「赦し」は聖書の重要なテーマの一つだ。
「何回赦すべきでしょうか」
というペトロの質問に、イエスはたとえ話を用いて回答した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。
「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。
七回までですか。」
イエスは言われた。
「あなたに言っておく。
七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。
そこで、天の国は次のようにたとえられる。
ある王が、家来たちに貸した金の決済をしようとした。
決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、
王の前に連れて来られた。
しかし、返済できなかったので、主君はこの家来に、
自分も妻も子も、また持ち物も全部売って返済するように命じた。
家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』
としきりに願った。
その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。
ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている仲間に
出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。
仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。
しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入れた。
仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、
主君の前に出て事件を残らず告げた。
そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。
『不届きな家来だ。お前が頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。
わたしがお前を憐れんでやったように、
お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか。』
そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、
家来を牢役人に引き渡した。
あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、
わたしの天の父もあなたがたに同じようになさるであろう。」
マタイによる福音書18:21-35
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「七の七十倍までも赦しなさい」。
一タラントンは六千デナリオンである。
とうことは一万タラントンは六千万デナリオンだ、
ちなみに一デナリオンは一日の労働賃金であった。
一万タラントンがいかに莫大な金額かおわかりいただけると思う。
この家来は主君に一万タラントン借金をしていたが返済できなかった。
主君は家来に家族も持ち物も全部売って借金を返済するよう求めたが、
「どうか待ってください。きっと全部お返しします」とひれ伏し、しきりに願う
家来を憐れみ、借金を帳消しにしてやった。
この赦された家来が外に出ると、
自分に百デナリオンの借金をしている仲間に会った。
この金額は、彼が帳消しにされた借金の六十万分の一だった。
六千万円の借金を帳消しにされたばかりの男が
自分に百円の借金をしている友人に会ったようなものだ。
ところが家来は仲間の首を絞めながら、借金の返済を迫った。
仲間はひれ伏して「どうか待ってくれ。返すから」としきりに願ったが、
家来は承知せず仲間を牢屋にぶち込んだ。
この一部始終を聞いた主君は怒った。
そして借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に引き渡した。
思い当たる節は?
イエスがこのたとえ話を通して伝えたかったメッセージは何だろう?
「赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。」
(ルカによる福音書6:37)
あなたは何回まで赦すのだろうか?
「何回赦すべきでしょうか」
というペトロの質問に、イエスはたとえ話を用いて回答した。
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そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。
「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。
七回までですか。」
イエスは言われた。
「あなたに言っておく。
七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。
そこで、天の国は次のようにたとえられる。
ある王が、家来たちに貸した金の決済をしようとした。
決済し始めたところ、一万タラントン借金している家来が、
王の前に連れて来られた。
しかし、返済できなかったので、主君はこの家来に、
自分も妻も子も、また持ち物も全部売って返済するように命じた。
家来はひれ伏し、『どうか待ってください。きっと全部お返しします』
としきりに願った。
その家来の主君は憐れに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった。
ところが、この家来は外に出て、自分に百デナリオンの借金をしている仲間に
出会うと、捕まえて首を絞め、『借金を返せ』と言った。
仲間はひれ伏して、『どうか待ってくれ。返すから』としきりに頼んだ。
しかし、承知せず、その仲間を引っぱって行き、借金を返すまでと牢に入れた。
仲間たちは、事の次第を見て非常に心を痛め、
主君の前に出て事件を残らず告げた。
そこで、主君はその家来を呼びつけて言った。
『不届きな家来だ。お前が頼んだから、借金を全部帳消しにしてやったのだ。
わたしがお前を憐れんでやったように、
お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなかったか。』
そして、主君は怒って、借金をすっかり返済するまでと、
家来を牢役人に引き渡した。
あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、
わたしの天の父もあなたがたに同じようになさるであろう。」
マタイによる福音書18:21-35
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「七の七十倍までも赦しなさい」。
一タラントンは六千デナリオンである。
とうことは一万タラントンは六千万デナリオンだ、
ちなみに一デナリオンは一日の労働賃金であった。
一万タラントンがいかに莫大な金額かおわかりいただけると思う。
この家来は主君に一万タラントン借金をしていたが返済できなかった。
主君は家来に家族も持ち物も全部売って借金を返済するよう求めたが、
「どうか待ってください。きっと全部お返しします」とひれ伏し、しきりに願う
家来を憐れみ、借金を帳消しにしてやった。
この赦された家来が外に出ると、
自分に百デナリオンの借金をしている仲間に会った。
この金額は、彼が帳消しにされた借金の六十万分の一だった。
六千万円の借金を帳消しにされたばかりの男が
自分に百円の借金をしている友人に会ったようなものだ。
ところが家来は仲間の首を絞めながら、借金の返済を迫った。
仲間はひれ伏して「どうか待ってくれ。返すから」としきりに願ったが、
家来は承知せず仲間を牢屋にぶち込んだ。
この一部始終を聞いた主君は怒った。
そして借金をすっかり返済するまでと、家来を牢役人に引き渡した。
思い当たる節は?
イエスがこのたとえ話を通して伝えたかったメッセージは何だろう?
「赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。」
(ルカによる福音書6:37)
あなたは何回まで赦すのだろうか?