似非フリークライマーのクライミング日記

いつまで経っても上手くならない管理人のクライミング日記を綴る。

春が近づいている。

2024年02月11日 | 公開カテ
気が付けば、2月も半ば。9月から通い始めたので、5カ月強の月日が経った。
当初の予定では、年内にはRPできるだろうと楽観していたのだが、未だにRPできていない。
それどころか昨シーズンの最高到達点にも達していないのだから、先シーズンに欠けてしまったホールドの影響は甚大だ。

4ピン目までは確実に繋げ、フォールした後は3ピン目から再スタートする。
年末年始から3ピン目のクリップホールド(乾杯ホールド)から終了点まで繋げることを意識しているのだが、これがなかなか厳しい。
2月に入ると、ようやく3ピン目のクリップホールドから終了点まで繋げられる確度が上がり、進展を実感できるようになってきた。

これから暖かくなってくるので、いよいよ極寒エリアのシーズンがやってくる。早く春よ、来い!
(今シーズンは暖冬だから、それほど寒さに苦しんではいないのだが…)


年末年始の二子合宿

2024年01月08日 | 公開カテ
年末年始も『清く、正しく、美しく』二子に通いました。ただ、年を取ったのでしょうか?連日、二子に通い続けることはなく、『1日クライミングした後は2日間のレスト』というペースでのんびりと登っていました。

12/27、12/30、1/2、1/5の延べ4日間、1日3便、乾杯と対峙した結果、ようやく4ピン目までのアプローチが安定しました。何れのトライも4ピン目まで到達。4~5ピン目間の核心部へ繋げていくことを意識しましたが、全てのトライでアンダーを差してからの立ち込みで落とされました。欠けてしまったガストンの処理が本当に悪く、アンダーの良いところを保持することができず、立ち込むことができないのです。フォールポイントから再スタートすると、問題なく核心部をこなして、1テンで抜けられます。しかし、この1テンは全く意味がありません。とにかく下から繋げてアンダーから立ち込めるようにならないと、先へ進めない。完全に足踏み状態に陥っています。

何故、アンダーを差して立ち込めないのか?
欠けたガストンの処理が大きな影響を及ぼしている。
4ピン目のクリップ時、身体と壁に隙間を作ってクリップするために身体が下がっている。この状態からアンダーを差しに行っても、欠けたガストンの保持感がイマイチで、身体が壁から離れているため、アンダーの掛かりが悪く、効かせられない。この辺りが敗因だと思っている。

フォール後は3ピン目のクリップホールドから再スタート。4ピン目のクリップ動作も含め、3ピン目から5ピン目まで繋げることを意識するようにしています。ここをコンスタントに繋げることができるようになれば、RPが近づいてくると感じています。愚直にトライを重ねるしかないですね。

乾杯・秋の陣は完全敗北

2023年12月17日 | 公開カテ
乾杯と対峙して、4ヶ月が経った。
当初は、9月に欠けたガストンからのムーブを作り込み、10月に下から繋げることを意識してRPトライのスタートラインに立ち、11月にRPを決める。
このような達成ストーリーを思い描いてトライを重ねてきたが、未だRPに至っていないどころか、RPトライのスタートラインにすら立てていない。乾杯・秋の陣は完全敗北で終わってしまった。

思い描いたストーリーを実現できなかった原因は何だろう?
一つには、3~4ピン目間のムーブの精度が悪かった。
4ピン目をクリップしてから始まる核心部までのアプローチで躓いていたのだから、どうしようもない。昨シーズンは苦にしていなかったセクションだっただけに、ここで躓くことの精神的ダメージはとても大きかった。12月に入ってようやく安定感が出てきたので、気温と湿度が大きく影響しているのかもしれない。

二つには、欠けたガストンの処理が想像以上に悪かった。
11月中旬位から気温と湿度が下がり、テンションムーブならばという前提条件付きで、ようやく安定してこなせるようになった。しかし、下から繋げてくると、疲労が積み重なり、ガストンからアンダーを差せても、立ち込んでいくことができなかった。保持力が求められるというよりも、背筋を中心とした体幹の持久力が求められるセクションだと思う。

三つには、指皮の消耗が激しく、指先の回復力が後退した。
乾杯のホールドは指先の保持力を求められるホールドが多く、人差し指、中指の指先には血豆ができてしまうくらいに、指先への負担が大きい。毎週末、1日3便を出していたのだが、3便目のトライは指皮がなく、トライすること自体が苦行だった。そして、週末に消耗した指皮は翌週末までに回復しない。1日のトライを2便に留めるなど、大人の対応をすればいいのだが、厳冬期を間近に控えたタイムリミットに焦りを感じ、トライは空回り。完全に負のスパイラルに陥っていた。

