松岡徹の「一生懸命」

日本共産党・熊本県議「松岡徹」の日々の体験・活動、「県政だより」などを発信します。

熊建労第48回大会であいさつー川辺川ダム問題、住宅リフォームなど

2010-09-07 13:45:22 | 日記
 熊本県建築労働組合(熊建労)第48回定期大会で(来賓)あいさつしました。定刻開会をはじめきちんとした大会運営にはいつも感心します。受付で渡された大会議案には、第3次建設産業ルールづくりの運動、組織拡大反転攻勢の大運動など、情勢を切り開くべく積極的な提起が掲げられていました。大会成功を力に、熊腱労の新たな前進を期待させるものでした。
 人吉市での開催ということで私のあいさつは「川辺川ダム問題と地元建設業」というテーマで行いました。無駄と環境破壊の川辺川ダムは中止となり、清流川辺川・球磨川を守ること。ゼネコンもうけの大型公共事業ではなく、地元と熊本県内業者の仕事と雇用につながるダム以外の治水、身の丈にあった利水、五木の再生が課題になっていること。国土交通省がダム以外の治水対策として、370億円から440億円の事業計画を提案していることなど、「川辺川ダム問題」の現状、到達、課題について触れました。また12年前、球磨郡商工会連絡協議会から球磨郡議長会へ出され、採択された請願が、「政府の進める大型プロジェクトによる公共事業でもうける恩恵は極めて少ない、末端会員までに至る景気浮揚策として、公共用、個人用を問わず住宅の建設を進めることがより即効性のある施策である。地元の業者が地元から資材を調達して二千万円程度の木造住宅をつくると、作業従事者延べ六百三十人、関連小売業者にもたらす利益二百五十万、郡内会員の八〇%に何らかの波及効果が及ぶ」と書いてあったことを紹介し、当時は、建設業者や商工会の要求が郡の議長会で採択されていながら、ダム推進によって妨げられていたが、「ダム中止」で決着がつき、建設業者の要求実現の場が広がってきているということを紹介しました。
 あいさつでは引き続いて 住宅リフォーム補助制度の実現について、5月から、国土交通省本省と1回、熊本県と2回、交渉を行ったこと、できれば来年度県予算で実現するよう引き続きがんばり、もしできなければ県議会の議席を回復した後に、徹底して知事に迫り実現する決意を述べました。
 大会の帰りは、高速道路を帰らず、球磨川沿いの国道219号線を帰りました。荒瀬ダム撤去が決まり水門が全面開放された球磨川の「回復」状況をウオッチングするためです。これについては、また紹介したいと思います。

新たなページを開いた「川辺川現地調査」

2010-09-02 16:45:13 | 日記
 毎年欠かさず参加していた「川辺川現地調査」。例年、水俣病現地調査と時間を調整しながらメイン企画はダブらないようにうまくなされてきました。今年は場所の確保の関係でメイン企画が同じ時間になってしまい、残念ながら「川辺川現地調査」のメイン集会に参加できませんでした。しかし当日の夜、関係者からの聞き取り、さらには録音したCDなどから、ほぼ全体像をつかむことができました。
 五木村の和田拓也村長がコーデイネーターとして参加されたことに象徴されるように、今回の「川辺川現地調査」は、川辺川ダム中止から、ダム以外治水、ダムによらない身の丈にあった利水、五木の再生への道すじを明らかにするものでした。基調講演した板井優弁護士が、ズバリ「ダムによらない治水、利水、地域振興策に予算をつけさせること」を強調しました。
 川辺川ダム問題に本格的に取り組み始めたのは、党南部(八代・人吉球磨・水俣芦北方面)地区委員長をしていた1990年代初めからで20年近くになります。住民討論集会の事前協議メンバーとして、熊本県議として、県議落選後と、条件は変遷しましたが、取り組みを中断することなく、「川辺川ダム中止」を追求してきました。県議会への復帰を果たし、最後の仕上げにがんばらなければと、決意も新たです。、-

行政の誤りまざまざー「水俣病現地調査」

2010-09-02 16:00:37 | 日記
 8月28・29日開催された「水俣病現地調査」に参加しました。28日は、水俣病の地域指定外である天草市倉岳の棚底での「模擬検診」、倉岳頂上からの不知火海ウォッチングでした。
 医師による丁寧な検診、弁護士による詳細な聞き取りを通じて、「水俣病」が浮き彫りになりました。学生さんなど若い参加者がうなずきながら、検診・聞き取りを凝視し、耳を傾けている姿が印象的でした。
 倉岳頂上から不知火海を見渡すと、すぐ斜め下は龍ヶ岳の大道(おおどう)です(直線で2km)。すぐ前は御所の浦です(直線で6km)。いずれも指定地域です。真向かいは水俣です。海はつながっています。魚は泳いでいます。行政の線引きがいかに不当であるかが一目瞭然でした。
 29日は、芦北郡津奈木町での「決起集会」でした。園田弁護団長、山口原告団副団長の報告は、熊本地裁和解による基本合意にもとづく全員の救済、年度と地域により救済から排除される患者の救済、不知火海沿岸住民の健康調査など、当面の対応から、すべての水俣病救済を展望した内容で、集会宣言とあわせて大きな拍手を受けました。日本共産党からは仁比聡平前参議院議員と私が出席し,仁比さんがあいさつと決意表明を行いました。仁比さんが、あいさつの最後の部分で、「松岡徹前県議の県議会議席奪還にお力を」と訴えてくれました。園田弁護団長の「仁比先生の国政復帰を願う」とのエールは印象的でした。「仁比さんを再び国会の場へ」、心が熱く燃えました。

住宅リフォーム助成と小規模工事登録制度

2010-09-02 15:32:34 | 日記
 建設業者や関係団体の方たちと会話するたびに胸が痛み、「何とかしなければ」との思いにいつも駆られます。「仕事がない」「先がまったく見えない」等々、切実です。
 住宅リフォーム助成を先行的に具体化している秋田県の場合、「景気・経済対策」として鮮明にしています。熊本県の住宅事情から見ると築30年以上の一戸建て住宅が約52%を占めており、新築が停滞するなか、住宅政策上も「リフォーム」は重要課題となっています。零細な建設業にとって「小規模工事登録制度」は仕事と雇用確保上効果的で全国に広がっています。
 8月27日、「いのちとくらしを守るネットワークくまもと」の皆さんと蒲島郁夫知事あてに、「住宅リフォーム助成制度」「小規模工事登録制度」の具体化を求める要請をしました。
 蒲島知事の「政策決定センス」が問われています。