ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

マルセイユ旧港沿いの市庁舎

2021-02-20 07:29:31 | フランス物語
旧港そばで、ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院と反対側に目を転じます。
旧港に居並ぶ船は薄暗くなっているのに対し、海沿いの建物は斜陽に照らされています。
建物は画一的な感じなのですが、右の方に独立した建物を発見しました。
どうやらマルセイユの市庁舎のようです。
海沿いに市庁舎が在るなんて、さすがに港街です。
13世紀には、この場所には商人と執政官のためのタウンホール的な建物がありました。
1653年に、領事のガスパール・ドゥ・ヴィラージュにより、現在の建物のもとになる最初の礎が置かれました。
その建築の目的は、対岸に建てられていた、王権を象徴するアーセナル・デ・ガレールという強力な建築物に対抗する、豪華なファサードを造りマルセイユ市の権威を演出するためでした。
1673年に完成し、18世紀に増築されました。
フランス革命時には、連邦主義者の巣窟と見なされ、取り壊しの恐れがありましたが、かろうじて免れました。
そして1943年、ドイツ軍によりこの辺りが破壊された時でも、この建物はなんとか残りました。
1948年4月30日には、歴史的建造物となりました。
潮風に吹かれ続け、歴史の荒波に揉まれても、この市庁舎は生き残り、マルセイユの街を守ってきたわけですね。

(マルセイユ市のHPを参考にしました)

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マルセイユの旧港から見たノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院

2021-02-07 08:28:13 | フランス物語
路地を抜けて、マルセイユの旧港沿いに着きました。
ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院が、なだらかな丘の上から我らを見下ろしています。
標高は154mだそうです。
19世紀中頃に建てられたそうで、フランスの教会建築の中では、比較的新しいと言えるかもしれません。
この時は塔は工事中だったのが残念ですが、ビザンチン様式だそうです。
フランスの他の教会に比べて、東方的な異国情緒を感じます。
マルセイユにいる間、ずっと我々を見守ってくれる存在です。

(JTBワールドガイド'03 フランス を参考にしました)
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