任侠をRPした時にも借りてしまった抜粋文。
図らずも今号のR&Sでマーズが21年ぶりに2登されてしまった。
ことにより再度日の目をみてしまった吉田和正のあの文。
佐藤のてらいのない真っ直ぐな文体も力強く心を揺さぶる。
ここにも134号の吉田の言が引用されている。
そう、佐藤自身もこの吉田の手記を読んでいるのだ。
「リアルタイムには程遠い昔の記録に、心打たれたのを覚えている」
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あれから一ヶ月たった。
あの時の、体が蒸発してしまいそうな興奮は、いまも忘れられない。この一年、何をするにもあのクラックにむすびつけないでは考えられなかった。
どういう意味があったのかわからない。
とても意義のあったことだったような気もするし、何か大事なものを犠牲にしてしまったような気もする。青い鳥を追いかけて、僕はどこまでいくのだろう。
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わし以外にコレを引き合いに出してくるすじはいない。。
ハズだった・・・
と、、
じつはOld But Goldの杉野もっくんなんだよな。
Goldな文章。
ここですべてを引用はできない。が・・
R&S24号のOld but Goldを再読もしくはぜひご一読あれ。
シリーズ最高傑作か。
「Mars」
端緒でまずはフォボス第3登とダイモス第2登。
珠玉の文章とカラーカットの素晴らしきグラビア。
そして本名マーズのトライ。
惜しくも二登はならず。
しかし、、、どう見積もっても14aはくだらないとの査定はこのときに確定するのだった。
「「引き潮を狙って、ルーフ下の磯に入り込む。その奥にはさらに深いケーブとなって冷気が漂っていた。不規則に並ぶ柱状摂理の下を、波が派手な音をたててえぐっていく。
ルーフを見上げてグロテスクだと思った。城ガ崎のルーフは見慣れているはずだが、胸を締め付けられるようなこの感覚は何なのか。悲壮な覚悟でここに通いつめた初登者の思いが、染み付いているかのようだ」」
毎度おなじみのムーブ解析に至っては、、、
「「いつもはOsねらいの方は読み飛ばしてほしいという注釈つきなのだが、、、、
今回ばかりはしっかり読んで、誰か頼むから第二登を決めてほしい。」」
(R&S 24号 2004N 夏号)
ケーブの迫力をリアルに再現する手記と写真。
記録としても、吉田和正の核心ムーブ写真と、杉野氏のムーブの違いがわかるショット。
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岩雪134~
定宿となったオーシャンの駐車場で、ナイターでテニスのボールを打つ音をイライラして聞きながら、ぼくはうめく。
「たのむ、登らせてくれ」
眠れない夜を何日も過ごす。朝になると悲壮な覚悟で出かけていくが、夕方になると同じ場所で、のら猫と一緒に飯をくらう。
・・・・トライをやめることはできない。あと少しなのだ・・・・
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核心部の写真が初登時、杉野氏のGold時、そして今回平山ユージの写真もある。
すべて核心ホールドは同じようだ。
出口のスローパーをランジで止めるようだ。
今回杉野もっくんはここができなかったようだ。
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「体に関してはルートにあわせて無駄なものをおとすというやり方をしないとだめ。」
オールナチュラル、波の上でハンギングビレイ。回収はエイドダウン。途中でのロワーダウンはできない。
4登はさて??・・・・・・
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