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Amature radio のたのしみ。古い無線機のレストアを中心にアマチュア無線やそのほかの話題も。

TS-780 #r その2

2012-08-01 08:30:56 | TS-780

430MHz帯が4Wしか出ない

430が4Wくらいしか出力が出ないし、その出力も不安定です。パワー計がフラフラします。

昨日430FINALユニットの健全性は確認してありますからおそらくTXユニットの430MHz部であることは想像がつきます。DRIVE段のトリマーコンデンサーTC4に触ると大きく出力が変動します。回すと明らかに変化がガリの状態です。

また、ALCのVRも回すとガリオームがあります。144MHz用も含めてVR1とVR2も交換しました。

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これでパワーも規定通り出るようになり、調整もスムースに出来るようになりました。

出力最大にすると両バンドとも20W以上になりますが、とりあえず144MHz、430MHZとも出力を13Wに調整して一旦修理は終了。

一通り動くようになりましたからPLL部を含めて初めから再調整にかかります。

 


TS-780 #r その1

2012-07-31 20:23:06 | TS-780

久しぶりにTS-780をオークションで2台落札しました。

今日1台目が到着して早速開梱してチェックしてみました。

外観はイマイチで特にトップカバーの傷がかなり多く残念です。

受信は144/430共にまあまあかな・・・・。感度の測定はしていませんが、とりあえずアンテナをつなぐとFM/SSBとも聞こえています。

送信は144は13Wほど出ているのでOKのようです。430は4W程度ですがパワー計がフラフラ。

430FINALユニットの入力にSSGから+17dBmの入力を入れると20W近く出るので430FINALユニットは異常なさそうでひと安心です。おそらくTXユニットのどこかに不良がありそうです。

 

今日は午後半日かけて分解掃除しました。やっときれいになりました。

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フロントパネルも全部分解して洗剤で洗浄

 

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リアパネル・ヒートシンクもすべて分解して洗剤で洗浄

アンテナコネクターが錆ていて、かなり長い間使われずに放置されていたようです。分解したときにコネクターも全部磨きました。PHONEジャック、キージャックも錆だらけだったのでこれも磨いてきれいになりました。

電源ケーブルが直にコネクターに半田付けされていたのでコネクターの半田をきれいに吸い取ってOKです。

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直に電源ケーブルが半田付けされていたコネクター。  

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内部もきれいに清掃しました。TS-780は左奥のトランス周りが特に埃がたかります。トランスとリアパネルの間、トランスとTXユニットの間など。

リアパネルを外したときにきれいに拭き取り清掃です。


YahooオークションのTS-780

2012-07-23 13:40:32 | TS-780

最近のYahooオークションのTS-780の落札価格がとても高い・・・・。

不動品あるいは動作確認なしのTS-780でも少し外観がきれいだと1万円を超えます。かといって動作品が高いかというとそうでもなく15,000円でも手に入ります。

以前は不動品であれば5千円~8千円で落札出来たのに。

レストアに挑戦する方が多いのでしょうか?

確かにTS-780はオーソドックスな周波数構成ですし、部品もチップ部品は使われていないので交換も楽です。レストアのネタとしてはとてもやりやすい機種だと思います。

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私のターゲットは不動品で外観がきれいな物・・・マイク、トーンユニット付き・・・でもなかなかこんなのないんですよね。


TS-780 #e レストア その5(完結編)

2011-09-07 09:13:55 | TS-780

9.塗装

やっと天気も落ち着いて庭で新聞紙を敷いて作業可能になりました。

フロントパネルの縁のダイキャスト部分が傷だらけなので再塗装です。

一旦ツマミやプラスティックのフロントパネルを外して、マスキングテープとビニールのゴミ袋を駆使してマスキングを施しました。

塗料はホームセンターで買ってきたアルミフェンス用の補修塗料です。色も比較的オリジナルに近く、素材とのマッチングも良さそうです。

スプレーは標的から少し距離を取って右から左と決めたらその方向だけ噴射します。標的上で噴射開始したり停止したりしない。噴射の移動時間を一定に・・・・。ちょっとコツが要ります。

一気に仕上げずに乾いては塗り乾いては塗りを数回繰り返して完了です。

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ボトムカバーとトップカバーも再塗装しました。

塗料は車の補修用スプレー塗料です。ちょっと色が白っぽ過ぎました。もう少しくらいシルバーを選択すべきでした。

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欠品していた電池ケースも新品を取り付け。

ナイラッチ、電池押さえのスポンジ、カバーの取り付けネジも新品交換。

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サイドの手提げハンドルも傷んでいたので交換。

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リアパネルとの色のバランスは・・・・

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TS-780 #e レストア その4

2011-09-03 13:15:58 | TS-780

5.送信部

調整することもなく出力は10Wほどありました。一応各トリマーコンデンサーとIF部のコイルを調整した後、ALCを調整して出力を144/430共13W程度に調整しました。

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キャリアバランスを取り直して送信部は完了。

 

6.受信部

受信部はIFユニットの入力同調コイルとNBのゲートの同調コイルが結構ズレていました。

これらの調整でSメーターで3つくらい改善されました。

最終的に受信感度を測定すると144/430とも0.12μVでS/N 10dB ありました。TS-780としては結構良い方です。

SメーターがS=3くらいの位置まで振れっぱなしだったのはAGCの基準電圧がずれていたためでした。修正したうえでS=0の位置を設定し直してOKになりました。
最後にSメーターを信号入力20dBμVでS=9に調整して完了。

 

7.トーンユニット

トーンユニットが実装されていました。オプションのTU-78なのですが、なぜか取り付けブラケットが無く、L型金具で固定されています。

周波数を確認して別の受信機(TS-790S)にCTCSSを設定してスケルチが開くことを確認して終了。

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8.スイッチの接触不良

F STEP、RIT、F LOCK などいくつかの押しボタンスイッチの動きが緩慢だったのですが接点洗浄剤を吹きかけて何度もON、OFF繰り返しですべて解消されました。交換の必要はなかったようです。

 

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一応完了ですが、どうも外観がイマイチです。機能的には今までレストアしたTS-780の中でも優秀な部類に入ると思いますが、ケースとフロントパネルの縁のダイキャストの傷は気に入らないです。

再塗装したいのですが、台風の影響で風が強いし、雨も振ってるし・・・・・また後日。