サボってました。ごめんなさ~い。
お久しぶりです。
日本のほうは豪雨とか台風なんですよね?
でももう各地梅雨も明けて夏らしくなってきたんじゃないでしょうか?
地震もあったようで。心配ですね。
こちらは、冬です。
山火事の被害にあったあのコアラが先日亡くなったんだけど、剥製にされることになったそうです^^;
メルボルンの冬は雨がシトシトよく降りやすく、天気は予測不可能。
1日中降るってことはないけど、そんな日は寒いので家にこもりがち。
冬の始まりに上陸した新型インフルエンザも普通のインフルエンザも猛威をふるっているようです。
うちのG、一日何度も手洗いをし、ドアノブも直接触らないとか、色々気をつけてたんだけど、ちょっと風邪をひいてしまいました。
オフィスの女の子がある日風邪をひいて出勤してきたんだけど、どうやらそれがうつったようです。
その子と症状が全く同じなので、「うつされた」と彼はブリブリ怒っています。
Gは先週2日間欠勤し、金曜日に会社へいくとその子も復帰してたので、なんと、「風邪をひいたら菌を広げないよう出勤してくるな」と怒ってやったそうです。
私だったらこんな上司やだねぇ。
「もう大丈夫?」の一言くらい言ってあげてヨ。
その女の子にすごく同情…。
Nicole KidmanとEwan McGregorの"Moulin Rouge!"で有名になったオージー監督Baz Luhrmanの"Australia"と、イギリスiTVのドラマシリーズ"Lost in Austen"を借りてきました。
Baz Luhrmanはレオナルド・ディカプリオとClair Danes主演の"Romeo + Juliet"の監督だったんですね。知りませんでした。
昔見ました。
この監督、映画界ではMoulin Rouge!で結構有名になったのではないかと思うんだけど、豪州では80年代に長寿番組だった"A Country Practice"というドラマシリーズの脚本も何本か書いてたようです。
さて、このB.Luhrmanが製作・脚本・監督をした"Australia"、豪州国内では世界的に有名な監督がオーストラリアを舞台にした大作を作ったってんで、大騒ぎでした。
そんな鳴り物入りで公開されたAustraliaだけど、評価はイマイチ伸び悩んだ…という結果になりました。
というのも、「ただのロマンス」だったからです。
「ただのMills & Boon(ハーレクイン)じゃないの」という評価もどこかで読みました。
ありゃりゃ。またロマンスがバカにされてますね…。
捨てる神あれば拾う神あり(?)
この世にはロマンスオタクがいることをお忘れなく。
ロマンス本のためにブログまでやっている私。これを読んでくださってる皆様。
この映画、オススメです。
ヒュー・ジャックマンがザバーッ、ザバーッと水浴びするシーン。
ワタシ、昇天したヨ(←中国語なまりで)
ザヴァ~~~
Moulin Rouge!が気に入った方はこれも楽しめますヨ!
時は1930-40年代。
Nicole Kidman演じる英国のLady Sarah Ashleyが、夫であるLord Ashleyをそんなに魅了する土地や牧場を見るためDown Underへやってきます。
(牧場といっても赤土が延々と広がる乾燥地に牛…、というかんじ)
Lady Ashleyが登場するシーン:さっそうと馬を乗りこなす貴婦人、豪しゃな建物、美しく花が咲き誇る庭園…。
Drover(家畜追い)が登場するシーン:砂埃が舞い散る向こうに延々と広がる赤い地平線、誇りまみれで日焼けした男達が集まるパブ、オージースラング、そして(今現在でも豪州名物?の)ケンカ(Pub brawl)…。
という2つの情景が交差。
Lady AshleyがDroverと会い、牧場まで向かう車の中でのシーンなども、最初はコミカル。
牧場につくと、なんとLord Ashleyが殺害され死体がちょうど発見されたところでした。
お葬式を済まし英国に帰る直前、実は殺人犯はBlack(先住民のことをBlackと呼んで差別していた)ではなかったのではないか、という疑問が出始めます。
牧場も実は金の亡者である大牧場主にだましとられそうになっていたことがわかり、Lady Ashleyは牧場を守るため自分で軍に牛を売る決心をします。
そのためにはDrover(Hugh Jackman)を雇い、2000頭もの牛を率い過酷な赤い砂漠を渡って行かなければいけません…。
ケアンズやシドニーなど観光・リゾート地の印象をもたれやすいオーストラリアだけど、この映画にはオージー本人達がノスタルジーに浸れる昔懐かしいこれぞオーストラリアというシーンやセリフがたくさん。
日本でいうと、「少年H」みたいな本を読むと、真夏の暑い日ざしに光る開襟シャツや、せみ時雨…、と当時を知らなくても当時の映像が目に浮かび、ノスタルジックになりませんか?
