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上海☆DAYS ~明天也是好日子~

上海での日々の記録とつぶやきなど。

漢字で表す外国語。

2014年07月02日 | 中国語
ベスト8が出揃って、強豪同士の白熱した試合が行われているW杯。
日本はグループリーグで早々と敗退してしまったから、イマイチ盛り上がっていないけれど、
個人的には、中国の報道を見て気になっていることがある。

それは、外国語の中国語表記。
日本語ならばカタカナ表記する外国の国名や選手の名前が、中国語ではどんな風に漢字で表すのかを
見てると結構面白い。

全ての音を漢字で表す中国語。
逆に言えば、全ての漢字に意味と音があるので、どんな言葉も漢字を当てはめて表現することも
できるというわけ。例えば・・・

・荷兰(he2 lan2)
・阿根廷(a1 gen1 ting2)
・乌拉圭(wu1 la1 gui1)
・墨西哥(mo4 xi1 ge1)
・哥伦比亚(ge1 lun2 bi3 ya4)
・科特迪瓦(ke1 te4 di2 wa3)
・克罗地亚(ke4 luo2 di4 ya4)
・哥斯达黎加(ge1 si1 da2 li2 jia1)

読めましたか?
中国語のピンインが分かれば国名が出てくるけれど、知らない人にはチンプンカンプンかもしれない。

答えは上から、オランダ、アルゼンチン、ウルグアイ、メキシコ、コロンビア、コートジボワール、
クロアチア、コスタリカ。

他には、葡萄牙(pu2 tao2 ya2)はポルトガル、西班牙(xi1 ban1 ya2)はスペイン、希腊(xi1 la4)はギリシャ
というように、音が近いというよりも他の理由から付けられたのかなぁと思われる国名もあって、
外国人にはなかなか理解が難しい。

以前、中国語の先生に英語表記で"Belgium"と言って通じなかったことがあったけれど、それは
ベルギーのことを知らないのではなくて、私達が漢字を見てどの国のことか理解できないように、
「比利时(bi3 li4 shi2)」と言わなければ分からなかっただけなのかのかもしれない。

因みに、有名選手の名前はこんな漢字。

梅西(メッシ)、羅納多(ロナウド)、内馬尓(ネイマール)、魯尼(ルーニー)、蘇亜雷斯(スアレス)。

同音の漢字はいっぱいあるから媒体によってたまに表記が違うこともあるけれど、誰が最初に
外来語を中国語に翻訳するのだろう・・・?
当局でそういう部門があるのかな。気になるところ・・・



上海語復活。

2013年12月16日 | 中国語
一昨日、バスに乗ってぼんやり景色を眺めていたら、ふと聞き慣れない声(音)が耳に入ってきた。
上海のバスや地下鉄では、普通話の後に英語で車内アナウンスが流れるのだけれど、
その後に話された言葉がよく聞き取れない。

えっ? これ何語?

と、耳を澄ませてみたら、なんと上海語のアナウンス。

中国最大の国際都市でありながら、そこで話されている上海語は衰退の一途をたどるばかり。
実際に、同じ中国人でも普通話とは全然違うので上海人同士でないと通じ合えないのが上海語。
(私も挨拶や数字などごく簡単な上海語は区別できるようになったけれど)

学校でも家庭でも普通話で話すことが推奨されているので、今の子供達は祖父母の話す上海語を
聞きとることはできるけれど、話すことはできないのだとか。
(逆にお年寄りは普通話が話せない人が多い)

近年では上海語などの方言も受け継ぐべき文化だとして、保存する動きが高まっているそうで
上海語のラジオやテレビ番組もあって、上海人には好評のよう。

2年前に一部のバス路線で上海語アナウンスを試験的に実施したものの、録音された上海語の発音が
標準じゃないとか(「正しい」上海語を話せる人はごくわずからしい)、外地人が疎外感を抱くのでは
と賛否両論あったけれど、徐々に受け入れられてきたのか、最近は範囲を広げているみたい。
今後は地下鉄のアナウンスにも導入されるかも?!

