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No.87 王たちの系譜~ヒゼキア(1):謙虚

2008-04-10 11:32:03 | 列王記
ヨシャファトから8代後、ヒゼキアという王が南王国ユダに登場する。
彼の時代、一つの衝撃的な出来事が起きている。
治世6年に、かつての同胞、北王国イスラエルが、
強国アッシリアの前に屈し、ついに滅亡してしまうのだ。
アッシリアの触手は、ヒゼキアの南王国にも伸ばされる。
治世14年、アッシリアの王はユダの砦の町を次々と占領し都エルサレムを包囲、
ユダの言葉を使って国民に降伏を呼びかける。
「ヒゼキアにだまされるな。彼はお前たちを救うことはできない。」
「ヒゼキアの言うことを聞くな。わたしと和を結び、降伏せよ。
 そうすればお前たちは命を得、死なずに済む。」
ヒゼキアは絶体絶命のピンチに立たされる。

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ヒゼキヤ王はこれを聞くと衣を裂き、粗布を身にまとって主の神殿に行った。
また彼は宮廷長エルヤキム、書記官シェブナ、
および祭司の長老たちに粗布をまとわせ、
預言者、アモツの子イザヤのもとに遣わした。
彼らはイザヤに言った。
「ヒゼキヤはこう言われる。
『今日は苦しみと、懲らしめと、辱めの日、
 胎児は産道に達したが、これを産み出す力がない。
 生ける神をののしるために、その主君、アッシリアの王によって
 遣わされて来たラブ・シャケのすべての言葉を、
 あなたの神、主は恐らく聞かれたことであろう。
 あなたの神、主はお聞きになったその言葉をとがめられるであろうが、
 ここに残っている者のために祈ってほしい。』」
 列王記下19:1-4
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北王国イスラエルが滅亡した理由は、列王記下17章にはっきりと記されている。
預言者はそのことを警告していたが、
イスラエルの王らは聞き従うことがなかった。

南王国ユダは、イスラエル滅亡後も140年近く存続した。
その違いは何か?

ここで、ヒゼキアはイザヤという預言者を尊敬し重んじているのがわかる。
イザヤはヒゼキアに的確なアドバイスを与えることができる人物だった。

精神面での強力なサポートを得たヒゼキアは
アッシリアに屈することなく自らの信念を貫くことができた。

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その夜、主の御使いが現れ、アッシリアの陣営で十八万五千人を撃った。
朝早く起きてみると、彼らは皆死体となっていた。
アッシリアの王センナケリブは、そこをたって帰って行き、ニネベに落ち着いた。
彼が自分の神ニスロクの神殿で礼拝しているときに、
アドラメレクとサルエツェルが彼を剣にかけて殺した。
彼らはアララトの地に逃亡し、
センナケリブに代わってその子エサル・ハドンが王となった。
 列王記下19:35-37
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歴史は理屈ではなく、ある一つの大きな力によって動かされている。



◎今日の設問
・あなたにとって、どんなことがあっても譲ることのできない信念は何ですか?