いよいよクリスマス寒波の到来。この4か月間、乾杯のトライに執着し過ぎてしまった。ここは冷静になって、頭を冷やす頃合いだろう。乾杯のトライは継続するが、一歩引いて、他の未登課題も登ってみようと思う。

思うように進展しない。

2023年11月26日 | 公開カテ
11月は乾杯を狙う最高の季節なのだが、今年は本当に暑かった。11月に夏日になるなんてありえない!この暑さも中旬になってからようやく落ち着き始めた。

11月は10月同様に平日カードを切って、延べ9日間、二子で乾杯と対峙した。
適正な湿度と温度になるに従い、ムーブが徐々に繋がるようになり、欠けてしまったガストンの保持も改善。1ヶ月のトライでムーブがかなりこなれてきたと思う。ただ、乾杯ホールドから始まる3~4ピン目間のムーブに手を焼いていて、完全に苦手意識を持ってしまったようだ。昨シーズンは全く苦にしなかったセクションなのだが、何故、これ程までに苦労しているのかが分からない。11月になっても、繋がることもあれば、落ちることも多く、安定感がありません。

11月中旬には4ピン目をクリップした後から再スタートすると、確実に5ピン目まで行けるようになったので、3ピン目のクリップホールドから5ピン目まで繋げることを意識している。下から繋げてくると、欠けたガストンからのアンダー差しがとにかく苦しい。ガストンの効かせ方を色々と試しているのだが、ようやくコツを掴むことができ、3ピン目のクリップホールドから終了点まで繋がるようになってきた。4ピン目まで安定して到達できるようになれば、狙えるようになってくるのではないかと期待している。

このルートはとにかく指先の保持力を求められるので、ムーブを探っている間は指皮の消耗が激しい。11月は2回、平日カードを水曜日に切ったが、指皮の回復が追い付かず、週末のトライへ影響を残していた。核心部の練習をし過ぎなのだと思う。もう少し抑えて、指に負担をかけ過ぎないように自制した方が良いのかもしれない。このルートを1日3~4便出し、ガッツリとムーブを探っているのだから、指の回復が追い付かないのも仕方がない。12月は平日カードを切る予定はないので、週末のトライに集中していきたいと思う。

秋が深まってきた!

2023年10月31日 | 公開カテ
10月から本格的に二子に通い始めて1ヶ月が経ち、徐々に常連さんが二子に戻ってくるようになりました。この1ヶ月で秋は深まり、広場の紅葉が綺麗に色付き始め、11月上旬に見頃を迎えそうな感じです。例年よりも少し遅く、11月10~15日に見頃となるでしょう。

今年は残暑が厳しく、二段岩壁や唐獅子任侠ラインは暑すぎるようですが、極寒エリアは、落葉前で壁に陽が入ることもなく、快適にトライできる環境が続いています。毎週末2日間、乾杯をトライ。10月は延べ9日間を乾杯に費やしました。

欠けてしまったセクションは、ムーブのシークエンスを変えず、スタンス位置を見直すことで対応しようとしています。Positiveに書くと、全く箸にも棒にもかからなかったムーブの見直しも少しずつこなれ、力のかけ具合や方向性、身体全体のバランスの取り方など、コツを掴めてきたように感じます。Negativeに書くと、下から繋げて欠けたセクションのムーブをこなせるイメージが全くありません。疲れていると全くムーブをこなすことができないからです。まだまだ改善の余地はあるようです。

欠けたセクション以外のムーブは、身体がムーブを思い出し、身体に馴染み始めていますが、4ピン目まで確実に繋がらないのが悩みの一つ。理由は分からないのだけど、乾杯ホールドから出す、左手ガストンの掛かりが悪い。湿度が高いのが原因と推測しているので、秋が深まるにつれ、繋がるようになるだろうと信じています。

11月は、確実に4ピン目までムーブを繋げ、核心部のムーブに突入できるようになること。つまり、乾杯をトライするスタートラインに立つことが目標です。本当は10月末までにスタートラインに立ちたかったのですが…。

2023年度シーズンもスタート

2023年10月09日 | 公開カテ
暑かった夏もようやく陰りをみせ、秋がやってきたので、本格的に二子へ通い始めることにした。

昨シーズン、あと1~2手まで追い込んでいた乾杯。
あとは暖かくなるコンディション待ちだったのだが、2月末にホールドが欠けるというアクシデントが発生。この時の喪失感は凄まじく、モチベーションを維持することができなかった。

半年間の冷却期間を経て、ようやく心の落ち着きを感じられるようになった。
『また乾杯を頑張ってみよう!』
そんな前向きな気持ちを保つことができたので、弓状へ戻ってきた。

