ずいぶん長い間ブログの更新をしていませんでした。
昨日、TR-9000Gの修理をしていておもしろい不具合を発見しました。
この不良は明らかに30年前に工場で製造された時からの不具合です。前オーナーは気付かなかったのでしょう。
TR-9000シリーズはSSBモードではメインダイヤルの1クリックが100Hzです。この100Hzの1クリックが特定のポイントで周波数がスムースに100Hzアップまたはダウンせず、明らかに数100Hz変化します。
まさか製造時からの不良とは思わなかったのでPLL部の不良、CPUからの出力不良、D/A変換IC不良などを疑っていました。なかなか不良個所の特定が出来ずに困って眺めているとR56抵抗の値が隣のR55と同じ200KΩになっているのを発見しました。本来402KΩが実装されるべきところです。
したがってPLLのバリキャップにかかる電圧が本来の100Hz分のステップで変化せずにQ10のA2の出力がONになったときに不連続になっていたのです。
ハンダ付けの状態を見ても明らかに製造時にディップ槽による半田付けのままでした。工場のお姉さん(今は既におばあさんかも?)が刺し間違えたまま半田付けされたのでしょう。製造時の検査で発見できなかったんでしょうね。
こんなのを見つけるとスキっとします。誰かに聞いてほしくてココに書きました。
ただ今レストア中のTR-9000Gです。外観はちょっと傷が多いです・・・・
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