ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

Never Lie to a Lady

2007年07月25日 | C

Liz Carlyle. 2007. Never Lie to a Lady. Pocket Books Romance.

Calrlyleの新シリーズは好スタートです。

Story:      
Dialogue:  
Hero:       
Heroine:   
Sensuality:

Nash侯爵は夜の世界に生きる謎の多いヒーロー。
富と爵位のおかげで社交界にかろうじていられるようなものの、彼にまつわるうわさは色々。
ある晩の夜会でXanthiaと出会うことによって彼の人生は変わり始めます。

Miss Xanthia Nevilleは両家出身ですが、仕事に人生を捧げるスピンスター。普段は社交界とは全く無関係の生活を送っていましたが、ある晩、夜会に出席することになり、Nashと出会います。

そして二人はバルコニーで忘れられないひと時を過ごします。

NashはXanthiaの身元を突き止め、彼女の兄のところへ交際を認めて欲しいと頼みにやってきましたが、妹のことをよく知っている兄も、ちょうどそこへ居合わせた妹本人も、「結婚はあり得ない」とバッサリとお断り。

ですが数日後、Xanthiaの家を刑事のような人たちが訪れます(Carlyleの以前のお話でいい所全部持ち逃げのMr. Kembleもここで復活!)。
Nashが兵器を密輸しているスパイかもしれない、協力して欲しいと頼まれます。Xanthiaの貿易会社の立場上、彼に近づいて様子を探れるのは彼女達が最適なんだと。
交際も結婚もあり得ないとNashの申し出を一蹴したXanthiaでしたが、実はNashのことは忘れられずにいました。Nashがスパイだというのも信じがたく、彼のことをもっと深く知りたいという気持ちから、この捜査に協力すると同意します。

       

新しいシリーズの最初としては良かったんじゃないでしょうか。
自立していて結婚は考えていないXanthiaは自分のものにはできないんだと半ばあきらめているNashの純愛に近い気持ちとは裏腹に、彼のことをある意味だまして接近しているXanthiaの「いつかばれるんじゃないか」という最後の爆弾を抱えた緊張感。
ラブシーンもCalyleならではのホットなもの。

でもコテコテのリージェンシーではないのが残念。
脇役達の良し悪しもアマゾンでは賛否両論ですが、私は否のほうで、お話の本題とあまり絡んでいないつまらない部分が多く飛ばしたりもしました。

Carlyleの新刊を待っていたファンにとっては完全に満足のいくものではないでしょうけど、Carlyle健在を示すものが全体的に現れています。

次は、この1作目のヒロインと過去に何かあった!?Mr. Gareth Lloydがなんと公爵領を継がなければいけなくなってしまったヒーローとなって表れるお話、"Never Deceive a Duke"。



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