ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

Three Little Secrets

2009年03月13日 | C
Liz Carlyle. 2006. Three Little Secrets. Pocket Star.

先日レビューした"Two Little Lies"に続く3作目。3連作の最終巻です。

Story:       
Dialogue:  
Hero:        
Heroine:    
Sensuality: 


これも再会もの。

若く純真で世間知らずなMadeleineと、スコットランドのマイナーな貴族の次男坊でロンドンでは無名なMerrick MacLachlanの二人は若かった頃に激しい恋に落ち、スコットランドで駆け落ち結婚。

が、その直後、政治的野心が強いMadeleineの父親の画策で、二人の結婚は「なかったもの」となり、二人の仲は引き裂かれます。

Madeleineのほうは特に、Merrickはお金を受け取ってハネムーン中なのに姿を消したと思い込まされていました。


13年後、未亡人となっていたLady Madeleine Bessettはロンドン郊外に屋敷を買うことにしますが、なんとオーナーはそんな裏切り者Merrick。

それでも、少し問題を抱えた息子を良い医者や専門家に見せるためにはこの屋敷が欲しいMaddie。
過去に受けた心の傷を必死に隠しながら、今となってはただの冷酷なビジネスマンになっているMerrickの態度にガマンしてこのままその屋敷を購入しようと考えます。

問題は、息子Geoffreyの出生のことをMerrickに知られたり、過去の駆け落ち結婚のことをしゃべられてしまうと、MaddieとGeoffreyの人生は台無しになってしまいます。

しかし、一度は愛のために結婚し、二度目は子供のために結婚し自分を押し殺してきたMaddie。
未亡人になった今、息子だけでなく自分の幸せを追求するためにもこのロンドンの邸宅は購入することに決意。


13年前に自分のもとから連れ去られた花嫁と再会してびっくりしたのはMerrickも同じ。
何としてでも結婚の誓いを守ろうとしなかった若くて世間知らずなMaddieから裏切られた気持ちでいっぱいのMerrick。暗く苦い13年間を過ごしてきました。
今さら、と彼女とのつながりを絶とうと必死に絶とうとしますが、屋敷購入のことなど、彼女との係わり合いは続きます。

                        

二人とも怒りをぶちまけ合い、ケンカばかりなので、ロマンチックな雰囲気は最後のほうまでありません。
ただただ互いの誤解や、つらい気持ちにお話は集中しています。

息子の「病気」のことや、駆け落ち結婚が本当に無効になっていたのかどうか二人が突き止めようとするのは他の作品ではあまり見たことがないものだったけど、基本ストーリーが2作目のプロットとそう変わらないため、ワンパターンの印象が強いです。

Book1: One Little Sin
Book2: Two Little Lies

Liz Carlyleの最近の3連作:
Book1: Never Lie to a Lady
Book2: Never Deceive a Duke
Book3: Never Romance a Rake

最近出版された"Tempted All Night"、未読の山入りです。


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