ちょうど、小説『悼む人』を読み終えたばかりだった。
『この方は生前、誰を愛し、誰に愛され、誰かに感謝されたことがあったでしょうか。』
事故や事件に巻き込まれた亡くなった人の情報を集めて現場に赴き、亡くなった方々を悼むという
旅を続けてる青年・坂築静人。ひとは彼の事を「悼む人」と呼ぶ。
一般の人には理解できない彼の行動。
私も「なぜ?」と思いながら、彼の悼む旅に同行するようにして読み終えた後には、
言葉では表現できない「何か」が心に残った。
Apple社のSteve Jobs氏のように、この世に大きな功績を残し、後の世まで受け継がれるモノを遺し、
そして直接面識もない世界中の人々から追悼される人は、ほんのわずかだ。
この世の中には、あまり知られることもなく、そのうちに忘れられてしまう存在の方が
多いのかもしれない。
今日は東日本大震災から7か月。
まだまだ復興には遠く、問題も山積だけれど、少しずつ、時間が離れてゆく。
そんなことをぼんやりと考えていた矢先に、友人の突然の訃報。
こころが、痛い。
ちょうど一年前の10月、上海に転勤となった私の送別会に駆けつけてくれた彼女。
同じ様に海外で暮らす日本人として、中国での生活を応援するメールをくれた。
穏やかで、優しくて、お話の面白いひとだった。
共に過ごした日々はごくわずかだったけれど、彼女の存在は私の中に確実に残っているんだ。
小説の主人公・静人と同じことはできないけれど、私は彼女のことを悼み、心に刻もう。
『この方は生前、誰を愛し、誰に愛され、誰かに感謝されたことがあったでしょうか。』
事故や事件に巻き込まれた亡くなった人の情報を集めて現場に赴き、亡くなった方々を悼むという
旅を続けてる青年・坂築静人。ひとは彼の事を「悼む人」と呼ぶ。
一般の人には理解できない彼の行動。
私も「なぜ?」と思いながら、彼の悼む旅に同行するようにして読み終えた後には、
言葉では表現できない「何か」が心に残った。
Apple社のSteve Jobs氏のように、この世に大きな功績を残し、後の世まで受け継がれるモノを遺し、
そして直接面識もない世界中の人々から追悼される人は、ほんのわずかだ。
この世の中には、あまり知られることもなく、そのうちに忘れられてしまう存在の方が
多いのかもしれない。
今日は東日本大震災から7か月。
まだまだ復興には遠く、問題も山積だけれど、少しずつ、時間が離れてゆく。
そんなことをぼんやりと考えていた矢先に、友人の突然の訃報。
こころが、痛い。
ちょうど一年前の10月、上海に転勤となった私の送別会に駆けつけてくれた彼女。
同じ様に海外で暮らす日本人として、中国での生活を応援するメールをくれた。
穏やかで、優しくて、お話の面白いひとだった。
共に過ごした日々はごくわずかだったけれど、彼女の存在は私の中に確実に残っているんだ。
小説の主人公・静人と同じことはできないけれど、私は彼女のことを悼み、心に刻もう。