社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

4月14日(金)

2017年04月25日 18時03分21秒 | 2017年

  6時半起床。まずは貸切状態の露天風呂で汗を流す。朝の冷たい空気が気持ち良い。

  入浴後は地元の牛乳を飲む。さっぱりとしたコクがあって美味しい。

  8時過ぎにチェックアウト。この旅館はお風呂だけでなく、部屋の雰囲気やスタッフの方々の接客も素晴らしかった。次は是非食事つきのプランでゆっくりしたい。

  昨日と同じ「會津壱番館」へ立ち寄り、モーニングを頂く。久しぶりにバタートーストを食べた。外で食べるトーストは、家で自分で焼いたものよりも美味しく感じる。

  東京から新幹線経由でやってくる妻を猪苗代駅に迎えに行く途中で、猪苗代湖に出る。穏やかな天気で風もないので、湖畔は驚くほど静かだ。鴨たちが追いかけあっている水の音だけが聞こえてくる。

  湖畔の道を走っていると、湖の反対側に磐梯山が見えてきた。雄大という表現がよく似合う佇まいの山だ。思わず、路肩に車を止めて眺めてしまった。

  猪苗代駅に到着。せっかくなので入場券を買い、妻の乗ってくる電車を出迎える。車内が結構混雑していたようで、降りてきた妻は少しお疲れの様子だった。

  五色沼のハイキングをしようということでハイキングコースの入口まで行ったのだが、雪がたくさん残っていて入れない。というか、コースの道がわからないくらい積もっている。仕方がないので、とりあえず目の前にある毘沙門沼を眺める。この場所に春がやってくるのはもう少し先のようだ。

  ハイキングコースの出口へ向かって車を走らせていると、桧原湖という大きな湖に出る。とても大きな湖で、そのほとんどが凍っている。しかも、その上に小屋が建てられていたり、車が走った跡があったりする。表面の氷はかなり分厚いのだろう。このような光景は映像や写真などでこそ見たことはあったが、生で観たのは初めてである。

  ハイキングコースの出口付近にある柳沼、母沼へ向かい、雪の積もった道らしき部分を歩く。道筋がわからないので私は腰が引けてしまっていたのだが、意外に妻がずんずん進んでいくので、付いて行かざるを得なかったのだ。しかし、進んでいくのが難しい分、沼の周辺はなかなか神秘的な空間になっていた。

  ハイキングを断念したことで時間にかなり余裕が出来たので、喜多方まで行ってラーメンを食べることにする。妻が以前にも来たことがあっておすすめだという「まこと食堂」へ。店内はかなりの盛況で、人気の高さがうかがえる。出て来たラーメンは確かに美味しいが、私には少し素朴過ぎて物足りず、こそこそと胡椒を振っていたら妻から咎められてしまった。

  再び車を走らせ、今日の宿のある高湯温泉へ向かう。その道中はほとんどが山道で、運転はかなり大変だった(アクセルとブレーキの繰り返しで足がパンパンになった)が、所々で素晴らしい景色が見られたり、野生の猿が見られたりと、なかなか印象的なドライブになった。

この地域では、今はちょうど梅の盛りらしい。大迫力の梅の木がたくさんあった。

  高湯温泉に到着し、今日の宿「安達屋」にチェックイン。期待以上に風情のある旅館である。

  16時に貸切風呂の予約が出来たので、その前に少し散策に出る。とは言っても、周辺はなかなか急な坂ばかりなので、行動範囲はそれほど広げられない。宿の裏にある薬師堂にお参りをして、湯畑を眺めながら坂を下り、人口の滝に登った。これだけで、そこそこ息が上がってしまった。

  夕食前に、貸切の露天風呂に入る。ここの温泉は白濁の硫酸塩温泉で、肌への刺激はそれほど感じないが、ほのかな硫黄の香りに加えて、口に含むとレモン水のような酸味がある。私個人の好みからすると、理想的な温泉の泉質のひとつだ。あまりに気持ちが良くて、ずっと入っていられるんじゃないかと思えるほどである。広さや雰囲気も申し分なく、2人だけでこの露天風呂を貸し切れるというのは贅沢だ。

  夕食は、囲炉裏焼きを中心としたコース料理。魚介や鶏肉、野菜の囲炉裏焼きで自由に焼きながら、コース料理として前菜、お造り、鍋、煮物、焼物などが出て来る。どの料理も本当に美味しくてどんどん箸が進んだが、一番印象的だったのは日本酒かもしれない。妻がたまたま頼んだ南会津の地酒の美味しさが忘れられない。後日、通販で購入してしまったほどである。

囲炉裏焼きだけでお腹いっぱいになりそうだ。

囲炉裏焼きの中では、海老が特に美味しい。焼いた海老を美味しいと思ったことはこれまでほとんど記憶にないので、印象的だった。

お造りは、ナマズ。これといった癖はなく、とろみがあって美味しい。

妻が注文した会津酒造の「山の井(純米吟醸)」が、衝撃的に美味しい。すっきり感はきちんとあるのに、甘さも強い。普段は全くお酒を飲まない私も、これにはついつい手が伸びてしまう。

和牛ステーキのミルフィーユ。急に洋風テイストが入ってくるのと、お肉の柔らかさと、二重に驚かされる。

筍ご飯。筍はそれほど多く入っていないが…。

デザートは、ロビーの囲炉裏で頂く。レアチーズ三種のベリーのせ。

  夕食後、温泉にゆっくり浸かる。この宿にはとても広い露天風呂があって、それが名物のひとつにもなっている。しかも、その中に打たせ湯や寝湯、洞窟風呂があったりして面白い。ただ、混浴なのが少しつらい。妻は一足早く女性限定の時間帯に入っていたのだが、私のほうは混浴時間にしか入ることが出来ないので、あまり落ち着かなかった。結局、女性どころか他に誰も入ってこなかったのだが。