心のつぶやき

美しいものを一枚の写真に残したい。

その時歴史が動いた

2005-05-25 | つれづれなるままに

NHK番組。
「戦場で傷ついた者は敵味方の区別なく助ける」
赤十字の理念を、日本で初めて実践しようとした佐賀出身の元老院義官・佐野常民のお話。西南戦争で、多数の負傷者が戦場に置き去りされることに心を痛めた彼が、日本初の国際的人道支援をはじめた。彼は、戦場で敵味方なくすべての者を助ける赤十字の存在に感銘を受けていた。
この当時敵味方の隔てなく人命を救うという考えに賛同する人々はあまりいなかった。あの岩倉具視も賊軍の命を救うことなどできないと、その申し出を却下した時代である。政府軍からも薩摩軍からも理解をされず、満足な援護ができなかった。しかし、彼はその後も赤十字設立のために奔走するのである。

最初に事を興すということがいかに大変なことであるのかということを痛感した。しかし、その目的が自らのためではなく、他の人々のためであるということ。また、強い信念を持って挫けずに突き進んでくださったことで、日本のみならず世界にも通じる人道支援の道がひらかれたのだ。今宵は、この方々に深く深く感謝を捧げたいと思う。
コメント (6)
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