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11月27日(日)

2016年12月12日 09時46分36秒 | 2016年

 6時半起床。今日は、仕事でお付き合いのあるYさんと一緒に、東京競馬場へジャパンカップを観に行く。G1レースの際には、毎回お互いに指定席の抽選に申し込んでいるのだが、今回初めてYさんが当ててくださり、行くことになった。

 7時半前に家を出て、京浜東北線と南武線を乗り継いで、府中本町へ。府中本町で大半の人が降りる。朝早いというのに、みんな目が輝いている。これがG1か。

 待ち合わせまで少し時間があったので、喫茶店でホットミルクを飲みながら、競馬新聞でお勉強。

 競馬場への専用改札を出て、競馬場へ向かう。駅から競馬場へ向かう専用通路があって、そこそこの距離を歩くのだが、天井や壁に歴代の名馬の写真や今日のジャパンカップの出走馬一覧が飾ってあって、飽きない。

 入場券を買う。ジャパンカップ専用の入場券である。入場門もジャパンカップ仕様になっているし、来場者にもスーツ姿の外国人が多い。さすがは国際G1。

 入場門でYさんと待ち合わせ、指定席へ。今回はS指定席という東京競馬場では一番高い指定席(3,000円)で、室内は暖房が効いているし、座席も超快適。ゴール版が遠いのが少し難点だが、手元にモニターもあるのでレース全体をしっかりと観ることが出来る。寒いこの季節には最高の環境である。

 第1レースから第4レースまで、全く当たらず午前中は終了。平常運転である。

 お昼ご飯を買いに出るついでに、パドックを眺めてみる。まだジャパンカップまで時間はあるが、既に激混み。

 昼食は、モスバーガー。ロースカツバーガーで勝ち運を手繰り寄せたい。

 指定席の裏側にある窓から、装鞍所がよく見える。ちょうどジャパンカップの出走馬たちが準備運動を始めていた。キタサンブラックだけは見分けることが出来た。

 午後のレースでは、第8、9レースが連続で的中し、お財布に余裕が出来た。そして、ついにジャパンカップ。この頃になると、スタンドは人で溢れかえっている。さすがは国際G1、1着賞金3億円という国内最高賞金額のレースである。発走時刻が近づくに連れて、会場の熱気が高まっていく。

 スタート地点がちょうど目の前にあって、ゲートの準備から発走までの様子を目の前で観ることが出来た。周回している時の独特の緊張感、ファンファーレの興奮とどよめきで馬たちにスイッチが入る様子がひしひしと伝わってきた。そして、ドイツからやって来たイキートスがゲート入りでごねるところまで、ばっちり見ることが出来た。

 スタートした瞬間、1番の武豊騎手騎乗キタサンブラックが好スタートを切って、最内ではなく2頭分ほど外めを走り始める。そして、そのままマイペースの単騎逃げに持ち込んでペースを落とす。その後はそのまま向こう正面を走り、3コーナー、4コーナーを回って最後の直線に入るところで再び外めに持ち出す。逃げ馬は距離ロスのない最内を走らせるというセオリーを無視し、馬場の良いところを選んでスパートをかけたのだ。最後の直線に入った直後は後続に追いつかれそうなわずかな距離だったが、そこから追い出すとグングンとスピードを上げて逆に後続を引き離し、そのまま余裕の1着でゴールしてしまった。残り100mのあたりで勝負は決し、会場は拍手喝采。やはり、G1レースで武豊騎手が勝つとめちゃくちゃ盛り上がる。私はキタサンブラックを3着でしか買っていなかったので馬券は外れたが、周囲の皆さん同様、キタサンブラックの強さと武豊騎手の上手さが詰まった素晴らしいレースを観ることが出来て大興奮だった。

 表彰式でキタサンブラックのオーナー、北島三郎さんの「まつり」を聞いてから、帰途につく。

 レースの興奮冷めやらぬまま帰宅。妻は私の様子を見て、馬券が当たったと思ったらしい。確かに、負けたことを忘れさせるくらい素晴らしいレースだった。チケットを取って下さったYさんに感謝である。