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上海☆DAYS ~明天也是好日子~

上海での日々の記録とつぶやきなど。

毎日のパン。

2012年11月14日 | 食生活
毎日の朝食は、ご飯じゃなくてパン派。
上海では日系、西洋系、中華系(滅多に買わないけど)という選択肢がいくつかあるのは嬉しい事の一つ。

ベルギーから来たばかりの頃、日本のふわふわ食パンやあんぱん、カレーパンなんかがすごく懐かしくて、
よく買って食べていた。
でも、それも次第に飽きてきて、時々シャリパリッと音を立てるバターの香り高いクロワッサンや
美味しいデニッシュ、噛み応えのあるハード系のパンも食べたくなってくるもので。

さすがに上海ではそういう種類のパンは期待できないのかなと思っていたけれど、ここ1年ほどの間に、
西洋人も(多分)納得のパン屋さんが増えてきた。(しかもご近所なので嬉しい)

まずはSunflour
オープン以来人気のお店。イートイン出来るカフェはいつも混んでいて、パンだけじゃなくてタルトなどの
ケーキもなかなか美味しい。
健康の事も考えて、なるべくライ麦やクルミ、レーズンが入ったパンを食べるようにしているのだけれど、
ここのお気に入りは赤ワインの入った生地で焼いたパン。
周りはカリッと、中はもちっと、クルミとレーズンも入って深い味わい。

今年の春にはBrioche Doréeもオープン。
フランスではあちこちで見かけるチェーン店。悪くないけど味も雰囲気もチェーン店かな。

そしてごく最近オープンしたのが、人気があって予約がなかなか取れないというビストロFranck
プロデュースしたというBoulangerie。



試しに買ったデニッシュとクロワッサン、試食で頂いたオリーブのパンも、ヨーロッパや日本で食べる
パンのようで美味しかった!
(ちなみに日本人の女性店員さんがいてビックリ!)

そういえば、間もなく伊勢丹の地下街がリニューアルオープンする模様。
先日そこで"Johan"の看板を見かけたので、こちらもどんなものか楽しみ。

中国でも美味しいパンのお店が増える嬉しいけれど、一方で以前は満足していたはずのパンでは
もの足りなくなってしまって、良いような悪いような・・・。
まぁ、少なくとも中華系のパンからはすっかり遠ざかっているかな。

日系時々欧州系、で、毎日のパンも充実の日々。

中国の柿。

2012年10月22日 | 食生活
寒くなったりまた暑くなったりと、気温が安定しないものの、少しずつ秋が深まりつつあるこの頃。
街では秋の味覚である上海蟹や栗、焼き芋などが目に付くようになった。

その中で、去年の秋も手を出さなかったのが、中国の柿。
今の季節、栄養価の高い柿を食べたいと思うのだけれど、こちらで売っているものはみんな、
既に完熟状態、すごーく柔らかいの。

柿はある程度シャリッとした硬さがあった方が好き。
なので、触れただけで凹みそうな程柔らかい中国の柿は、何となく買う気になれなくて。

先日も一瞬迷って買うのを辞めたら、「あげるよ」と言って一つサービスしてくれた。
それは『北京盆柿』という名前のついた、大きな柿。

あまりに柔らかいので、袋に入れてそぉーっと持ち帰っても袋の底が果汁で湿るほど。
皮だって日本の柿を剥くようには剥けない。
ナイフで切れ目を入れると、中はトロトロ、フォークは使いものにならず、スプーンですくって食べた。

甘くてねっとりとして、これはもう、日本で食べる柿(ちょうど先日食べてきたばかり)とは
見た目も食感も味も違う別モノ。
なんというか、自然にできた「ジュレ」みたい。

これはこれで、とても新しい、と思う。
でも、やっぱり柿はシャリッと歯ごたえのある固形を食べたいかな。

輸入食品。

2012年09月21日 | 食生活
ヨーロッパから上海に転勤してきた時、意外だなと思ったのは輸入食品の多さ。
日本のモノは同じアジアだし、文化や習慣なども近いのでそれなりに揃っているのは理解できるのだけど、
欧米メーカーの品物も思った以上に豊富で。

最初の頃はやっぱり中国ローカル製品には手が出なかったので、近所のCity shop等の外資系スーパーで
見慣れた洗剤や調味料、中国では無いだろうと(勝手に)思っていたお菓子などを見つけた時は、
結構感激したものだった。

もちろん、種類はある程度限られているし値段も高いけれど、でも日本の輸入品と変わらないか、
モノによっては安い場合もあったりして。
やはり国際都市、世界各国のものが少しずつでも揃うお店が市内に点在しているので、実は日本に
居た時よりも輸入製品が身近にあるかもしれない。

