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上海☆DAYS ~明天也是好日子~

上海での日々の記録とつぶやきなど。

台湾紀行~日本統治時代の面影

2011年06月10日 | 旅行(その他)
台湾に対する興味は、とても親日的な国民性であること、食べ物が美味しいということの他に、
かつて日本が51年間統治していた場所を訪ねてみたい、というのが一番大きな関心事だった。

そんなわけで、今回は日本統治時代の建造物を訪ね歩いてみることに。
先ずは冒頭写真の総統府(当時の台湾総督府)。
赤と白のコントラストが青空に映えて印象的。いやぁ~、立派なものを造ったものです。

事前に詳しく調べなくても、台北市内を歩いているとあちこちで当時の建造物に出くわして、
私の想像以上にたくさんの建物が残っていることが分かった。

 
                 <司法院>                      <台大病院>

 
                 <監察院>                      <国立台湾博物館>

 
                 <西門紅樓>                     <台大法学院>

これでもまだほんの一部。
1910年~30年代に建てられた西洋建築が歴史的建造物として大切に管理され、現在も官公庁や学校、
病院や博物館などとして使われていることに、じんわり感じるものがあった。

ヨーロッパで多くの「本場の」西洋建築を見てきたけれど、それと比べても遜色ないほどにどれも立派なので驚いた。
当時、日本は相当のお金を注いで台湾の近代化を進めたのだなぁーと実感。

西洋建築以外にも、日本式家屋が残されている場所もあった。
現在もどなたかが住んでいる家もあれば、廃墟になってしまったものもあったけれど、まさに日本の家。

 

そんな中で最も保存状態が良い日本式家屋が、緑に囲まれた閑静場所にある市長官邸。



歴代の台北市長官邸として使用されていたものが、現在は木のぬくもりのあるお洒落なカフェ&文化サロンになっている。
端午節の祝日にもかかわらずオープンしていたので(ラッキー♪)、カフェで一休み。

アイスコーヒーを飲みながら、台湾の複雑な歴史に想いを馳せてみたりして・・・



台湾紀行~初めての台北

2011年06月09日 | 旅行(その他)
先日の端午節の3連休を利用して行った先は、台湾(台北)。

まだ中国本土も旅行していないのに台湾が先?・・・という気がしなくもなかったけれど、
実はもう数年前からずっと、「行きたい!」と思っていた国だったので、思い切って決行。

上海から直行便で約1時間半のフライトで、台北市内にある松山空港に到着。近い、近い。
強い日差しと高い湿度、そこはもう南国。

実は、今回初めて台湾へ旅行するにあたって、ガイドブックを持っていないのでちょっと不安だった。
上海市内の書店を探しても中国語版が少しあるのみだし、ネットの情報だけではやはりもの足りない。
でも、そんな不安は到着してすぐに杞憂に終わった。

空港には日本語で書かれた観光ガイドが用意されているし、市内にはなんと紀伊國屋書店まであった!
ホテルにチェックイン後、ローカル店で軽くお昼を済ませてから、まず日本語ガイドブックをGET。
色々な国を旅してきたけれど、ここまで日本語で歓迎されるのは台湾が初めてかもしれない。

連休で混むだろうからと、最初に向かったのは故宮博物館。
市内中心部から少し離れた小高い山間に、白とグリーンとオレンジ色の大きな建物が目立っている。
館内は思ったほど混んでいなかったけれど、水墨画の特別展だけは長い列ができていたので断念。
期待していた書画が少なかったのが残念だけれど、やはり見応えはあったかな。

帰りがけに、戦争で命を落とした英霊が祀られている忠烈祠を見学。
色鮮やかな本殿は立派!



ちょうど1時間に一度行われるという衛兵交代式の最中だった。
衛兵交代式では、銃を使った様々な動きが一糸乱れず行われるので、こちらも目が釘付け。カッコイイ。

  

それにしても、この暑さの中、毎日何回も大変だなぁ。

立派といえば、市内で最も古い歴史があるという、龍山寺。



現在の建物は火災や戦争で何度か再建されたものだけれど、あでやかな色彩のわりに落ち着いた印象で、
人々が真剣に祈りを捧げている様子に、重みが感じられた。

名前の通り、あちこちに龍がたくさん施されているのが気になって・・・。細かい作り!



