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5月3日(火)

2016年05月06日 00時26分01秒 | 2016年

  5時起床。妻を起こさないように身支度を整え、5時半過ぎに家を出る。今日は、名古屋競馬場でかきつばた記念(G3、ダート1400m)に出走するスノードラゴンを応援しに行く。

  品川駅06時23分発の東海道新幹線のぞみ3号に乗り、名古屋へ。所要時間は約1時間半。

  名古屋には8時前に到着。乗車券は名古屋までではなく、名古屋の少し東にある金山駅経由で長野まで購入しているので、金山と名古屋の往復乗車券を追加購入(精算)して途中下車する。

  名古屋駅地下街にある喫茶店「むらやま」で朝食。モーニングの小倉トーストを食べる。食パンの間にぎっしりとあんこが入っていて、美味しい。サクサクのパンとしっとりしたあんこの食感のバランスが食欲をそそる。

  名古屋からあおなみ線(名古屋臨海高速鉄道)に乗り、名古屋競馬場へ向かう。Suicaも使えるのだが、今回はあえて切符で往復乗車券を購入。名古屋から名古屋競馬場までは、約13分。競馬場の中では、かなり交通の便の良いところだと言えるだろう。

  名古屋競馬場には、9時半過ぎに到着。開門まで30分近くあるにも関わらず、もう長蛇の列が出来ている。新聞を買い、私も名古屋弁が飛び交う中、列に並ぶ。

  10時に開門。開門と同時に、特別観覧席購入の列に並ぶ。実は、先ほどあおなみ線でSuicaを利用せず往復乗車券を買ったのは、このためである。ここでその切符を提示すると、特観席料金700円が無料になるのだ。そんな簡単なことで無料にしていいのかと心配になるが、ありがたく恩恵を被ることにした。先着順で好きな場所を選べるため、座席もなかなか良いところが確保できた。ちなみに、特観席はこの後すぐに全席完売になってしまった。

  座席の確保が済んだので、第1レースのパドックへ向かう。シンプルな造りだが、観客と馬の位置が近くて、素晴らしいパドックである。馬体重の掲示板が手動式なのも味がある。

  せっかくなので、第1レースはかぶりつきで観ることにする。パドックだけでなく、この競馬場は観客席からコースまでの距離も近くて、迫力ある馬たちの走りを目の前で体感することが出来る。砂を蹴り上げる馬たちの力強い足取りを見ていると、惚れ惚れしてしまう。

ゴール板にかきつばたの絵が飾られている。

  第1レースを終えたところで、早めの昼食第1弾。食堂街の一番端にある大島屋で、どて、串カツ、とんちゃん串の3種類を頂く。どての味がかなり濃厚なので、付け合わせのキャベツと一緒に食べるとちょうど良い。また、店員さんにもお客さんにも何ともいえない温かい雰囲気が漂っていて、とても居心地の良いお店だった。

ついつい追加で手を伸ばしたくなる料理がたくさん並んでいる。

左から順に、とんちゃん串、串カツ、どて。実は奥のキャベツが絶妙な味のバランス調整役になっている。

  第2レースもかぶりつきで観戦。風が強いこともあって、目の前を馬たちが走りすぎると共に砂煙が立ち、そこそこ砂をかぶってしまう。臨場感たっぷりである。

  3レースには、木之前葵騎手が登場。JRAでは今年デビューした藤田菜々子騎手が大きな注目を集めているが、地方競馬には他にも女性の騎手がいる。そして、その中でも実力派の1人が、この木之前騎手である。2013年デビューの4年目だが、今年に入って重賞を初制覇しているし、今シーズンも名古屋競馬のリーディング10位につけている。残念ながらこのレースでは9頭中の5着だったが、騎乗フォームの美しさが印象に残った。

  昼食第2弾は、「勝や」のきしめん。記憶にある限り、人生初のきしめんである。想像ではかなりコシのあるものかと思っていたが、思っていたよりも柔らかくてのどごしが良く、つるつると一気に平らげてしまった。

  全てのレースに賭けながら、競馬場を歩き回る。馬券の結果は、第1レースから準メインの第10レースまでで三連単を2回、三連複を1回、馬単を1回的中させた。しかし、名古屋競馬は全体的に固い決着が多いので、これでも約2,000円のマイナス。まあ、これは想定内だ。

