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Hankの無線ログ

アマチュア無線の活動記録です。
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超簡単に作れる7MHzモノバンド釣竿ホイップアンテナ

2025-03-22 00:49:14 | アンテナ

5.4mのグラス釣竿をフルに使った超簡単に作れる7MHzのモノバンドホイップの紹介です。

まずは、全景から。

 

5.4mのグラスファイバー製釣竿に添わせて使う、モービルホイップアンテナです。

 

基本は、以前製作した「7MHz釣竿アンテナ」と同じですが、5.4mの竿を入手したため 全長を1mほど長くしたのと、コイルの材料をエナメル線からエレメントと同じビニル線に変更し、1本モノにしたことで継ぎ目の接続不良等のトラブルを防止しました。

 

【準備するもの】

1.電気機器用ビニル絶縁電線KIV 0.5sq(被覆外径2.1mm位) ・・・ 長さ 10.6m

  太さは、2.1mm程度の電線を使用してください。
  ちょうど「爪楊枝」と同じくらいの太さです。


  これ以外の太さだとコイルの巻き数が変わりますし、特にこれより太いと下記PETボトルに巻き切れません。

 

2.ファンタ グレープ PET280ml の空きボトル   ・・・ 1本

  この銘柄のドリンクを探してください。
  コカ・コーラ社の製品です。


  ファンタのPETボトルは炭酸の圧力に耐えられるように丈夫で、さらに線を巻くのに最適な形状をしています。

3.バナナプラグ 若しくはオスのMコネクタ    ・・・ 1個

  モービル基台のMコネメスに接続するためのものです。



4.5.4mのグラスファイバー製釣竿         ・・・ 1本

  最近はカーボン製が多くグラスファイバー製は手に入りづらいですが、私は以下の釣具屋で新品を購入できました。

  釣り具のイシグロ  商品名:ANELA 5.4m

 

以上です。



なお、アンテナの調整には、アンテナアナライザーが必須です。

短縮系のアンテナは帯域が狭いため、リグ内蔵のSWR計ではSWRのボトムが見えずまったく手がでません。

お持ちでない方は、ローカルのOMさんに借りる、若しくは今後アンテナ作りをするのであれば、ぜひ購入してください。

 

全体の寸法は、以下の通りです。

【ペットボトルの加工】

まず、ペットボトルのフィルムを剥がして裸にしてください。

こんな感じに真ん中がくびれていると思います。(ちょっと極端に書いています)

図の赤丸の部分(くびれのちょっと上と下)に、直径3mm程の穴 A と B を開けます。(ビニル線が通る穴です)

ドリルで開けても良いですし、半田ごてで溶かして開けてもいいです。

次に、PETボトルの底に、Φ3cmほどの竿が通る穴を開けます。

穴のあけ方は、こちら を参考にしてください。(熱した金属パイプでブシューって開けます)

 

PETボトルの加工は以上です。キャップは今回は使いません。

 

【ビニル線の作業】

 

下記のように、穴Aから PETボトル内に電線を差し込み、飲み口から出します。

その後、ビニル線の端から170cmのところ(ボトル内の5cm分を含む)に抜け防止の結び目を作り、A穴から外へ引き戻します。

※向かって左側が、先端側です。

 

PETボトルに、きつめに電線を23回密巻きします。

ちょうどくびれたところに綺麗に巻けると思います。

23回巻き終わったら、緩まないように、テープで仮止めしておきます。

残りのビニル線を、穴 B からボトル内に入れ、底の穴から出します。

 

きっちり23回巻けば、底から出た線の長さは、大体395cmくらいになるかと思います。

 

395cmを確認したら、ビニル線が緩まないように接着剤で何カ所か固定します。

私は、UVレジンで固めました。

 

ちなみにこのコイル、計算サイトによるとインダクタンスはだいたい 30μH くらいのようです。

 

あとは、線の給電部先端に、バナナプラグか、Mコネ(芯線側のみ)をはんだ付けして完成です。

 

完成の図です。(事情により、Mコネではなくワニ口が付いてます)

 

 

【調整】

PETボトルを竿に通してからアンテナを竿に添わして、何カ所かテープで固定します。

 

竿の途中から、エレメントを斜めに下ろして、モービル基台のメスMコネに、本アンテナを接続します。
(芯線側のみ接続になります)

 

なお、本アンテナは、アースが必要です。

というか、良好な車体アースを取ることによって、性能が十分発揮されます。

車体アースは、自作のマグネットアースを使っています。

 

グラス竿は、ルーフキャリアに固定した水道パイプに挿して自立させています。

竿の根元のキャップが太くないタイプの竿なので、水道パイプにピッタリに刺さります。

 

調整は、アンテナアナライザーで同調点を探します。


長めに切り出してあるので、最初は6.9MHz付近に同調していると思いますので、155cm側のビニル線の長さを短くして希望する周波数に合せ込みます。

この時、ビニル線はカットしなくても 180度折り曲げてビニルテープで巻けば電気的な長さが短くなります。

ただ調整完了後に折り返しが長すぎるようでしたら、10cmほど折り返したところでカットしても構いません。

 

調整が完了しました。

マッチングユニット等は一切入っていませんが、綺麗にVSWRが落ちました。

 

全長が長いだけあり、短縮型にしてはかなり帯域が広く取れていると思います。

 

試し運用をしてみましたが、コンディションが悪い日ではありましたが、よく飛んでいるようです。

 

以上、ビニル被覆電線とPETボトルを使った超簡単な釣竿アンテナのご紹介でした。

フルサイズのダイポールやEFHWアンテナには負けますが、公園の駐車場等のスペースの無いところで運用するにはこれが最大級だと思います。

 

使わないときは、PETボトルの中に電線を押し込んでしまえば、コンパクトになります。(^▽^)/



では、安全に注意して、FBな移動運用をお楽しみください。


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