早速、欠けたホールド周辺のムーブ作りから始めたが、悲しいほどにムーブをこなすことができない。ムーブをこなすための力の入れ具合や方向性、バランスの取り方など、全てを噛み合わせる必要があるようだ。しばらく辛抱なトライが続くことになる。

GWで二子を去った後は

2023年09月21日 | 公開カテ
数年ぶりに山登りを楽しんでいました。4年前に膝の手術をして以来の山登りです。本当はすぐに山登りを再開したかったのですが、資格取得に目覚めてしまい、山に復帰する余力がありませんでした。昨秋で資格取得の勉強は打ち止め。その間、自転車やウォーキングでそれなりに筋トレもしていたので、そろそろ山登りを復帰しても良いでしょう。

とは言っても、長時間の登下降を行う自信がなかったので、行動時間の短い、既登のルートから山登りを再開し、徐々に行動時間を長く、獲得高度を上げていきました。梅雨明け後から恐る恐る幕営山行を再開。無理はできない膝だけど、テントを担いで歩き続けられたことは大きな自信に繋がりました。

ただ、無理は禁物。装備の軽量化に努め、最大でも12~13kg程度に荷物の量は抑えた方が良いようだ。現在の装備は、25年ほど前に購入したテントやシュラフなどを使っている。当時は若かったので、装備の重さは二の次でした。来年は装備を一新して、軽量化重視で装備を揃えてみよう。軽さは正義だよね。

クライミングの方は10月から本格的に外岩通いを再開させる予定です。2月末に乾杯のホールドが欠損し、どん底へ突き落され、モチベーションが無くなってしまいましたが、半年の冷却期間を経て、もう1シーズン、乾杯を頑張ってみようかなと前向きな気持ちを持てるようになってきました。

2022年度の二子シーズン終了

2023年05月14日 | 公開カテ
5月末まで通おうと思っていましたが、週末の天気の巡り合わせが悪くて、モチベーションがウナギ下がり。二子で頑張るクライミングを終えることにしました。

≪乾杯との戦い≫
2シーズン目の乾杯。11月に訪れる絶好の機会で勝負を決めるために、9月から通い始めようと思っていました。しかし、父の訃報とその後の相続対応でクライミングどころではなくなってしまい、二子に通い始めたのは11月末からでした。
厳冬期の乾杯は、岩が冷たすぎてトライすること自体が苦痛。それでも暖かくなる春のRPを目指して、地道にトライを継続していました。さすがに2シーズン目となると、ムーブはすぐに洗練し、1月末にはあと1~2手までムーブが繋がるようになり、RPはもう間近に迫っていると鼻息が荒くなっていました。しかし、2月下旬にホールドの欠損というアクシデントが発生。肩に故障を抱える私にとって、この欠損の影響は甚大で、完全に乾杯に対するモチベーションが切れてしまいました。

≪爛熟に挑戦≫
ホールドの欠損があまりにもショックで、1ヶ月程、ジムで燻ぶっていました。4月中旬にようやく心の整理がついて、二子通いを再開。弓状エリアへ行くと心がざわつくので、ローソク岩へ行って、爛熟をトライすることにしました。
爛熟はローソク岩北面の中央に拓かれた課題。求められるムーブが多彩で、強いだけでも、巧いだけでも登れない。クライミングで求められる、あらゆる要素を熟練しないと登れないような課題だと感じます。
私は2~3ピン目間に存在する下部核心部のムーブ構築に手間取り、無為なトライを重ねていましたが、正解ムーブを友人が示してくれました。普通に考えれば、痛みを覚えるフィンガリーなアンダーホールドを使うムーブを構築するでしょう。先人達もそのホールドを使っているようですが、このホールドを使わずとも楽に登れるムーブが実はあって、このムーブを採用すれば、下部は核心部ではなくなってしまいました。このムーブを見つけることができなかったのですから、私はまだ爛熟の域には達しておらず、未熟ということになるのかな?