それから、現在の台湾のシンボル的存在であるのが、Taipei101



真下から見ると面白い形。ビルとしては世界2位の508m。
世界最速のエレベーターに乗って展望台から眺めてみると、台北市は山に囲まれているんだなぁーということが分かる。
到着した松山空港もすぐそこ!



どことなく、日本の地方都市にありそうな風景では?

次は日本統治時代の建物群へと続く・・・。


香港で過ごすお正月。

2011年01月06日 | 旅行(その他)
観光客でいつも以上に賑わう年末年始の香港。
ここでも元旦は祝日だけど、ほとんどのお店がオープン。観光やショッピングが楽しめる。

私達は初めての香港なので、やはり観光の王道をゆくことに。(笑
先ずは向かった地下鉄の駅で珍しい自動販売機を発見!



折り畳み傘の自動販売機。
香港って、そんなに急に雨が降ったりするのかしら??

さてさて、お天気も良いので九龍島の中心街を散策しながら南下。

特に何かを買うという目的があったわけではないけれど、チープな品物を売る屋台(というかテント)がずらっと並ぶ女人街や、地名が気になった上海街などをブラブラと・・・。
途中、庶民の台所である市場や翡翠マーケットなどを見て回る。

 

翡翠はピンからキリまで。
原石をじっくり見比べて買っている人もいれば、お土産用に安いアクセサリーを買う外国人の姿も。

 

暖かい地域なので、フルーツが豊富で甘くて美味しい!
その上、こういう市場で日本産の果物もたくさん普通に売られているのは驚き。野菜も香港なら何となく清潔感、安心感があるし。(というのは偏見か?)
どんな風に食べるのか、何なのか分からないものもあって(漢字が読めない)、市場は見ているだけでも楽しい。

3駅分歩いて疲れ、ちょうどお腹も空いてきたので、ホテルで英国式アフタヌーンティーを。



日に照らされてキラキラ光る水面と香港島の景色を眺めながら、ゆったりと美味しい紅茶とスコーンを頂く。<正直、スイーツの美味しさはベルギーには敵わないのだけど>

「こうしていると中国とは思えないね。どこかリゾートの島にでも来た感じ」
なんて話しながら景色を眺めていたら、大きなガラス窓越しに何やら動く物体が・・・



中国の獅子舞?! 獅子が大勢集まって何やらイベントを行っていたみたい。


次々に現れるカラフルな獅子達。あぁ、やっぱり中国なのだった。(笑


さて、糖分補給して元気が出たところで、暗くなるまでショッピングモールなどをブラブラ。
巨大なショッピングモールやブランド品のお店があちこちにあって、香港が「買い物天国」と言われる所以に納得。



店内のデコレーションとかお店のディスプレイも上海と違って洗練されているような・・・。
ヨーロッパ一流ブランドは思ったほど安く感じなかったけれど(たぶんそれはヨーロッパに住んでいたから)、今は為替がいいし、上海よりも幾らか安くて種類も豊富。
それに、お店の人も接客に慣れていて対応も良く、どこへ行っても英語が通じるので楽。
今回はあまり時間がなくてゆっくり買い物できなかったけれど、買い物の為には丸一日は必要だということを学ぶなり。

そして観光の最後は、夜景で有名な香港島で一番高いビクトリア・ピーク(天平山)へ。
急斜面なのに結構なスピードで登っていくトラム。狭い土地に乱立するマンション群を抜けて辿り着いた山頂からの眺めがこちら。



