初冬の残り銀杏

東大の銀杏も、メインの通りはほとんど葉が落ちてしまった。
が、12月の初旬になって完成する並木も存在しているのだった。

数箇所あるそんなポイントは、今が旬。
黄色い絨毯も厚くやわらかく織り成されている。

午前中は近所の保育園の遊び場と化しているここも、
昼時には今の時期、なかなかの穴場と化す。

桜と八重の時期、アマナの群落時期が最盛期か。
そのころはベンチがあくことは、、、まずない。

今はそれほど人気はない、。





Mayuは、ドレッシーとも思えるパンツスーツ姿で、
銀杏の天然落ち葉プールにどかっと腰を下ろす。
「こんなの、”作業服”よ。」と。
そっか。
こちらも、、、”スーツ風にみえる”、作業服だ。
かまわず、一緒に座る。

銀杏の落ち葉は、、温かかった。日のぬくもりをそのまま
保っている黄色い絨毯、。

今日のランチはMayuの手作りがメイン。
エスニックから揚げ。にポテサラ。サンドイッチ。

あとは、ボンダイでエッグベネディクトとスモークチキンを仕入れる。
カフェも仕入れようとしたら、、、
Mayuが、、これこれ、、って。みせたのは、白と赤のワインだった。

午後のシゴトは、、、、、
またもや、事実上の半休。。。


*****

「なんだ、久しぶりだな。」

「うん」

パクつきながら、近況をよくしゃべる、愚痴をきいているのも、、
心地よい。

でね、きいてよ。から、始まるおきまりのフレーズ。
ふむふむ。
わしは、缶ビールも空けてしまう。ぷしゅ。

Mayuも、よく食べ、飲む。

このオリーブの赤は、、？？
どこか遠いところの記憶に繋がる気配を感じて意識が飛ぶ。
視覚がオリーブの緑と赤に支配されつつ、ある。その赤から
視点が離せなくなる。
Mayuの話が全く耳に届かなくなる。



「Jinさん」

ん、、

「なおちゃんに、会おうとしたでしょ。」

思わずビールを取りこぼした。


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「GG(グラジュエイトジェモロジスト）の世界はね、
とーっても狭いの。
悪事は千里を駆け巡るってね。」

（・・・・べ、、べつに悪事でもなんでもないではないか・・・・）
そう、、なおちゃん、も、フリーのGGなのであった。