9時起床。身支度を整え、お昼前にホテルをチェックアウト。
通天閣を目指して、新世界を歩く。私が子どもの頃は異様な雰囲気が漂っていたこの界隈も、今は完全に観光地化されてしまい、大勢の人で賑わっていた。しかし、今でも若干ではあるが、手動のパチンコ屋や、オールナイトでポルノ映画や仁侠映画を上映している映画館など、当時の面影が残っている場所もある。また、観光客向けではなく、地域住民のための古き良き商店街も、きちんと残っている。
なかなか良い雰囲気を醸し出している串カツ屋「赤坂屋」で朝食兼昼食。混雑した店内で、ちょうど一番端のカウンター席に座ることができ、油の臭いを嗅ぎながら調理の様子を目の前で眺めると、一気に食欲が増してきた。まずはどて焼きからスタートし、2人で食べたいものをどんどん注文して、お腹いっぱい串カツを食べる。玉ねぎと鰤を筆頭に、どれも美味しくて大満足。
動物園を抜けて、天王寺まで歩いて戻る。いつの間にか、天王寺駅のすぐ裏に広い公園が整備されていた。ここは本当に、あの天王寺なのだろうか。良く言えば「環境整備」をしたのだろうが、仮に万人受けする場所ではなかったとしても、その土地独特の風土や文化を排除して、どこにでもあるような場所に成り下がらせることが、果たして本当に正義なのだろうか。いや、これもまた、部外者の戯言なのかもしれない。
大阪城公園に立ち寄る。時間の関係でお城の近くまで行くことは出来ず、遠くの見晴らしの良いところから眺める。
これにて、観光は終了。大阪環状線と東海道線を乗り継ぎ、新大阪へ。
新大阪15時13分発の東海道新幹線のぞみ376号に乗り、帰京。駅の売店で赤福を買い、電車の中でつまむ。疲れからほとんどを寝て過ごすことになるかと思いきや、その予想どおり眠る妻の横で、私は結構普通に起きていた。
東京駅に到着後、上野駅へ移動し、18時30分発の常磐線特急ときわ70号に乗り、茨城(笠間)へ帰る。着いたのは20時過ぎ。かれこれ、新大阪を出てから5時間近くが経っていた。
夕食は、「すぎのや」へ。私は、カレー鍋を食べた。美味しいには美味しいが、ちょっと味が薄い。もっと本物のカレーのようにトロトロなものを期待していたのだが。
22時過ぎに帰宅。こちらの夜は冷える。ここ数日が暖かかったということを差し引いても、大阪や東京と比べると圧倒的な気温差がある。ここまで寒いと、さすがの冬好きな私でも、つらい。