経営者のための聖書講座

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No.91 預言者たち~エリヤ(2):強烈なビジョン

2008-04-26 15:30:39 | 列王記
経営者の役割、その一つは先を見ることだ。
まだ誰も見ていないビジョンをはっきりと描く。
それが強烈であるならば、周囲にあるものはそこに向かって一斉に動き始める。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
エリヤはアハブに言った。
「上って行って飲み食いしなさい。激しい雨の音が聞こえる。」
アハブは飲み食いするために上って行き、エリヤはカルメルの頂上に上って行った。
エリヤは地にうずくまり、顔を膝の間にうずめた。
「上って来て、海の方をよく見なさい」と彼は従者に言った。
従者は上って来て、よく見てから、「何もありません」と答えた。
エリヤは、「もう一度」と命じ、それを七度繰り返した。
七度目に、従者は言った。
「御覧ください。手のひらほどの小さい雲が海のかなたから上って来ます。」
エリヤは言った。
「アハブのところに上って行き、激しい雨に閉じ込められないうちに、
 馬を車につないで下って行くように伝えなさい。」
そうするうちに、空は厚い雲に覆われて暗くなり、風も出て来て、
激しい雨になった。
アハブは車に乗ってイズレエルに向かった。
主の御手がエリヤに臨んだので、
エリヤは裾をからげてイズレエルの境までアハブの先を走って行った。
 列王記上18:41-46
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このとき、この地域には3年間雨がなかった。
人々が飢饉に苦しんでいる最中、エリヤの耳には激しい雨の音が聞こえていた。

するとエリヤはカルメル山の頂に従者とともに登り、地にうずくまった。
エリヤは従者に、海の方角を見てくるように命じた。

従者が海を見渡すと、海の上には真っ青な空が広がるばかりで、
気候に何の変化も見出せなかった。

「何もありません」という従者の報告は6度に及んだ。
しかし、エリヤの自信は揺らぐことがなかった。

7度目、ついに従者は、かなたに手のひらほどの小さな雨雲を発見する。
それは次第に空を覆うほどに成長していき、激しい雨が降り始めた。

まだ誰も見ていないビジョンを思い描き、困難があってもあきらめずに
見つめ続けたき、物事が動き出す。

あなたのビジョンが現実化するのを部下はまだ見出していないかもしれない。
あるいはまだ、手のひら大にすぎない状態かもしれない。
部下が「何もありません」と愚痴をこぼしても
あなたは自分のビジョンを信じ続けられるだろうか?



「はっきり言っておく。
 だれでもこの山に向かい、
 『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、
 少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。
 だから、言っておく。
 祈り求めるものはすべて既に得られたと信じなさい。
 そうすれば、そのとおりになる。」
                             (マルコ11:23-24)