まぁ、バスに乗っている人は上海人のお年寄りが多い気がするし、上海にいるのだから
その土地の言葉に触れて馴染むのはいいことだと思う。
アナウンス聞きながら、「あぁ、上海ではこう言うのか~」と知ることもできるし。

ただね、上海語って小さい「ッ」のつまる音や「ン」の撥音が多いので、どうも聞いていて
田舎くさいというか、ウツクシイ音ではないのデス、残念ながら。
それに、今でも頻繁に流れる車内アナウンスが3言語にもなると、ちょっと煩く感じるかも・・・

でも、せっかくだからたまには使ってみよう。

ゼェウェ(ィ)!(上海語で「再見!」の意)



流行語。

2013年12月04日 | 中国語
2013年の流行語大賞、まさかの4つ同時受賞。
まぁね、どれも甲乙付けがたかったのは分かるような気が・・・。

中国でも、毎年「今年の漢字」「流行語」などを選ぶ選考うイベントがあって、現在募集中。
ちなみに去年は"高富帥"(背が高くイケメンでお金持ちの男性)、"白富美"(色白で裕福で美人の女性)
などが選ばれたそう。

たぶん、今年選ばれると思うのは、最近よく見かける言葉、"土豪(tu3 hao2)"。

実は昔からあった言葉で、元は『お金持ちの地主、地方のボス』という意味なのだけれども、
今では『田舎者の金持ち』という意味で使われている。日本語だと「成金」ってところでしょうか。
今年のオックスフォート英語辞典にも既に掲載されてるほど有名に。

"土"には『流行遅れ、ダサイ』という意味があって、ファッションなんかにも使われる。
世界中の高級店には、お金は持っているけれど洗練されていない中国人旅行客が多いのも事実。
この言葉が流行った背景には、今の拝金主義が蔓延する社会への皮肉も込められているのだと思う。
ちなみに、この間発売されたゴールドのiPhone5cは"土豪金"と呼ばれてる。

他にも、社会を反映する流行語はいろいろ。

●北漂(bei1 piao1)/海漂(hai3 piao1):田舎から北京や上海に出てきて、安定した職や住居もなく
漂流しているような人

●海帰(hai3 gui1):海外留学を終えて帰国した人

●鳳凰男(feng4 huang2 nan2):農村育ちで、家の財産を全て学費に費やし頑張って勉強し、鳳凰の様に飛び立とうとする男性

●女漢子(nv3 han4 zi):サバサバとして自立し、自分で責任が取れる男勝りな強い女性。

などなど。

"萌哭"(meng2 ku1)は「超カワイイ」だけど、日本語の『萌ぇ~!』から来てるのだと思う。
ネット人口が多い中国では、ネット上で使われて、広まるのも早い。

どんどん生まれる新しい言葉に付いて行くのは大変。
学校では教わらない、そんな言葉を教えてくれる中国人の友人は必要かも。


HSK6級を受験して。

2013年08月30日 | 中国語
一年半前に大学に通うのを辞めてから今まで、中国語の勉強は週1回の家庭教師で細々と継続中。
上達したのか?と聞かれると返答に困ってしまうのだけれど(汗、駆け足で過ぎた中級までの復習と
会話練習をメインにして、少しは使える表現が増えたかな、という感じ。

上海で主婦として生活している分には、高度な中国語は必要ないというのが現実。
ただ、何となく続けてきてしまったので、そろそろ目に見える目標や成果があった方がいいかなぁ~と
思い始め、思いきってHSK6級に挑戦することに。

HSK5級を受けたのはもう1年半も前。試験勉強なんて久しぶり。
早速、過去問題集を買って1回解いてみたものの、さすがに6級ともなると難しい。
あのまま大学で継続して勉強していればよかった~!と後悔してみても、それを選ばなかったわけだし
自分でニュースを聞いたり本を読んだりとスキルアップしていなかったのだから仕方ない。