イマイチ・・・

山頂はかなり風が強くて寒くて、ゆっくり眺めていられる状態じゃなくて写真も急いで撮って・・・というのは言い訳だけど、上手く撮ればもうちょっとキレイな写真がお見せできたのかも・・・。
少し前に上海の森ビルから観た夜景が眩かったせいか、「100万ドルの夜景」にしてはやや地味かと・・・。
とはいえ、こういう狭い土地にぎっしりビルが乱立した景色というのも珍しいので、そういう点では面白かったかな。

こうして香港の主だった見所を駆け足で周った「初めての」香港旅行。
寒い冬は暖かい場所に行きたくなるし、大陸とは違うこの解放感はなかなか良いかも。
次回はいつになるだろう・・・。



香港で大晦日。

2011年01月05日 | 旅行(その他)
2010年の年越しは香港にて。

私達夫婦にとって、初めて訪れる香港。
日中の最高気温が2℃という上海から飛行機で約2時間。香港はまるで春のようなポカポカ陽気。

ベルギーで友達になった香港出身のDさんは「香港は暖かいからベルギーの冬は辛い」とよく言っていたけれど、太陽の光に青い海と島々、椰子の木にカラフルなお花が彩るその風景は、想像以上に南国リゾートの雰囲気だった。

でも、街の中心部を歩いてみると、大きく張り出した看板、狭い路地に露天、大勢の観光客と、ゴチャゴチャしたアジア的な光景が広がっている。



ガイドブックなどでよく見る、「これぞ香港」という街並み。
そういえば、こういう大きな看板は上海では見かけないなぁ・・・。

そして意外と多いのが坂道。



歩いてみると、全体的に山がちの地形なのでアップダウンがあって、場所によってはかなりの急斜面も。
こちらは香港島にあるヒルサイドエスカレーター。


セントラルから山の中腹を結ぶエスカレーターで、全長800m、高低差135m。
今では市民の足となり観光名所にもなっているこのエスカレーター。完成する前は、登り降りが大変だったんだろうなぁ・・・。

エスカレーターに乗ってみると、最初は屋台などのお店、やがて外国人が集まるカフェバーやインテリアなどオシャレなショップ、更に山肌に近づくと高層マンションと、周りの風景が変わってゆく。
香港をギュッと凝縮したようで興味深かった。

もうひとつ面白いと思ったのは、ロンドンのダブルデッカー(2階建バス)に似た、2階建てトラム。
2階建てトラムなんて初めて見たけれど、ちょっとレトロな雰囲気でカワイイ。
道路の真ん中を走るので、ゆっくり乗って車窓から見学するのもなかなか楽し。



そうそう、坂が多いせいか自転車はほとんど見かけない。
街には人も車もとても多いのだけれど、みんな信号を守るし横断歩道では歩行者優先で車は待ってくれるし、クラクションの音もほとんど聞かなかった!
大陸(上海)とはやっぱり違う、と思った瞬間。(笑

歩き疲れたので、早めの夕食を済ませてホテルに戻り、紅白歌合戦を観る。
海外に居ても、年末にはこれを観ないと一年が終わらない気がしてしまうのは、やはり日本人デス。^^;

最後まで観終わったら、せっかくなので香港名物(?)のカウントダウン花火を観に行くことに。
昼間と打って変わって、ビルにもSeason's Greetingsのイルミネーションが。



きっと、九龍島から香港島のビル群全体を見るのがキレイなのだろうけれど、ものすごい混雑で帰るのが大変だと聞いていたので、ホテルから歩いていける香港島のハーバーで待機。

カップルで、家族で、友達同士で、大勢の人が集まって見上げるその先は、415mの高さを誇る国際金融中心(IFC)。
12月31日11時59分。ビルの壁面に数字が表れ、カウントダウンが始まる。



そして・・・

Happy New Year~! 

 


空に打ち上げられるのではなくて、ビルから花火が~!!
前面に、横に、上から順番に・・・と色を変えながら花火が飛び散るだなんてビックリ!



こんな高層ビルにどうやって仕掛けたのかな?
危なくないのかな?・・・なんてことが気になってしまったのだけれど、初めて迎える中国(香港は特別地区だけど)での年越しには、打ってつけだったかも。