経営者のための聖書講座

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No.90 預言者たち~エリヤ(1):揺れぬ思い

2008-04-23 12:40:37 | 列王記
イスラエルとユダが荒廃していく過程で、勇気を持って真理を唱えた人々がいた。
彼らは神の言葉を預かる者であり、「預言者」と呼ばれた。
今回から、彼ら預言者たちを取り上げ、ここで紹介していきたいと思う。

最初に登場するのはエリヤだ。
彼は、新約聖書の福音書において、ある時モーセと共に山頂に現れ
イエスと三者会談する(マタイ17章)ほど、インパクトのある預言者である。

彼は、イスラエルの悪名高きアハブ王の時代に活躍した。
その時代、アハブ王の悪妻イザベルによって預言者仲間らは虐殺され、
国内はイゼベルの推進するバアル崇拝に汚染されていた。

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エリヤはすべての民に近づいて言った。
「あなたたちは、いつまでどっちつかずに迷っているのか。
 もし主が神であるなら、主に従え。
 もしバアルが神であるなら、バアルに従え。」
民はひと言も答えなかった。
エリヤは更に民に向かって言った。
「わたしはただ一人、主の預言者として残った。
 バアルの預言者は四百五十人もいる。
 我々に二頭の雄牛を用意してもらいたい。
 彼らに一頭の雄牛を選ばせて、裂いて薪の上に載せ、
 火をつけずにおかせなさい。
 わたしも一頭の雄牛を同じようにして、薪の上に載せ、火をつけずにおく。
 そこであなたたちはあなたたちの神の名を呼び、
 わたしは主の御名を呼ぶことにしよう。
 火をもって答える神こそ神であるはずだ。」
民は皆、「それがいい」と答えた。
 列王記上18:21-24
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エリヤはただ一人残った主の預言者だった。
彼は大勢に屈することなく敢然とバアルの預言者450人に立ち向かった。
多くの人々がどっちつかずに迷っている中、強い意思をもって信念を貫き通した。

あなたの経営理念は何だろう?
あなたの存在意義は?

その他大勢と同じことをやっていては、ビジネスは成功しない。

たとえ一人になっても、周囲の妨害があっても、自らの意志を貫けるだろうか。
それほどの思いの強さがあなたの内にはあるだろうか。

何事かを成し遂げた者は、何があっても自分の思いを諦めなかった者なのだ。