この"Australia"はそういうものを感じさせるものがあるんです。
無限に広がる赤い地平線、灼熱の乾燥地…と、オーストラリアの生活って本当はものすごく過酷な面もあるんです。
でも過酷であるだけに、それを生き抜くオージー達にはこの国はとても美しいんです。
でも、ノスタルジックオーストラリアを抜きにしても、Moulin Rouge!のような映像(衣装、セットなど)やシンプルな筋書きだけどベタベタのロマンスも十分楽しめます。
ボリウッドからもすごく影響を受けているこの監督の映画、色とりどりの映像がとてもきれいでした。
プロットに豪州の悲しい歴史「盗まれた世代」や、日本軍のダーウィン攻撃などが使われていて、これがいろんな方面で物議を呼んだみたいだけど、ぶっちゃけ、このお話にツイストを加えたりするためで、史実にはこだわってないように思えました。
先住民の人権問題も豪州ではとっても繊細な問題なんだけど、それに関するプロパガンダも含まれているとは私には思えませんでした。
Gone with the Windを意識したそうで、お金持ちで甘やかされているけど実は強い女性と、何かと言うと助けに来てくれる白馬の騎士的な男性が登場するという部分は重なっていたかと。
Gone with the Windではレットが最後スカーレットのもとを去ってしまい、スカーレットは一人で強く生きていくワと決心するところで終わっています。
うわさでは実は"Australia"でも最後はDroverが死んでしまい、Lady Ashleyが一人強く生きていく…というものだったんだけど、試写会であまりにも「ヒューを殺さないで」という声が多かったため、映画のヒットも狙い、ハッピーエンドにしたとか。
DVDのおまけにはカットされたシーンが二つほどあるだけ。
俳優さん達のインタビューや撮影風景などもっとつけてほしかったです。
私からはオススメの。
もう一つ、DVD。
イギリスiTV製作のドラマシリーズ"Lost in Austen"。
これは私からは。
Austenブームに便乗しただけのChick Flickで、内容はお粗末です。
現代に生きるAmanda Priceはつまんない仕事をし、家に帰ってきても彼がカウチに座ってビールを飲みながらスポーツを見ているだけ…な毎日。
そんなアマンダが現実逃避できるのはJane AustenのP&Pを読んでいる時だけ。
ある日突然、そんなアマンダのバスルームの壁がP&Pの世界とつながり、なんと、Miss Elizabeth Bennet本人が出てきます。
アマンダはそのドアを通ってP&Pの世界へ行き、Mr Darcyと恋に落ちてしまいます…。
うーん、Austenが生きていた、実際に存在した時代にタイムスリップしてしまうんじゃなくて、彼女が創ったお話の世界へ入り込んでしまうっていうところが不健康な幻覚っぽすぎて私は入り込んでいけませんでした。
あまりにP&Pが好きでそういう世界を想像をしちゃう気持ちは分かるけど、このドラマでは失敗でしたね。アマンダが頭悪すぎるし、全然共感できません。
と、最近はそんなところです。
もっとがんばってブログ更新しま~す!