ヒストリカルロマンスアワー

Historical Romance Hour

妊婦エチケット

2009年03月13日 | Journal

先日、ビクトリア州で震度4.5の地震がありました。
過去10年の間に私は2度ほど小さな揺れを経験していますが、今回のは大きかったです。

うちは古いのでかなり揺れましたが、比較的新しい家に住んでいる友人は何も感じなかったそうです。


さてさて、ベビーは36週目に入りました。
前回の検診でも、今週の検診でも、胎児の頭が完全に下がってきていると確認。

でも、初産の場合は早い時期から頭が下がってくるそうなので、もうすぐお産が始まるかと言うと、それは誰にもなんとも言えないそうです。

お腹も目に見えて下がってきました。恥骨も痛いです。
でも前駆陣痛らしきものは一切ないです…。

                         

エチケットとかマナーというと大げさかなとも思うけど、妊婦として未経験の人に言わない方がいいことや、先輩ママとして現在妊婦の人に言わないほうがいいことがあるということを今回の妊娠で学びました。

妊婦になると色んな人から(余計な)アドバイスをもらったり、妊婦本人が初心者妊婦にごちゃごちゃとアドバイスしたくなったりするんですよね。


妊娠したと友人・知人に話して以来、私も未経験者からまで「アドバイス」をもらうようになり、迷惑だなぁと思うことがこれまでに何度もありました。


まず一番迷惑なのが、未経験者から「XXXしたほうがいい」というアドバイスにならない「アドバイス」をもらう時。

「妹が出産しているから」と近親者に経験者がいるから、そこから得た知識だけで色々言う人がいるんです。

でもはっきり言って、迷惑です。

きっと何か力になってあげられたらと思ってくれるんでしょうね。ありがたいことです。

でも、イライラします。

妊娠は妊婦それぞれ経験することが違うし、同じ人が何度妊娠しても毎回色々と違うので、とかくそういう「アドバイス」は的外れなことが多いです。

時代によって医療現場は変わるし、出産へのアプローチなど色々と違ってくるということも、特に未経験者と古い世代は気づきません。

(それに、私が個人的に「ああしなさい、こうしなさい」と言われるのが大嫌いなので、とにかくイライラします^^;)


なので、古い世代がよく口にする迷信もやっかいですね。


私が母ともめたのは、腹帯

腹帯は神道に基づくただの宗教行事であって、医学的根拠はありません。

しかも、つけているのは日本人だけです。

「現代でも行われている、お産に関するめずらしい宗教行事:日本のHaraobi」のような感じでとりあげている人類学の文献もあります。

うちの母のように最後に子供を産んだのは30年以上も前の人から受ける「アドバイス」って、そういう迷信的なことが多くて困ります。

ただの信じ込みほどやっかいなものはないです。理屈は必要ないんですから。

どんな理由であるにせよ、とにかく私は腹帯に関しては「しない」という選択をしたので、「これをつけないと安産できない」とか「(よく分からんけど)何か巻いておいたほうがいい」と押し付けようとする母とはガチンコ対決でした。

他の出産経験者からは

「呼吸法は絶対にやっといたほうがいい!」

とか、

「絶対母乳にしないといけない」

など、自分の考えを押し付ける人も多いです。

呼吸法も授乳方法もオススメされる理由は十分承知していますが、最終的には個人個人の選択であるということを認識してほしいです。

(ちなみに、私の病院では特にこれといった呼吸法は教えてないけど、呼吸の大切さは強調しています。でも、どのような息遣いになるかを簡単に説明する程度で、基本的には「本能にまかせる」ということになっています。)


とにかく、妊婦に対して何か言いたいなら、「私はXXXしたら、すごく良かったよ」という感じで留めておくくらいにしておいて欲しいです。


さらに、これもやめてほしいのは、出産経験者が語る「恐怖!出産体験談」。

特にこれからという人や未経験の人に対して、トラウマとなった自分の出産体験を事細かに聞かせるのは先輩ママとしてかなりのマナー違反だと私は思っています。

私は「妊娠したい」と語った時点ですでに友人から「恐怖体験」を聞かされています…。

どれだけ苦しんだか、どれだけお医者さんや看護婦さんからイジワルされたか、裂けた傷口の描写などなど、事細かに話してくれました。

実際は、お医者さんや看護婦さんの対応に関しては完全に友人の被害妄想というのが分かるし、苦しんだことや傷口のトラウマは、この友人の場合、知識・準備不足からくる不安のせいだったからではないかという印象を受けました。

