霊の「関東……もとい、長州ウォーキング」

「関東歩き旅」の続編で、「長州歩き旅」を始めました

三回目の萩往還(山口市⇒佐々並) その3

2012年09月23日 | 萩往還

2012年9月23日(日) その2からの続き

「防長国境の碑」を過ぎると県道62号をそのまま下っていき、すぐに「21世紀の森・夏木原キャンプ場」が見えてくる。このキャンプ場の入口横に「吉田松陰の碑文」が建っている(タイトル写真)。
安政六年五月二十五日に萩から江戸への護送途中、ここ夏木原でしばしの休息を取った時の感慨を、七言絶句と言われる漢詩に表したそうな。『自分は天に恥じることなく正しいことをしたのであるが、それが理解されないのは残念である』ことの胸中を、五月雨の中でしきりに鳴くほととぎすと、燃えるような真紅に咲くさつき・つつじになぞらえている。
オイラのような非教養人にはとても想像さえできない心境だが、満二十八歳にしてこのような想いを漢詩にできることにも、ただただ驚愕するばかり。

そのまましばらくは県道62号を下っていき、上長瀬一里塚跡を右手に見て更に進むと、日南瀬地区で行く手に国道262号が見えてくる。その少し手前から左に折れると、すぐに「日南瀬の石風呂」と「首切れ地蔵」があり、その先で国道262号に合流して、日南瀬峠なる小さな峠を越える。
ここで少しだけ、萩往還は国道から右へ逸れるのだが、ここの案内標識がまたお粗末(写真下)

これらは萩市地域に見られる萩往還の案内標識なのだが、設置から年月を経て、保守作業を何もしていない為に、案内標識の矢印があらぬ方向を向いたままになっている。この写真で言うなら、三つの矢印の内の一番上は、本来180度反対の方向を向いていなければいけないのだョ。
こんなに簡単に方向が変わってしまうような造りの標識を採用したこと自体が、そもそもの間違いなのだが、それを長期間放置している管轄部署はもっとお粗末ではないのかネ。

とまぁ愚痴は置いといて、その後は国道262号をそのまま北進し、佐々並地区に入る少し手前から右手に折れて今日のゴールの佐々並市(いち)へ到着(写真下)。

「重要伝統的建造物群保存地区」なる長ったらしい名称の町並みは、オイラのようなガサツな人間でも、何となく心が落ち着くから不思議だなぁ。
旧家の建物にはそれぞれに、その家の歴史と建物の仕様が書かれた案内札が掲げられていて、それらを一つづつ読んでいくだけでもなかなか楽しい。前回来た時にはこのような案内札は無かったので、最近になって設置されたのだろうが、地道に伝統的な建造物を町並みごと守ろうとする姿勢が伝わってきて、とても嬉しい。
とは言え、実際にそこに住んでいらっしゃる住人の方々にとっては、そうしたことが果たしていいことなのかそうではないのかは、オイラには分からないけど・・・。

と言う訳で、本日の5時間半32,000歩のぶらり散歩は終了ぉ~。残る、佐々並⇒萩市は、その内に。



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