  そして、ついにメインの第11レース。農林水産大臣賞典かきつばた記念(Jpn3)である。第10レースが終わってパドックに到着すると、既に出走馬の登場を待ちわびる人々で溢れかえっていた。私も何とか眺めの良い場所を確保し、スノードラゴンの様子を眺める。相変わらず、今日もリラックスし過ぎなくらいリラックスしている。G1馬の貫禄ともいえるが、おそらく彼はそうなる前からずっとこんな感じだったのではないだろうか。大野騎手が乗ってからも落ち着いた様子は変わらず、返し馬でも気持ち良さそうに走っていた。それにしても、彼の芦毛は本当にターフに映える。

多くのファンは、C.ルメール騎手(下1枚目)とM.デムーロ騎手(下2枚目)の姿に釘づけだった。確かに、彼らが名古屋に来ることは滅多にないだろう。

しかし、私はミルコ越しのスノードラゴンと大野騎手に目が行ってしまう。

  馬券を購入し、特観席で観戦。レースがスタートしてまず驚かされたのは、スノードラゴンが先行したこと、更には番手につけたことである。この名古屋競馬場は先行馬が圧倒的に有利なコースと言われており、テンのスピードが早くなく、脚質的にも追込みを得意とするスノードラゴンには明らかに不向きである。しかも、1400mは彼には長いし、斤量も59キロという重さ。だから正直なところ、彼がこのレースに出走すると知った時、私は「なんでこのレースに出るんだろう」と不思議だった。馬主の意向か調教師の意向かわからないが、こんなに不利な条件で、しかもそれほど賞金の高くないレースに出走する意味がわからない。だから、そもそも今日のレースでも、正直なところ勝敗は二の次だと思っていた。私がわざわざ名古屋まで来たのは、彼の勝利を願ってというよりは、こんなレースで怪我をしないように、ただただ無事を願ってのことである。しかし、その予想に反して、彼はしっかりとスタート直後からスピードに乗ることが出来た。それだけで、私は大興奮。結果的にはその分最後の追い込みが効かずに5着に敗れたが、それはこの条件下では当たり前の結果である。むしろ、こんなに厳しい条件の下の出走であったにも関わらず、よく頑張ったと思う。それに何より、無事に走りきることが出来て良かった。次は、適正な条件のレースに出走させてもらえますように。

スタートして1度目のメインスタンド前。彼がこの位置にいることに驚き。

  再びあおなみ線に乗って名古屋へ戻る。

  名古屋駅近くの「スガキヤ」で、特製ラーメンを食べる。私が世の中で一番美味しいと思っているラーメンである。名古屋に来てここのラーメンを食べないわけにはいかない。今日も、やっぱり安定感のある美味しさだった。この味が関東でも食べられたらいいのに。以前は一時期高田馬場にお店があったが、いつの間にか閉店してしまった。スガキヤさん、1店舗だけでいいので、再出店を検討して頂けませんか。

  電車の時間まで少し余裕があったので、モーニングで有名な喫茶店「リヨン」へ立ち寄る。実は朝にも一度訪問したのだが、その時は店の外に50人以上の行列が出来ていたので諦めた。しかし、さすがにこの時間になると店内は空いている。注文は、アイスカフェオレとモーニングのフルーツプレスサンド。このお店では、1日中モーニングサービスが受けられる。出て来たフルーツプレスサンドには苺ジャムとパイナップルが入っていて、デザート感覚で楽しむことが出来た。それに、プレス機で焼いたトーストはサクサクしていて本当に美味しい。

  名古屋駅18時40分発の特急しなの23号に乗り、名古屋へ。所要時間は約3時間。本を読んだり、ぼーっと考え事などをして過ごす。

  定刻より少し遅れて、21時40分過ぎに長野駅に到着。駅を出ると、チェーン店を除く大半のお店が閉まっていて、街全体が暗くなっていた。さすがは地方都市。しかし、これが本来あるべき姿であって、深夜まで街が明るくて活気に溢れているというほうが不自然なことなのかもしれないとも思う。

  22時前に宿泊先のスマイルホテル長野にチェックイン。全体的に古い施設だが寝る分には全く問題ないし、スタッフの方もとても丁寧な対応でありがたかった。