ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

By Love Undone

2009年03月20日 | D-E

Suzanne Enoch. 1998, 2008. By Love Undone. Avon.

再版。
私はこういう昔のEnochの作品のほうが好きです。
これも
オススメ。

Story:       
Dialogue: 
Hero:        
Heroine:    
Sensuality: 

過去のスキャンダルがもとで家にいられなくなり、Mr.Bancroftという初老の男性のコンパニオンをしていたMadeleine Willits。
しかし、Mr.Bancroftが脳梗塞(か何か)の発作で下半身や片腕などが麻痺し、邸宅の管理に無理が生じてきたので、甥であるQuin(公爵家の跡継ぎWarefield侯爵)がやってくることに。

スキャンダルが起きた時、自分のせいではないのに、ロンドン社交界から村八分にされたMaddieは、貴族というものとはもう一切係わり合いになりたくもありません。
貴族なんて名ばかりで、高貴な部分はどこにもないと学んだMaddieは、侯爵のような位の高い人が自分が唯一平和に暮らすことができる屋敷へ来るのが気に入りません。

鼻から冷たい態度で、何かというと間接的とはいえ彼の身に危険が起こることに関係しているMaddieが気になるQuin。
美しい彼女を一目見た時から気になってはいたけど、どうしてこんなに嫌われているのかどうしても知りたくなってきます。
それに、彼女と言い合いするのもなんだか楽しい…。

お話の中盤ほどまではMaddieとQuinの対決が続きますが、本の裏表紙に書いてあるようにQuinはMaddieの魅力に負け、婚約寸前の女性がいながら、Maddieにキスしてしまいます。

そこをMr.Bancroftに目撃されてしまい、Quinは彼の取った行動の責任を取るという理由で、Maddieをロンドン社交界に復活させるべく、彼女をひきずりロンドンへ。

                     

いいところの娘が家出をして、初老の男性のコンパニオンという職についていたことや、キスした(失礼なことをした)お詫びに社交界復活のサポートをするとか、なんだかイマイチしっくりこない理由付けが目立ちます。

後半は、Quinの両親が決めたいいなずけというのが邪魔をするのですが、これがまた、たちが悪い女なんです。
この辺のことは明るみには出るし、Quinも詳細は知らないけどどんなに嫌な女かはきちんと気づきます。
でも、恨み深い。この許婚に対する制裁が物足りなかったような。

という上二つの理由でハートマークはちょっと減りましたが、H/H間のロマンスは最高。
楽しめます。
前半の二人のガチンコ対決もおもしろいです。


Enochの他の作品のレビューは>>Spotlight on Suzanne Enochからどうぞ。
表紙の絵、すごいのばっかり…。



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2 コメント

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Unknown (kana)
2009-05-28 23:21:43
今月、読みました
以前、「stolen kisses」を読んで、爽やかで良いなぁと思って、これも買って大正解でした
日本の表紙って、きれいなお姉さんが一人、こっちを見ている構図が多いのですが、本当は違う表紙なんですね・・・。こんな刺激の強い表紙だと、家族の前で堂々とは読めないかも(日本では)
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Re: kanaさん (K)
2009-05-29 06:48:13
いいですよね、これ。
オススメ!

翻訳が出てたんですね。
古いやつだし、出てても不思議じゃないですけどね。いいお話だし!

日本の表紙っておしとやかにできてますよね。
こちらもそうして欲しいです^^;

そうなの。特に昔のって、Enochのに限らず、公の場や家族の前では見せられない…。
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