Hankの無線ログ

アマチュア無線の活動記録です。
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カーボンロッドアンテナを使ってみました。その2

2023-03-28 21:06:42 | アンテナ

先日、初使用したカーボンロッドアンテナの続編です。

前編はこちら

 

巷でお勧めの JINKING の カーボンロッド釣竿ですが、黒と赤の2種類があります。

 

前回は黒を使用しましたが、今回は赤を使って違いを調べてみました。

黒と赤の違いは単に塗装色だけでなく、黒は一番太い部分の上部半分が無塗装(カーボンむき出し)ですが、赤は全体に塗装がしてあります。

黒を使用した時には、塗装がされていない部分を目玉クリップ(大)で挟んでいました。

 

 

赤の場合はカーボンむき出しの部分が無く、塗装の上からそのまま挟むとどうなるかを実験しました。

 

単純にクリップで挟んだだけで、竿にはなんの細工もしていません。

 

結果は、7MHz~28MHzまで、なんの問題も無く ICOM AH-4 + MAT-50 1枚でチューニングが取れました。

挟む場所を色々変えてみましたが、どこを挟んでもちゃんとチューニングが取れました。

 

塗装された車体とマグネットアースの関係と同様、クリップと竿に電気的な導通がなくても問題無いようです。

いちおう、アルミテープも持参して来ましたが、出る幕はありませんでした。

 

となると、黒竿の場合も、カーボンむき出しの部分を挟まなくても良いのでは?と思い、試してみました。

 

結果は、やはり問題なくチューニングがとれました。

 

あくまでも私の場合ですが、赤、黒、どちらでも色の違いは無く、クリップで挟む場所も一番下段部の好きな場所で良い、という結果になりました。

次に、前回の宿題であった2点について調べてみました。

 

◆1つめは、3.5MHzでチューニングが安定しないという件です。

そこで、今回はMAT-50 を2枚用意してテストしました。

(1枚はホワイトのカッティングシートでお化粧したもの、もう1枚はすっぴんのものです)

 

しかし、これについては、期待したほどの違いがありませんでした。

1枚のときでもチューニングが取れる時は取れる、2枚でも取れないときは取れない。。。

 

よって、これに関しては、再追試が必要のようです。

ただ、今日はなぜか調子よくチューニングが取れたので、3.5MHzで6局程交信しました。

6局とも、599で強力に入感しておりました。

 

◆2つ目は、前回の運用中になにか焦げ臭い匂いがしてきた、という件です。

これは、今回のテスト中に偶然、原因がわかりました。

 

3.5MHzの運用を終え、竿を片付けていた際に、竿のお尻のキャップ部分がほんのり暖かいことに気が付いたのです。

底キャップの部分をよく見ると、なんと焦げて真っ茶になっていました。

金属の部分だけでなく、カーボンの部分も黒く焦げており、匂いの元はここでした。

前回、竿を調べたときは先端の方に気を取られていてまったく気が付きませんでしたが、まさか根本が焦げていたとは。(^^ゞ

 

しかし、通常の運用で、こんな焼け焦げ状態になるようでは危険極まりません。

原因を調べてみると、竿を差し込んでいる水道パイプで作ったホルダーの構造に問題があることがわかりました。

 

ホルダーの部分はこんな感じで、ルーフキャリアに水道パイプが固定してあります。

 

竿を水道パイプに挿したとき、竿が下に抜けない様にタッピングビスが打ってあるのですが、このビスとパイプをルーフキャリアに固定するブラケットが接触しており、間接的にアースに落ちていました。

そのため、カーボンロッド竿と底キャップの間で放電が起こっていたようです。

ということで、その場で抜け落ち防止の構造を変更してみようと思いましたが、日が暮れてしまったので、この続きはまた次回としました。

 

夕焼けが綺麗でしたので、パチリ。

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カーボンロッドアンテナを使ってみました。

2023-03-16 12:30:36 | アンテナ

話題のカーボンロッドアンテナ(通称WWRアンテナ)を使ってみました。

 

このアンテナ、数年前から話題になっていましたが、カーボンの入った釣竿はそのままではアンテナ用には使えない、というのが自分自身の固定観念としてあり、またカーボンロッドそのものをエレメントに使うという発想が無く、なかなか試そうと思わなかったのですが、(メーカー公表値ではありますが)カーボンの含有率 98.5%という商品があり、アマチュア無線家に大人気という話を聞き、試しに買ってみました。

 

