霊の「関東……もとい、長州ウォーキング」

「関東歩き旅」の続編で、「長州歩き旅」を始めました

久留里線に乗って…

2008年10月19日 | 関東の旅(千葉県)

⇒岡村家一族 2008年10月19日(日)
今日の「駅からハイキング」は、内房線木更津駅で久留里線に乗り換え、馬来田駅からスタートだ。⇒富来田公民館⇒貝殻坂⇒殿山展望台⇒出花展望台⇒真如寺⇒妙泉寺⇒ハンノ木湿原⇒いっせんぼく⇒武田川コスモスロード⇒小さな路の駅⇒馬来田駅と巡る、山あり川あり湿原ありの、とても変化に富んだ約4時間のコースだ。
ここ馬来田(まくた)は古には、「うまくた」とも「宇麻具多」とも呼ばれていたそうで、何と、かの万葉集には馬来田ゆかりの歌が3首も収められているそうな。
 巻14(3382) 馬来田の 嶺ろの笹葉の 露霜の 濡れてわ来なば 汝は恋うばそも
 巻14(3383) 馬来田の 嶺ろに隠り居 かくだにも 国の遠かば 汝が目欲りせむ 
 巻20(4351) 旅衣 八重着重ねて 寝のれども なお肌寒し 妹にしあらねば
いずれも馬来田出身の歌人が詠んだものらしく、これらに因んで、この地区の散策路は「万葉碑の里」として整備されており、コース途中には万葉集の歌碑も建立されている。
曹洞宗の古刹「真如寺」は、山あいの中に突然現れる風情があり、今はとても静かな佇まいだが、すぐ側では圏央道が工事中であることから、開通すると騒音に悩まされるのではと心配になる。上総の国随一の規模を誇る寺であったばっかりに、幕末の徳川軍(義軍)の本営となり、そのため官軍が攻め入った際に、真如寺が再び敵の巣窟にならないようにと火を掛けたことから、全てが焼失したらしい。いかに戦争とは言え、何も寺を焼き討ちしなくても…と長州人として申し訳なく思うが、今日はそんなこととは関係なく、地元の中学生らしい子供達が、ハーブ茶を(三種類も)無料サービスしてくれていて(写真上)、おいしくいただいた。ありがとう。
真如寺と同じく、上総武田氏によって庇護された曹洞宗「妙泉寺」も、これまた山寺の雰囲気たっぷりで、色付き始めた紅葉と共に、しんみりと心落ち着く佇まいだった(写真下)。



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