一番驚いたのは、虹橋にある友誼商城内のスーパーで、ベルギー王室御用達のジャムBelberry
売っていたこと!
これ、ベルギーでもデリカテッセンとかちょっといいお店でないと売ってないのだけれど、それが
この上海のローカル色漂うスーパーに陳列してあった時は、軽いカルチャーショックを受けた。(笑

でも、先日ひさーしぶりに覗いたら、もう無くなっていてガッカリ・・・
と思ってお店を出た所で、ちょうど輸入食品の大セールをやっていて、なんとその中に発見!
賞味期限が1カ月と迫っていたけれど、美味しいからすぐに食べちゃうし、迷わず購入。
他にもベルギーチョコと、スペインのオリーブオイルもGETして100元未満という超特価だった。

中国の人達には洋食文化はまだなかなか浸透していないし、特に自宅で作って食べる習慣は
ほとんどないだろうから、在庫処分といったところかな。

ここのところ、日本からの輸入品が税関で止まって入手しずらくなっているというニュースが。
一時帰国した時に、たくさん仕入れてきた方がよいかもしれない?!


葡萄の季節。

2012年08月28日 | 食生活
今年の8月は台風の当たり年か、影響を受けている上海。
ひと雨ごとに少しずつ涼しくなってゆく残暑。秋の虫も鳴き始めている。

スイカもまだまだたくさん売られているけれど、ぼちぼち梨も見かけるようになった。
季節毎に美味しい果物が豊富にあるのは嬉しい。(そういえば大連では果物の種類が少なかったような…)

今、私がハマっているのが、ぶどう。
葡萄も種類が色々あっていくつか食べてみたけれど、お気に入りは"馬陸葡萄"。
上海の馬陸地区の特産で、粒が大きくて、日本でいう巨峰とほぼ同じかな。今が旬。

以前、中国語の先生に馬陸のブドウは有名とは聞いていたのだけれど、先日とある方から頂いて、
食べてみたら本当に甘くて美味しくて。
それからちょこちょこと近所の果物屋さんで買っては、あっとう間に食べてしまうほど。

ただ"馬陸葡萄"というブランド名でも、巨峰など色や味が異なる種類がいくつかあるみたい。
いつも自分で買うよりも人から頂いた物の方が美味しいのは、贈答用の良いものだからかしら?
それとも、地元の人は直売所など美味しい果物を入手する方法を知っているのかな。

上海というとビルばかりの近代都会で農産物は採れないイメージがあったけれど、実は他にもスイカ
水蜜桃など、意外にも上海の特産品ってあるものだなぁ。

ちなみに、嘉定区にある馬陸葡萄主題公園では、9月下旬までぶどう狩りができるそう。
家族で出かけてみるのもいいかもしれない。

食の見直し。

2012年08月09日 | 食生活
この国に住んでいると、常に付きまとうのが食品の安全性。
スイカ一つ買うのにだって、日本にいたら考えもしないような心配が一瞬でも頭をよぎったりする。

とはいえ、上海に来たばかりの頃は色々と心配していたけれど、うちは小さい子供がいるわけではないし、
毎日の事となると結構面倒で(元々ずぼらな性格もあり)、徐々にいい加減になっていた。

最近になって、健康の事を考えるとやっぱりちゃんと考えないといけないなぁと思い直し始めた。
サプリ等に頼らずにバランスよく効率よく栄養を摂るにはと、なるべくそのまま食べられる有機野菜が
良さそうだし、相変わらず中国国内では食品スキャンダルが後を絶たないので。

つい最近も、オリンピック選手にはどこのものかも分からない肉を食べないようにと国が通達している。
中国では、赤身肉を増やす「痩肉精」という違法添加物を使った豚肉が問題になっていて、これを食べると
ドーピングに引っかかる可能性が高いのだそう。(中国語で赤身肉のことを"痩肉"という)
これは流通している食品に対して国が信用してないってことの表れだろうし、いくら取り締まっても
不正を働く人は残念ながら後を絶たない。(政府のお偉いさん用には専用の農場が別途あるらしい)



上海人のSちゃんも「野菜とかどこで買ってるの?大丈夫?」と中国の食材について心配してくれる。
彼女のお母さんも、野菜は30分以上しっかり洗っているというし、外食もあまりしないのだそう。
「だって、その辺のレストランで30分以上も時間かけて丁寧に洗ってるとは思えないから」と言う。
外食する時はお店の環境をチェックして、生ものや添加物の多そうな濃い味付けのものは食べない等、
結構気を遣っている様子。

もしかしたら私の方が全然気にしてないかも・・・
市場で野菜も買うけれど、いつもより丁寧に洗うとか、同じものばかりじゃなくて時々メーカーを
変えてみるとか(リスク分散)、自分の嗅覚もしっかり研ぎ澄まさないと。

中国の人が自国のモノや人を信じていないという現状があるのだから、私も油断してはいけないなぁと
普段の食生活を見直しつつあるこの頃。