やはり一番長い7.2mモノが人気のようで、この長さは入荷してもすぐ売り切れてしまうようですが、頻繁に再入荷しているようです。

色は赤と黒の2種類ありますが、たまたま両方とも在庫があったので、折角なので赤黒両方買いました。

 

で、届いたのがこちら。

伸び縮みする布製の袋に入っており、竿自体も結構高級感があります。

赤と黒は、単なる色違いかと思っていたのですが、一番太い部分の色もデザインも塗装の範囲も違っていて全く別シリーズのような感じです。

 

黒い方は、一番太い部分の上半分くらいがカーボン特有の「平織り」と呼ばれる織り目が見えていますが、赤い方は、全体が塗装膜で覆われています。

但し、赤い方もパイプの内側をテスターで当たってみたところ導通がありましたので竿全体がカーボン製と思われ、(感電防止?のために)他製品によくある一番下段のみグラスファイバー、ではないようです。

 

重さは、黒で 286g と、長さの割に、超軽量です。

 

 

初使用は、8N2MR/6 北九州市門司区移動で行いました。

 

竿の固定方法は、ルーフキャリアに短い水道パイプをアタッチメントとして取り付けてあるので、そこに伸ばしたカーボンロッドを差し込むだけです。

竿が軽量のため、タイヤベースを使わなくても十分自立が可能でした。

 

ちなみにこのアタッチメントは、こんな風にも利用しています。

オートアンテナチューナーはアイコムのAH-4、アースはダイヤモンドのMAT-50を使用しています。

ロッドへの給電方法は、今回、黒色タイプを持ってきたため、大型の目玉クリップを最下段の真ん中付近のカーボンむき出しの部分に挟んだだけです。

ネットでは、最下段部にアルミテープを貼ってその上から給電している方が多いようですが、ものは試し、ということで何も加工せずにやってみました。

 

別角度から。

 

全景です。

さすが7.2mもあると結構目立ちます。

一般登山客からの熱い視線を感じながらの運用でした。(^^ゞ

 

チューニングは、7MHz~28MHzまでしっかり取れました。

3.5MHzは一応チューニングは取れたのですが安定せず、時間とともにSWRが大きく変化しました。

MAT-50の説明書に3.5MHzの場合はアース板を2枚使用するように書かれており、今回1枚しか持ってこなかったため、それが原因かもしれません。

後日追試したいと思います。

 

今回の運用は、7MHzと10MHzのCWで行いましたが、これまでのグラスファイバー釣竿にビニル線を添わせる方法に比べて、束ねたビニル線を解いて伸ばして竿に軽く巻き付けるという地味に面倒な作業が無くなり、竿を伸ばしてクリップで挟むだけですので、気分的にかなり楽になった気がします。

 

実際の飛び・受けに関しては、コンディションは日々変わるものなのでなんとも言えませんが、感覚としては普段と遜色ない呼ばれ方でした。

目玉クリップで挟んだだけという給電方法も、しっかりAH-4でチューニングが取れたので問題は感じませんでした。

但し、赤色タイプの方は、未テストですので、後日テストしてみます。

 

翌日は、西日本ハムフェアの会場駐車場から8N2MR/6 京都郡苅田町で運用しましたが、考案者の JS1WWR/8 氏からもコールしていただきました。

 

QSO中に、「いま、こちらのアンテナはWWRアンテナです。FBです。」って打ったつもりですが、伝わったかなぁ。。。

(多分録画されているだろうと思ったので、あまり冒険した文章は打てませんでした。(^^ゞ)

 

 

まとめると、カーボンロッドの直接給電アンテナの使用感は、今回使った製品(JINKING)に関しては、アンテナとして十分実用になると判断しました。

 

貴重な気付きを頂いたJS1WWR氏に感謝したいと思います。

 

【おまけ】

今回、このアンテナを使って7MHz&10MHzで200局程交信したのですが、運用中ちょっと気になることが。

どこからともなく焦げ臭い匂いがしてきました。

最初は、車内で無線機の電源コードがどこかでショートし溶けたのかと焦り、運用をQRXして点検したのですが、そんな様子もなく。

結局、その場では原因不明だったのですが、いま考えると、もしかして釣り竿自体が熱を持っていたのかもしれません。

または、竿の先端部のコロナ放電かも。

帰宅後、釣竿を分解して、つなぎ目付近をチェックしたのですが、とくに焦げている様子はありませんでした。

運用中もそんな鼻をつくようなひどい匂いではなく、なんとなく焦げ臭いなぁ、、っていう程度だったのでほんのり熱を持っていたのかもしれません。

次回はもう少し注意して確認してみようと思います。