≪今シーズンの完登ルート≫
今シーズンは乾杯だけに執着せず、8台前半の課題を気晴らしにトライしていました。私には8a~bくらいの課題が程良い難しさです。8cとなると、オーバーグレードに感じます。来シーズンも高難度の課題をトライしつつ、8台前半の課題で気晴らししようと思います。
最終的には、以下4本の8台が今シーズンの成果となりました。
華道、歌舞伎、摘まんで、爛熟

術後4年

2023年05月04日 | 怪我
毎年GWを迎えると、膝の手術を受けたことを思い出します。
2018年9月にジムで膝を故障。そのシーズンは御前岩でだましだまし登っていたのですが、半年経っても治る兆しがなく、病院へ行ってMRIで膝を撮影したら、専門医を紹介され、あれよあれよという間に手術が決まり、平成最後の日に人生初の手術を受けたのでした。

あれから4年の月日が経ちました。
膝の状態は、受傷前の健常な状態を100点とすると、現在は70点くらいでしょうか?メスを入れた膝は残念ながら完全に治らないです。半月板を切除した影響が大きいと個人的には感じています。しかし、クライミングでは、5.13台の課題をトライできているのだから、良しと考えなければいけませんね。

2023年はハイキングを復活させようと考えています。先日、リハビリとして、正丸峠〜伊豆ヶ岳〜子の権現を歩いてみたのですが、やはり無理のできる膝ではないことを痛感しました。膝に痛みを覚えることはありません。しかし、違和感を覚え、重たい荷物で連日の登下降を続けると、間違いなく壊れるだろうと確信しました。
まずは日帰り装備で1日をフル活動できるくらいにまで筋力をつけるところからスタートですね。関東近郊の日帰りの山でリハビリに励もうと思います。

最後に膝に違和感を覚えている方へ。
膝の怪我は甘くみない方が良いです。MRIで半月板や靭帯の確認を速やかにした方が良いですよ。足腰の故障は健康寿命を確実に削り取っていきます。健康に長生きをしたいならば、放置せずに、病院へ行きましょう。

そろそろ二子シーズンも終わりですね。

2023年04月09日 | 公開カテ
2007年から二子に通い出して、約15年が経ちました。(途中、2年ほど御前岩に通いましたが…。)
通い始めた頃の常連さんのほとんどは二子を去り、現在、二子に通う常連の中では古株の一人となりました。かつて毎週末二子に通い、苦労を共にした戦友達が二子を去っていくことに寂しさを覚えつつも、若い方々が新たな常連となって、岩場を盛り上げていく姿に楽しさを感じるようになりました。年を取ったのですね。30代に通い始めた自分が50代になっているのですから…。

ここ3年の二子を見ていると、小鹿野クライミング協会が発足し、朽ちたボルトが打ち直されることによって、西岳に放置された素晴らしい課題が蘇り、新たな課題が開拓されました。西岳の課題は東岳の圧倒的な前傾壁とは異なり、緩傾斜の中、テクニカルなムーブを駆使しながら登る課題が多く、石灰岩課題の多様性に新たな発見を覚えると共に、二子のポテンシャルの深さにも驚かされました。

日本はルートクライミングの可能な岩資源が限られている中で、トイレや駐車場、事故発生などの問題によって登攀禁止の危機に瀕している岩場が数多いです。現在、当たり前のように登ることのできる岩場も、これらの問題によって、いつ登れなくなってもおかしくなく、二子も例外ではありません。二子でクライミングを楽しむ方は、是非、小鹿野町町議会の議事録を読んでみて下さい。

小鹿野クライミング協会は、小鹿野町と連携し、股峠の駐車場にトイレを設置、駐車場問題の解決、朽ちたボルトの打ち換え等、永続的に二子でクライミングを安全かつ安心して楽しめる環境を整えることに大きく貢献しています。私はその活動を間近で見ていましたし、時には協力させていただいたこともあり、理事の皆さんの活動に肯定的です。
(あまり知られていないことですが、理事の皆さんは会員の皆さんよりも会費を多く納め、その活動も理事の皆さんのボランティアに頼っています。)
従って、昨年末からフレンチグレード採用に対する不満をトリガーに、協会の活動に関する批判がSNSを中心に散見されるようになったことをとても残念に感じています。

また、SNSの怖さも感じました。ネガティブな意見を読んだ人が、読み手のフィルターを掛けて、ネガティブな意見がさらに発信され、増長していく。小鹿野クライミング協会=悪というイメージが作り上げられていく流れに、気味の悪さを覚えました。同じような想いを抱いた方も多いのではないでしょうか?

世界に誇れる素晴らしい二子の岩場を未来のクライマーに引き継いでいくために、私たちに何ができるのか?
事故なく、安全にクライミングを楽しむためにはどうしたら良いのか?
そのためには、小鹿野クライミング協会はどうあるべきなのか?皆さんはどうあるべきなのか?
そんなポジティブな視点で、発言し、行動してくことを二子常連クライマーの老兵の一人として期待したいです。

残念なことに、今シーズンはシーズン初めに大きな事故が起こってしまいました。怪我をされた方の回復を心よりお祈りしています。来シーズンは大きな事故なく、皆さんが二子で気持ちよくクライミングを楽しめるシーズンになると良いですね。