--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

カタバ風

2005-09-06 | Weblog
はじめにで、「カタバ風」について「厚さ数千メートルにもなる内陸の氷で冷された空気が、海岸に向かって滑り降りてくる風」と説明しました。
カタバ風は極地風で、南極にしか吹かない(北極は南極のような大陸がないので)と思っていたのですが、調べてみるとそうではないみたいです。
もちろん、サスツルギをつくりだすようなカタバ風は南極特有のものなのでしょうけれど、そもそもカタバ風とは斜面下降風のことなので、斜面を吹き降りてくる風はすべてカタバ風とよんでかまわないようなのです。
つまり、フェーンもボラもカタバ風ってことになるのですね?
でも、ボラなら分かる気がします。
六甲おろしとか、赤城おろしとか、山から吹き降りてくる冷たい風は南極までとは言わないけれど、ミニカタバ風って感じです。
「おろし」と思ったら急にカタバ風が身近に思えてきました。

それではカタバ風の反対はないの?というのが次に湧いてきた疑問でした。
調べてみるとちゃんとありました!
その名も「アナバ風(anabatic wind)」斜面滑昇風。

山にいる時に谷から吹き上げてくる風がアナバ風なのですね。
なんだかさらに身近に思えてきました。
ん?
そうするとフェーン現象は「アナバ風」で「カタバ風」ってことなのでしょうか?
詳しい人にこれを読まれたら笑われてしまうかも・・

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