流も強く紙が流せるのでゴミが散らかっていないし、清掃員がいてちゃんとお仕事してくれている。
毎週、相互学習でここを使うのだけれどいつ行ってもきれい(今のところ)。

中国人も、キレイなトイレを使うほうが気分がいいと思うのだけれど。
これから出来る新しい施設は、こんな風にキレイだといいな。
というよりも、利用する人達に「キレイに使おう」という意識が生まれることを願いつつ…。


<追記:2012年7月>
先日ここのトイレ使ったら、ドアの鍵は壊れているし(なぜ金具が無くなるのか疑問)、かなり汚れていてガッカリ。
やっぱり、きれいに大切に使おうという意識はあまり無いのだなぁと改めて実感。

老弄堂でカフェ探し。

2012年05月29日 | カフェめぐり
爽やかに晴れ渡った週末は、市内をてくてくひたすらお散歩。

ローカルな小道や裏路地などを散策しながら、デパートや大型ショッピングセンターなど、
ハイブランド店が並ぶ南京西路に出た。
歩き疲れたのでお茶しようと思っても、この辺りにはスタバとかWagasなどのチェーン店ばかりでつまらない。

そうだ、と思い付いて、梅龍鎮(ISETAN)の対面にある静安別墅の中へ入ってみる。

静安別墅は1929年に建てられた赤レンガ造りの集合住宅。
門に囲まれたアパートの間を南北を貫く通りと、左右に枝分かれした行き止まり路地。
こういう横町を上海では"弄堂(long4 tang2)"と言って、そこは昔ながらの上海人の生活場所。

  

八百屋さんに食堂、床屋やクリーニング店など、住民の生活の為の小さなお店が点在している。
路地を歩いていると、すぐそこにある台所でご飯作り中のおばちゃんと目が合っちゃったりもする。(笑

そんな静安別墅、2年前位からカフェや雑貨店などがふえてきて、ポスト田子坊と呼ばれているらしく、
ここの住民とは思えない若い子たちがカメラを持ってウロウロしている。
確かに、看板は出てないけれど、覗いてみるとお店やカフェだったりして、そんな隠れ家を発見するのが楽しい。

ただ、無許可営業店や観光客による騒音という問題もあるようで、去年あたり手入れが入った模様。
今後も少しずつ変わってくるのかも。

この日は既に歩き疲れてしまったので、最初に見つけてちょうど席が空いたカフェに入って小休止。

 
Galapagos Cafe。

ナチュラル系のお店が多い中、ポップカラーがカワイイ。
"Japanese Pop Culture"の副題がついていたのだけれど、日本人アーティスト作のフィギュアや
日本のポップカルチャーの本などが店内に置いてあった。

コーヒー&ケーキは"很一般"(特筆することはなし)だったけれど、都会の真ん中の路地裏で
古い文化的建物に囲まれて、空を眺めてまったりするのもいい感じ。

次に来た時には、横町の小さなお店をゆっくり見て、他のカフェを探してみよう。


休息。

2012年05月26日 | 日常の風景
雨でジメジメした日が多かったこの頃、週末は爽やかな晴天になった。
今日は湿度が低くて、陽が当たっても風が少しあるから、気持ち良い。

こんな日の昼下がりは、心地よくて、つい眠くなる。
仕事中でも、ウトウトと、中国人達は習慣である"午睡(wu3 shui4)"(お昼寝)を。

 

オシャレな旧フランス租界の片隅の、小区の中に置かれたソファの上で。
あるいは、人も車もバンバン行き交う交差点で、回収した木材の上で休息休息(xiu1 xi)。

人目も周りの喧騒も全く気にすることも無く。
ある意味、すごい特技だなぁ、と思う。

とても中国らしい、いつもの光景。


歴史建築巡り@武康路

2012年05月24日 | 上海街歩き
旧フランス租界には、1920年前後に建てられた西洋建築が歴史建造物としてたくさん残されている。

中でも、華山路と淮海中路の間を南北に走る武康路には、大きな洋館が建ち並んでいて、
ずっと続くプラタナスの並木に、小さいオシャレなお店やカフェも点在している、楽しいお散歩道。

