Jariaの玉手箱【更新終了】

鉄道ニュースについて管理人のツッコミ、そして時に自論を展開するブログ(※このブログは既に更新を終了しています)

フジテレビ 福知山線事故をテレビドラマ化へ

2006年03月31日 23時18分16秒 | 鉄道ニュース(総合)
関連:
Yahoo!NEWS:悲劇から1年…JR福知山線脱線事故をフジテレビが初ドラマ化


(注:以下の内容は当サイトのリンク先「裏辺研究所」の鉄道掲示板に私が投稿した文章を、このブログ向けに加筆修正したものです。)

福知山線脱線衝突事故からまもなく1年が経とうとしています。
そんな中で、最近何かと話題のフジテレビが、この事故を遺族の視点から取り上げたテレビドラマを企画したそうです。

なお、サンケイスポーツの取材に対して、フジテレビ編成部の方は番組の制作理由を次のように語ったとか。以下、関連のリンク先の記事から引用させて頂きます。

>「故人の軌跡を形に残しておきたいというご遺族の意思と、事故の再発を防ぎたいという思いから企画した」
>「取材を通して見えてきた家族の絆は心を揺さぶる話ばかりで、何としても映像に残しておかなければ、という義務感に近い思いに突き動かされた」

(Yahoo!NEWS:悲劇から1年…JR福知山線脱線事故をフジテレビが初ドラマ化)

すいませんが、毒を吐きます。
これって、フジテレビさんというか、制作を決めた皆さんのエゴじゃないんですか。
義務感をもたれるのは結構ですが、それをやるのであれば、当然、事故後の対応が批判されたマスコミの問題点もはっきりと批判的に取り上げる…わけありませんよね。

私個人の意見としては、やるからには被害者・遺族・(都合の悪い部分を切り取った)マスコミ視点一辺倒ではなく、JRを含めた鉄道会社の社員や事故とは無関係だった一般人の視点もしっかりと生かすべきだと思うのです。
確かに一番大切なのは被害者と遺族の方の視点なのですが、それをやり過ぎるとJRや亡くなった運転士、その他多くのJR社員などを一方的に悪者にして終わってしまう可能性もある訳で。
物事を一方向だけから見ることほど危険なことはありません。
事故の再発防止を目標として掲げるのであれば、尚更、そういう部分は注意して中立な立場を守るのが、制作側の勤めなのではないでしょうか。

正直、この問題については色々な見方があると思います。
事故の当事者の間でも、意見は様々でしょう。

ただ、事故とは無関係だった一個人の考えとして言わせて頂けば、前述したような思いを抱いていますし、それ故にこのドラマは少なくとも今は放送すべきではない。そして、当事者の皆さんをもう少しそっとしておいてあげるべきなのではないかと。
そんな風に感じます。

このニュースについての詳細は関連のリンク先を御覧下さい。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ますもと)
2006-04-04 13:06:50
 コメントいただきありがとうございます。

 たしかに、安易なドラマ化はかえって大きな誤解を生むでしょうし、あんまりテレビで見たいようなものには思えません。

 NHKなどできちんとしたドキュメントとして構成すべきだろうと思います。それにはもう少し事実の検証と落ち着いた感情が必要かもしれません。
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Unknown (ケンチャナヨ@管理人)
2006-04-15 00:33:52
ますもとさん>

申し訳ありません。

今日は更新で手一杯となってしまいましたので、コメントへの返信はもう少しお待ち下さい。

(といっても、私はバカなので大した返事もできませんが)
返信する
Unknown (ケンチャナヨ@管理人)
2006-04-15 23:59:21
ますもとさん>

コメントが遅れて申し訳ありません。



>NHKなどできちんとしたドキュメントとして構成すべきだろうと~

概ね同意です。

必ずしもNHKでやる必要性はないと思いますが、どこが作るにしても可能な限り中立的な立場で制作することが大切です。

また、視聴者の感情移入が生じやすいドラマよりも、やはりドキュメンタリーの方が形態としては適切なのでしょうね。



こうなると、民放の場合は視聴率の問題などもあるとは思いますが、そもそもこのようなケースに視聴率第一主義を当てはめようとする方が間違いな訳で。

それが嫌ならば、最初から何もしない方が、誰も傷付かないだけマシというものだと思います。
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