嫌な事は先送りにしてしまう性格ゆえ、取りあえずは力試しということで、約1カ月の独学で受験してみた。

当日はちょっとした勘違いがあって、試験開始の5分前にギリギリ到着。
猛暑の中、汗だくになりながら、息も切れ切れ、落ち着く間もなく「听力」開始。
一番苦手な聞き取りテスト、会場はヘッドフォン無しの教室で音は反響するし、廊下で話し声はするし
試験官はウロウロ、出入りするしで、全然集中できず。(←ハイ、言いわけです。でも試験会場選びも大事だわ~)

続く「閲読」の試験は、過去問題と比べても難しく感じて、時間が足りなかったし、「写作」(文章の要約)は、
試験官が間違えて5分早く終了を告げるもんだから、焦って手が震えてしまい、最後はミミズのような字で
必死に埋めたという・・・ (採点者はちゃんと読めたのだろうか・・・)

こんな調子だったので、どれくらい出来たのかも出来なかったのかも全く分からない状態。
やはり力不足と準備不足を痛感しつつ、あっさり諦めて忘れること1カ月。
先週結果が出ました!

トータルで60%(300点満点で180点)取れればOKのところ、ほぼギリギリラインで通過した模様。 
予想通り听力の点は酷かったけれど、それを作文の点数がうまく補ってくれたという結果に。

自分の成績と受験者全体、国別平均などと比較できるようになっているのだけれど、今回の試験では
全世界の平均点が191点なのに対して、日本人の平均点が172点と、听力と閲読共に6割に届いていなかった。
漢字の読み書きで日本人には有利かと思うけれど、今回は難しかったということかしら。

6級になると、やはり上級の語彙や四字熟語も必要だし、普段からテレビやラジオで中国語の聴いたり、
新聞や本などを読んで速読に慣れていないと高得点は難しいかなと思う。
(そもそも6級って、そういうレベルの人だものね・・・)

個人的には、幸運にも合格点に達したけれど、足りないものがまだまだいっぱいあるということが
分かっただけでも収穫。
今は、難しい書き言葉よりも、日常会話をもっと楽しめるような実践的な勉強を続けた方がいいかなーと
思っているので、試験勉強はこれで一旦お終いに。

気がつけば、もう9月。
勉学の秋ということで、また新しいことを始めようと思う。


女たちの争い。

2013年08月12日 | 中国語
もうひとつ、この暑さで家に引き籠り中にハマッているのが、中国ドラマ。

中国語は相変わらず聞き取りが苦手なので、とにかく毎日聞く為にドラマを観ようということで観始めたのが、
去年大陸をはじめ香港や台湾など中華圏で大ヒットした話題のドラマ『後宮・甄嬛伝』。

ドラマの舞台は清の時代の紫禁城(故宮)。
そこで繰り広げられる皇帝・雍正帝とそのお妃達をめぐる、様々な策略やいじめ、嫉妬などが渦巻く愛憎劇で、
まさに中国版「大奥」。

故宮天壇など実際の歴史建築で撮影している場面も多いし、豪華な衣装や調度品、それに出演者達が美女揃いで
目にも楽しい。

ただ時代劇なので、セリフは文語体で宮廷の言葉使いだし、古事成語や詩の引用もあり、残念なが現在日常的に使う
口語の練習にはならないかなぁ・・。
それでもところどころ習った文法や言い回しが聞き取れるので、一応耳を澄まして聞くようにはしているけれど。

個人的に興味深いのは、中国の文化や習慣なんかが垣間見れること。

例えば、皇帝に見染められて側室になったとしても、身分などによって階級があることや、
薬の調合では人参やアキョウは滋養強壮に、殴られて腫れた頬には温めた卵を当てるといいとか、
楊貴妃も愛した美容に良い生薬を飲んだり、ジャスミンで爪を染めたりと、伝統的な漢方や自然療法がよく出てくるのも
中国ドラマならではだなぁと。

ちなみに中国ドラマは一般的に1シリーズが長編で、この『後宮・甄嬛伝』はなんと第76話まである。
中国ではYoukuやPPSなどネットで全篇観ることができるけれど、現在BSフジでも『宮廷の諍い女』の題で毎日17時~放映中。 

今はちょうど第2部の真ん中あたりで、8月21日にはダイジェスト放送もあるので、今からでもまだ楽しめるのでは。
日本に居る方も一度お試しを。