 



黄色い壁や木で縁どられた窓、通称「ロミオ(とジュリエット)のベランダ」など、ロマンチックな雰囲気なので、
雑誌などの撮影が行われていたり、週末にはカメラ小僧やカップルの姿もよく見かける。
(冬はやっぱりちょっと寂しいので、新緑の頃が一番良いかも)

 

門や郵便ポストの装飾なんかも、よく見ると凝っていたりしてステキ。
高い塀と厳重な門に遮られて中まで観ることはできないけれど、どんな人が住んでいるのかと気になるところ。

先日記事にしたFergason Laneもこの通りにあって、こうして写真だけ見ていると、まるでヨーロッパ?!
と思うような場所。でも実際は、そこに居る人々が全然違うのだけれど(笑。

この通りには、孫文と共に辛亥革命を起こした黄興の故居もあって、こちらはモダンなデザイン。
様々な人の手に渡った後、現在はインフォメーションセンター(武康路旅游資訊中心/徐匯老房子芸術中心)
となっている。



上海市内に残っている老房子の模型や写真の展示、観光資料などがあるので、建物に興味のある方は
立ち寄ってみると面白いかと。

そして最後は、この通りで一番立派なシンボル的存在である、武康大楼。
1924年に建てられたフランス・ルネッサンス様式のアパートメントで、英語名はNormandie Apartment。
当時はフランス人が多く、解放後は政府の高官やアーティスト達が住んでいたそう。



初めて見た時には、突如として現れたこの巨大な建物にビックリ!
欧州ではよくある古い建物だけれど、それが開発途上の上海の街中にドーンと鎮座しているなんて
想像もしていなかったから、なんとも不思議で。
見慣れた今でも、通るたびに「立派だな~」と見上げてしまうけれど。

意外にも、国によって保存指定されている老房子が多く残っている上海。
写真は撮り溜めているので、少しずつ記事に残していく予定。



美女。

2012年05月21日 | 中国語
『美女(mei3 nv3),・・・』

最近、そう声をかけられることがよくある。
「ウツクシイお姉さんとはワタクシの事?」と最初は勘違いしそうになったけれど(笑、
別に美人だからそう呼ばれているのではないのデス、残念ながら。

中国語では、誰かに声をかける時に、男性なら「先生(xian1 sheng)」、女性なら「小姐(xiao3 jie)」、
奥さんなら「太太(tai4 tai)」と呼んだりする。
これは英語の"Mr."や"Ms."に当たる正式な呼称なので、本来なら問題ないはず。
でも、男性が女性を呼ぶ場合、この「小姐」には要注意。

というのも、いわゆるKTV(カラオケクラブ)で接客をするお姉さん達のことも「小姐」と呼ぶから。
近年、夜のお仕事をする「小姐」が増えて、その意味での呼び方が広まってきたのにつれて、
普通の女性と区別するために考えられたのが、「美女」という呼び方だそう。

以前はレストランでも「ちょっとお姉さん」てな感じで「小姐」を使っていたけれど、今では
品の良いニュートラルな言い方としては「服務員」が一般的。
ただ最近は砕けた感じで「美女」と呼ぶのが、ちょっとした流行りになっているらしい。

だから女性同士でも「美女」を使うことがあって、中国人のお客さんが店員さんに向かって
「美女、○○はある?」と質問したり、私も買い物に行くと「美女、何をお探しですか?」と
声をかけられることが増えてきた気がする。
まぁ、もう「小姐」って呼ぶ年齢じゃないというのもあるかもしれないけれど・・・。

ちなみに女性が男性を呼ぶ時には「帅哥(shuai4 ge1)」で、直訳すれば「イケメン」でしょうか。
これはもう単なる掛け声なので、そこに特別な意味はないそうだけれど、呼ばれた人は悪い気は
しないのかな。

ただ日本人としては、分かっていても「美女って・・・」とビミョーな気分になってしまう。