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教育長・教育委員が教科書名を全く出さない異様な審 議(発言)

2018-08-18 19:50:54 | 今後の行事ツイート

中学校道徳の教科書採択が行われました。

神奈川新聞が横浜市の採択の問題点について社説で取り上げています。

2009年の自由社採択以来、横浜市では極めて不透明で特異な採択手続きで教科書

が選ばれています。

横浜市では、このような問題の多い手続きで育鵬社の歴史・公民教科書が選ばれ、

使用中です。2020年の中学校教科書採択に向け、

横浜市の教科書採択にご注目ください。

 

①本日(8月14日)の神奈川新聞社説に今年の横浜市の教科書採択の問題点が取り

上げられています。

私たち市民が長年求めてきた採択理由の明確化や「開かれた教科書採択」に背を

向けた、教科書名を挙げない審議(発言)と無期投票採決について批判し、記者

会見でこの2つの問題を「基本だ」とした教育長の発言にも触れています(添付

をお読み下さい)。

 

②これらの問題点は、採択の行われた8月1日の当会主催の報告集会参加者による

「声明」でもとりあげていました。

声明を併せて貼り付けておきます。

 

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横浜市教育委員会の中学校道徳教科書の採択に関する声明

                     2018年8月1日       

       

傍聴者・傍聴希望者有志 提出代表 ■■■■

 

                  連絡先 090-9293-8446

 2018年8月1日、横浜市教育委員会は、2019年度から使用する中学校

道徳教科書として          東京書籍発行の教科書を採択しました。

 本日この採択決定にいたる横浜市教育委員会会議傍聴及び映像中継に参加した

私たちは、今回の採択を以下のように受け止め、横浜市教育委員会に対し、さら

なる教科書採択の公正確保と手続きの改善を求めます。

 

 道徳は、多様な価値観を認識し、自らよりよい方向を目指す資質の育成が目標

とされ、「考え、議論する道徳」への転換が求められています。しかし中学校道

徳教科書として初めて登場した8社の教科書は、掲載した題材について、学習指

導要領の「内容項目(以下徳目)」をあらかじめ明示したり、特定の結論に導く

よう編集したりしており、この目標から遠い教科書といわざるをえません。道徳

は教科の根拠となる学問領域がないため、教科書をそのまま教えると、特定の結

論への誘導や一面的な価値観の押しつけになりかねない、さらに評価は生徒の内

心を侵害する、という私たちの懸念は払拭されていません。

 

 とくに、文科省が「数値による評価は⾏わないものとする」としているにもか

かわらず、生徒自身に徳目への達成度を数値で自己評価させ、特定の価値観の押

しつけが顕著な3社の教科書には、多くの批判が寄せられていました。横浜市教

育委員会がこれら3社を採択しなかったことや、取扱審議会答申を尊重したこと

は、正当な判断だったと考えます。

 

 今年度の採択手続き、運営については、採択を決定する教育委員会議の早期予

告、暑さ対策への配慮から別室での待機や、傍聴者と同じ会議資料を抽選で外れ

た傍聴希望者にも配付したこと、傍聴できなかった傍聴希望者と余席で抽選外の

希望者に映像中継を行ったことなど、市民目線での配慮「開かれた採択」への改

善が見られました。事務局の改善への努力を評価します。今回の映像の撮影位置

からでは、発言者が分からない場合がありました。大きな声で発言者を指名し、

発言者も大きな声で名乗るよう求めます。やはり他の地区では実施している大き

な会場での審議が必要と考えます。

 

 審議については、近年、教育長・教育委員が教科書名を全く出さない異様な審

議(発言)が続いていましたが、今回は一部の教育委員とはいえ教科書名を挙げ

ての発言がありました。発言が教科書に対する単なる私感表明ではなく、採択に

あたっての判断に関する内容になったことと合わせて、改善点として評価します。

さらに、横浜の生徒のどのような実態から、どの教科書のどの部分が使用により

適していると考えるか、教育長・教育委員全員から発言されることを望みます。

 いっぽう今回改善されなかった問題点も多々あります。

 

今年も、教科書を使う側である各学校の教員の意見を聞かないまま採択したこと

に対して、抗議します。調査員の数がやや増えましたが、現在の調査員報告の内

容は、各学校や地域の実態が反映されたものとはいえません。教科の専門家では

ない教育委員が、短期間に教科書全てを読みこんだとしても、それを使う各学校

現場を無視したのでは、子どもたちにとって最も適切な教科書は選べません。さ

らに、審議経過を見る限り、今年も教科書展示会でだされた意見を公開して採択

に生かす措置をとらなかったのではないかとの疑念をいだきます。生かすよう改

善を望みます。

 無記名投票採決は、教育委員としての責任を闇に葬ることであり、従来の挙手

採決に戻すべきです。また、長年にわたって求められてきた、1学年26,00

0余人という全国一のマンモス採択地区の細分化、教科書調査の観点・評価基準

の明確化などは膠着したままです。

 

より「公正・適正な採択」の具体化に向けて、教育長、教育委員の決断を期待し

ます。

 

以上

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