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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

IC-251 #2 レストア その2

2011-02-08 15:27:11 | IC-251

2.AC100Vで電源が入らない

以前修理したIC-551とまったく同様でヒューズが切れており、電源ユニットを確認すると予想通りQ1,Q2(2SC2501)のコレクター・エミッター間がショートしていました。前回修理時に余分に手配していた2SC2752を使って修理しました。

このIC-251の電源にはMJE13003ではなく2SC2501が使われていました。

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オークションに出品されていたときの説明には「電源ユニットの抵抗が焼けている。」とありました。焼けていたのはR1,R2(2.2Ω)でTRがショートした時にヒューズが溶断するより先に抵抗が燃けたか、ヒョーズが溶断した時に定格以上のヒューズを入れて再度電源を入れたために焼けたのではないでしょうか。

抵抗は若干黒くなっていますが、抵抗値は規定値で切れてはいないので交換せずにそのまま使います。

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無事にAC100Vで電源が入るようになりました。

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2011.3.7 追記

その後トランジスタをオリジナルと同型番(2SC2501)が手に入ったのでに取り替えました。

足をクロスさせることもないのでこの方が良いのは明らかですから。

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3.スピーカから何の音も出ない

FMモードでスケルチを回すとRECEIVEのLEDが点灯消灯するので、低周波増幅回路の不良を疑いました。低周波電力増幅の入力に指を触れてもハム音が出ないのでIC5(μPC575C2)不良と判断して交換しました。

このICは以前YAESUの受信機を修理した時にも壊れていて交換したことがありました。

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アンテナを繋ぐとFMもSSBもQSOを受信することができました。受信部はおおむね大丈夫になったようです。


IC-251 #2 レストア その1

2011-02-06 17:19:50 | IC-251

もう一台の#2の方はかなり外観が傷んでいるので部品取りかと思っていましたが、少々もったいないのでレストアできるところまでやってみます

1.清掃洗浄

分解洗浄清掃して、傷がかなりひどいので黒に塗装して組み立ててみました。

フロントパネルの縁の傷は削られたようになっていたので修復不可能です。#1のフロントパネルを移植しました。元々のフロントパネルは廃棄ですね。

800_img_1969

写真では分かりにくいですが、ケースとフロントパネルのフレームは黒で塗装しています。

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ちなみにこちらはまだ修理は手つかずです。スピーカーから何の音もしません。どうなるか・・・・?AC電源もNGのままです。


IC-251 #1 レストア その2

2011-02-06 16:49:04 | IC-251

5.受信感度が悪い

受信感度は極端に悪く、アンテナを繋いでもまったく聞こえません。ただ、スピーカーからはFM/SSBともにそれらしいノイズが聞こえるので中間周波増幅部以降はそれなりに動いている様に思いました。

SSGを繋いでみると40dbμVくらいの信号を入力してやっと確認できます。明らかにおかしいですがまったく動いていないわけではなさそうです。

アンテナ送受切り替え用のダイオードの直流電圧をチェックすると受信時にも電圧がかかっていません。よく見るとR194(220Ω)が完全に焼損していることに気付きました。直流で焼損するような場所ではないので、何らかの原因でダイオードがONの状態の時に送信電力が受信側に回って抵抗を燃やしたように思います。

送信電力が回ったために受信側トップのFETも破損していました。幸い入力側のコイルL52は燃えていないようです。

なぜ送信電力が受信側に回ったかは不明です。まさかアンテナ端子に間違えて別の無線機を接続して送信してしまったとか?それは無いかな?

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焼損した抵抗

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抵抗は220Ωの手持ちがなかったので200Ωを実装しました。

FETも3SK48はないのでとりあえず3SK35を実装しました。3SK48を手に入れなければ・・・・。

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これでアンテナを繋ぐと各局のQSOが無事受信できるようになりました。SSGを繋いで17dbμVでS9です。


IC-251 #1 レストア その1

2011-02-04 14:13:39 | IC-251

1.清掃洗浄

いつもの通り清掃洗浄からスタートします。

フロントパネル部を分解してすべてマジックリンで洗浄です。

今回はフロントパネルのフレームの塗装傷がかなり多いので、IC-351のTSスイッチを取るために手に入れたフロントパネルからフレームだけ移植しました。こちらの方が傷が少なかったもので・・・。

800_img_1943 800_img_1948

本体もすべて分解して清掃洗浄しました。ついでに背面のネジ類は全て新品交換できれいになりました。

800_img_1949 800_img_1958

 

2.ダイヤル回転軸交換

フロントパネルを分解したついでにメインダイヤルの回転軸をIC-351修理用ジャンクパネルから取り外した物とと交換しました。これでメインダイヤルが重いのは直りました。

800_img_2034

 

3.RITスイッチ交換

RITスイッチも交換しました。スイッチは同じくジャンクパネルから拝借です。

このシリーズのICOM機は跳ね返りスイッチは壊れるものが多いようです。バネが強すぎてプラスティックが疲労して割れています。

 

4.メーター修理

この故障もこのシリーズ共通の障害です。メーターの中の目盛り板が接着テープの劣化で下に下がり、針に接触して振れなくなります。IC-351で同様の修理経験済みだったのですぐに分かりました。

800_img_1961

 

元通りにすべて組み立て完了。メインダイヤル、RITスイッチ、メーターは正常に復旧しました。

懐かしいJARLの10W認定シールはきれいにはがして無くなりました。

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これからが本番。受信はまったくダメです。さて???


IC-251 2台ゲット

2011-02-03 14:04:06 | IC-251

IC-551 IC-351 と2機種レストアしたのでやっぱりIC-251もレストアしてみたくなってYahooオークションでIC-251ジャンクを2台落札しました。

【IC-251 #1】

800_img_1934_2[外観]

それなりです。フロントパネルの縁の部分の傷がかなり多いです。ケースにも傷はありますがそんなに多くはないです。

アクリル、フロントエスカッションには傷はありません。

内部はきれいであまり埃もありません。

JARLの10W機認定シールが懐かしいです。

[機能]

1.送信 FM/SSBともに10w出ている。

2.受信 FM/SSBともにそれっぽいノイズは聞こえるが、極端に受信感度がわるい。

3.RITスイッチが働かない。

4.メインダイヤルが固くて重い。

5.周波数表示は正常に動作。

6.メーターが振れない。

【IC-251 #2】

800_img_1941_2[外観]

こちらはかなり傷んでます。フロントパネルの縁は大きく傷つきダイキャストも若干削れています。ケースも塗装はげ、錆がかなりあります。傾斜足も付いていないしサイドのゴム足も外れてありません。

アクリル、フロントエスカッションに傷はありません。

こちらには「郵政省」の技適シールがあります。

[機能]

1.AC100Vで電源が入らず。

2.DC12Vでは電源が入る。

以下DC12Vを供給して確認

3.送信 FMは15W以上出るがSSBはわずかに電力計が振れるだけ(100mW程度?)。

4.受信 スピーカーから何も聞こえず。FMモードでスケルチを回すと「RECEIVE」のLEDは点灯する。

5.周波数表示は正常に動作。

6.RITスイッチ動作せず。

7.メーター照明ランプなし。

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外観も機能も#1の方が上質なのでこちらをレストアすることから手を付けることにします。本当は2台とも生かしたいのですが、場合によっては#2は部品取りで終わってしまうかもしれません。