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Liz Carlyle. 2007. Never Deceive a Duke. Pocket Books Romance.
Story:
Dialogue:
Hero:
Heroine:
Sensuality:
1作目"Never Lie to a Lady"の終わりのほうで、公爵家の跡継ぎだと知らされたGareth Lloyd。
公爵家で子供時代を過ごしたGarethですが、とにかく悪い思い出しか残っていません。公爵家の人々とも領地とも何の関わりも持ちたくなかったのですが、やむなく公爵家に出向かいます。(決心するまでが長い…)
さっさと領地のことや遺産相続のことなど諸々の用事を済ませたらロンドンへ戻って来るつもりだったのですが、美しい公爵未亡人と対面し、全てが変わります。
Warneham公爵夫人、Antoniaはこれまでに2度結婚し未亡人になっていました。
親の言いつけで結婚し、あまり幸せとはいえないかごの中の鳥のような人生を送ってきていたAntoniaは、もう二度と結婚しないと心を決めています。
ですが、公爵の死亡にAntoniaが絡んでいるのではないかといううわさが立ちはじめたばかりか、これまで行方も知れなかった跡継ぎが現われ、Antoniaの運命は彼の意思に委ねられることに。
自分の自由への道の妨げでもあるGarethに対し、Antoniaは会う以前からGarethに対し偏見がありましたが、Garethのぶっきらぼうな優しさに少しずつ打ち解けていきます。
Garethは、亡くなった公爵が再婚していたとは知らなかったので、若くて美しい未亡人と対面してびっくり。冷たい女性だと思ったけど、彼女の不可解な行動は彼女の過去と何か関係があるのではと心配し始めます。
Garethの幼少・少年時代が1章ごとに少しずつ明らかにされていくのですが、こんなにひどい少年期を過ごしたヒーローのお話は始めて。
それでもAntoniaの殺人容疑を晴らすための努力や、彼女の心の傷のことなどを、まるで自分の少年期は何でもなかったことのように気遣ったりするヒーローは優しさに溢れていました。
ラブラブという感じのロマンスではなく、ちょっと暗いですが、二人の間の緊張感が良かったです。
Book1: Never Lie to a Lady
Book3: Never Romance a Rake
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