⇒岡村家一族 2008年3月29日(土)
テレビでは盛んに、今週末が桜の花見の見納めだと言って、都内にある桜の名所ばかりを放映している。上野公園や六義園、新宿御苑や隅田川公園など、マスコミはよくもまぁ飽きもせずに毎年同じ所ばかり放映するものだと、ほとんど呆れてしまう。
まぁここ二・三年は、そんな能無しのマスコミに踊らされて、所謂名所と言われるところを全て見て回ったのだが(…ナンダョォ~)、今年はとってもマイナーな場所の桜を愛でることとして、北へ向かった。
まずは、「だいや川公園・杉並木公園巡りハイキング」と銘打った、「とーぶ健康ハイキング」へ参加した。東武日光線の下今市駅からスタートして、⇒今市宿市縁ひろば⇒日光だいや川公園⇒日光杉並木/砲弾打込杉⇒杉並木公園⇒今市宿市縁ひろば⇒下今市駅と巡る、二時間程の超らくちんコースだ。
流石にここまでくると、都内とは違って空気が少しヒンヤリしている。ちょうど一ヶ月前位の気候で、少し早めに歩いてもうっすらと汗をかく程度なので、歩くにはとてもいい加減だ。もちろん、桜はまだ蕾だし、北東に見える日光男体山も、頂から麓まで雪が残っている状態で、まさに早春の趣がたっぷり。
ゴールで記念品を貰ったあとは、お目当ての桜を目指して日光線に乗り、家中駅(栃木県都賀町)で下車。一時間ほど西に向かって歩き、「つがの里」に到着。ここのしだれ桜がきれいに咲いていると、どなたかのブログに載っていたのでわざわざ来たのだが、確かに、周りのソメイヨシノなどは全て蕾なのに、このしだれ桜だけが、さも一番乗りと言わんばかりに威張った姿で花を着けている様は、とても見応えがある(写真上)。まさに、こぼれんばかりの名花達に、しばし言葉を失うほどだ。
山里の健気なしだれ桜を堪能したあとは、合戦場駅近くから例幣使街道をゆるゆると南下し、新栃木駅入口を過ぎたところに見えたのが、天明年間創業の暖簾も誇らしい「油屋傳兵衛」のどっしりとした店構えだ。店内に併設された茶店「あぶでん」に入り、お店のおばちゃんお薦めの「田楽盛り合わせ」をいただくことにする(写真下)。
豆腐・里芋・蒟蒻に、それぞれ異なる味噌が載っかっていて、それぞれの素材の旨さに加えて、味噌の風味や色が、堪らなく五感を刺激するのがよく分かる。何と言ってもヘルシーそのものだが、昔の人って、現代のような医学が無かったから衰えると直ぐに亡くなっていたかも知れないが、生きているあいだは、ひょっとすると現代人よりも遙かに健康に生きていたのかもしれないなぁ。そう考えると、発達した医学のお陰で(不健康なまま)単純に長生きできるようになったことが、果たして本当に人類にとって幸せなことなのかどうか、じっくりと味噌田楽をいただきながら、柄にもなくそう思ったのだ。
あとは、そのまま例幣使街道を南下して、栃木駅からまた電車にのって帰宅することにした。延べ5時間半の37,911歩だった。
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