で、彼女はガーッと話し終わった後、"Oh, Maybe I shouldn't have told you this"だって。
                           

さらに、とある日本人のウェブサイトで、

「とにかく陣痛の痛さを未経験者に知ってもらいたい。そうすると心の準備ができる」

というサイトオーナーの意向で、ウェブ訪問者で出産経験者が一言ずつ「どんな痛みだったか」を書いていく掲示板のようなものを見ました。

許せませんでした。

出産に痛みが伴うのは誰でも承知のことです。
未経験者であれば、どんな痛みかな…と不安になるのは当然でしょう。

だからと言って、どれだけ痛かったか教えてもらって、

そうか、わかった!これで安心

と感じる人っていないでしょ???

痛みの受け取り方は個人でも違うので、個人個人の恐怖体験を未経験者に語ること自体、互いに全く何の利益もありません。

出産経験者がすべきことは、どんなことをして大変なお産を乗り切ったかや、自分が行った病院ではどんなことをしてくれたかなどの情報提供するなど、でしょう。

どれだけ痛かったかなどの武勇伝を語りたいなら、経験者同士だけですればいいことです。

                    


あと反対に、妊婦に対するマナーとして妊婦でない人から気をつけて欲しいのが、

勝手にお腹をさわらないで欲しい

ということ。

気にしない妊婦さんもいるそうです。

私の場合は触られ方によっては「やめて!」って思うことがあります。

3ヶ月の時に、Gのオヤジ殿が喜んでガーッと私のお腹を粗くさすった時にはギョッとしました。

それと、先日友人と会ったら、いきなりガーッと触られて「意外と硬いんやー!」ってペンペンたたかれた…。

あの…、普通の人間には見えない妊婦だけど、おなかも私の体の一部だし、中身も一応生き物なので、もうちょっと取り扱いには気をつけていただけると嬉しいです。

                
一応、ベビ君の部屋の準備が整いました。
来年か再来年あたりにはマイホーム購入の計画で、また引越しするだろうし、ベビー用品はすぐに使わなくなってしまうので、必要最低限の物、豪州規定の安全保証のついているもので極力安いものばかりを揃えました。

            

シーツ類はセサミストリートで揃えました。
眉毛の濃いオヤジ顔のセサミキャラクター達がミニサイズになってオムツしてます…。

ベビーベッドの向こう側には使わなくなったダブルベッドを置いておきました。
同じ部屋で寝る必要性も出てくるかなと思って。

ベビーベッドの足元にあるのはチェンジテーブル。オムツ替え用のワゴン型テーブルです。

                  
日本でも使うのかな?こちらでは必須アイテムです。
腰を曲げなくてもいいのが魅力。

テディベアが乗っている一番上の部分を開けると、下にベビーバスがついてます。

これもうちの母ともめたものの一つ。

母は、東京のマンション暮らしの私の兄夫婦が使っていた、キッチンシンクにコポリとはまるタイプのベビーバスを見て、「こんないいものが今の時代あったのか」と感激。
(そりゃ、30年前とは違うよ

私にも、「これは絶対必要や!」と言ってききませんでした。

でも私はすでに、知人からいただいたものがあったので、「もうあるからいらない」と言っているのに、「シンクにはめるやつは便利だから絶対要る」としつこかったです。

もう、それだけしか頭にない状態のようでした。

結局、知人からいただいのは大きいのでそのうち使うことにし、うちはバスルームも各部屋も狭いので、上の写真のようにスペースを節約できるものを買いました。

こちらの事情を知らない母が色々と「ああしろ、こうしろ」と言い張るのにはホトホト困ります。


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