霊の「関東……もとい、長州ウォーキング」

「関東歩き旅」の続編で、「長州歩き旅」を始めました

春日部のお盆

2007年08月12日 | 関東の旅(埼玉県)
2007年8月12日(日)
相変わらずの猛暑を避けて、昼間はテレビで高校野球観戦をしていたが、郷土出身の岩国高校が負けてしまったので、夕方から市内へゆるゆると歩いて出かけた。
春日部駅近くの花屋さんの店先に、何だか見慣れないものを見かけたので、思わず立ち止まってしまった(写真上)。「お盆6点セット」だの、「牛・馬一対」だの、他にも、「ほおずき」「オガラ」「水の子」「蓮の花セット」などなど。こんなものを一体何に使うのだろうと辺りを見回してみると、これらの飾り方を書いた紙が、ちゃんと置いてあった(写真下)。
どうやら「精霊棚」と言うらしく、お盆に先祖の霊が帰ってくるのをお迎えする場所のようだナ。説明書きの下の方には、「その他、季節の野菜・果物・お団子・季節の花などを飾ります」なんて書いてあるから、かなり大がかりなものになってしまうが、お仏壇が賑やかになって、さぞご先祖様もお喜びになることでしょうなぁ。
しかし、山口にはこんな風習は無いから(昔はあったのかも知れないが…)、ちょっと吃驚したが、春日部に限らず、関東地方ではこれは当たり前なことかもしれない。

更に、春日部駅から八木崎駅方向へ歩いていると、家紋や名字が書かれた提灯を持った一族郎党(…と思われる)の集団が、ぞろぞろと或る方向へ向かっているので、興味を誘われて後を付いていった。
すると、その集団はお寺の山門をくぐり、本堂で提灯と大束の線香を住職に渡し、暫く後、蝋燭に灯りが点った提灯と、もうもうと煙の立ち上がる大束の線香を受け取り、そのまま墓地へ向かうのであった。そこで、一族郎党が揃って先祖の墓参りをし、その後は、蝋燭の灯がゆらゆらする提灯を先頭に、家路に着くみたいだ。
爺ちゃんが提灯を掲げ、婆ちゃんが孫の手を引き、その後をぞろぞろと家族が一体になってお墓参りをする姿はとても微笑ましく、「精霊棚」も含めて、春日部の人達は、ちゃんとまじめに(?)お盆を迎えるのだナァと、変に感心してしまったのだょ。

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