たねまきびより ~いとえのバイオダイナミック農場日記~

小さな1つぶのたねから
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ライフリンク いのちのつながり

2011年11月12日 | Contents of 3kb

11月12日 土曜日

 

ひさしぶりの青空の1日。

こんなに晴れたの、いつぶりだろう、、、。

思い出せないくらい昔の話。

今日もタネのクリーニング。

かすみ草のタネと

タチアオイのタネ。

機械の扱いにもすっかり慣れ、ボスの指示をあおがなくても、

色々な調節、判断ができるようになってきました☆

 

 

 

掲題のお話。

 

昨夜、夏にこの村を離れ、母国に帰った若い夫婦のご主人が自害されたとの訃報が入りました。

「自殺」「自害」「自死」。

 

 

質問。

「死にたい」って思ったこと、ありますか??

 

いとえは、「あります。多々」。

それでも、色々経過して、なんだかんだ生きてます。

 

日本ってとっても自殺者数が多い国なんですよね。

 

学生時代、乗っていた私鉄がホームで人身事故にあいました。

花屋時代、地下鉄のホームで目の前で電車に飛び込む人を見ました。

派遣時代、乗っていた私鉄が踏切で人身事故にあいました。

 

そのときの周囲の人の顔、運転手さんの顔、駅員さんの顔、乗客の言動。

全て細かに記憶に残っています。

それ以来、電車の急ブレーキの音、クラクションの音が苦手ないとえです。

それなのに、なにを思ったか車内販売の仕事を始めてしまい、大失敗。

「ジンシン」と言う言葉になれきってしまっているスタッフたち。

その言葉を聞くたびに落ち込んでいた私に「そのうちなれるよ」の言葉。

絶対違う。 

「なれる」とかそういうものじゃない。

 

人身事故のほとんどが身投げなんですよね。

 

自殺ってなんだろう。自分で自分の命を終わらせるという選択ってなんだろう。

もちろんその人達には親戚や家族も居るのです。 

 

「自分で命を断ってしまった人が親戚にいます」という人を数えると自殺者数の5倍以上の数字になるんでしょうね。 

 

家族たちは苦しみ続けるんですよね。 

「家族が自殺した」と言えず、 「気づいてあげられなかった」と自己批判、後悔をしながら。 

 

その悲しみや苦しみは家族に限らず、身近に居た人たちも同じ思いを背負う。 

「まさか、自殺するとは思わなかった。なんでなにもできなかったんだろう」って。。。。

 

 

なんで彼らは「命を絶つ」決断をしてしまうんでしょう。。。。 

 

 

以前、ライフリンク主催の座談会みたいのを聞きに行った事があるんです。

そこでの話で衝撃だったのが、日本の自殺者数の話。

『年間3万人以上。3万人って、イメージできますか???

 東京マラソンの映像をTVで見た事があるでしょう?都庁の上から参加者を撮った映像。

 東京マラソン参加者が3万6千人。それに近い数の人が日本のどこかで1年に自殺で亡くなっているんです』

 

高校時代に合同ボランティアネットワークを通じて、

あしなが育英会の募金活動に参加していたことがあったので、数字は知っていたけれど、、、、

東京マラソンのあの映像。

すごい人。人。人。人。

スタートラインを通るまでに30分はかかるという、あの....群衆。

あれだけの人数が年間日本で自ら命を断っているんです。

1日約100人。

なんて世の中なんだろう。って。

きっと、気づかれないようにこっそり1人で亡くなって、数えられていない人も居たりするんだろうなって。

 

なんだか、日本って「切腹」とかいう「死をもって償う」みたいな感覚が歴史的にあったから更に数が多いのかもしれないのだけれど、、、。

「よし、死のう!」なんて、1度考えただけで亡くなる人っていないと思う。

いろんなことが積み重なって、いっぱい、何度も考えて、その結果、そうしちゃうんですよね。きっと。

 

その日、だれかが笑顔で「おはよう!」って言ったら、

その日、誰かが隣で「大丈夫?」って聞いたら、

誰かが一緒にご飯を食べてたら、なにかが変わったかもしれない。

、、、変わらないかもしれない。

 

何がこの世の中に「見切り」をつけて、

「やっぱり生きてられません。ごめんなさい」と自分のピリオドを打ってしまうのか。

 

要因は1つじゃない。

経済苦。対人関係。コンプレックス。差別。。。。などなど

弁護士が経済苦をカバーできても、対人関係はカバーできない。

精神科医がコンプレックスをカバーできても、差別はカバーできない。

多方面からの力が必要なんですよね。

 

今回の訃報は日本人ではないです。

ヨーロッパの人。彼はまだ43歳。小さな子供の居る家族です。

何かが彼を生きづらくしてしまったんですよね。

 

生きづらい社会なのは日本だけじゃないんだなって。

自殺してしまった人を「弱い」「逃げ」と言う人も多いけど、

弱いのはその人じゃなくて、周りの支える力(社会)なんだって。

逃げてるのはその人じゃなくて、周りの人たち(社会)なんだって。

支えようとか、変えようとか、力になろうとか、そういうことをしない。

 

「めんどくさいことにはできるだけ関わりたくない。どうせ他人事」

 

自分の利益を優先して、自分をいかに「勝ち組」にもっていくか。

それが重視される世界だから、生きにくい社会になってしまうんですよね。

死んだら解放されるって思っちゃうの。

 

43歳の彼は、どうして命を絶ってしまったのか、全然わかりません。

2~3度しか会った事ないけれど、とても優しく柔和な人で、家族みんなで幸せそうでした。

この村の人たちみんな「どう奥さんと連絡をとればいいのか、なぜ防げなかったのか」と考えています。

彼の笑顔が頭から離れず、信じられない気持ちでいっぱいなのです。

 

 

世界的な数字はわからない。

だけど、少なくとも日本では1日100人、自ら命を絶っているのです。

 

 

今日も誰かがどこかで泣いているんです。 

 

 

 

いとえは自分勝手です。

自分の楽しみや、自分の利益、生活が大事。

自分の生活の保障を投げ捨てて「全てを周囲のために」みたいなことは、残念ながらできません。

 

小さな卑怯な人間ながら、少しでも

「世の中捨てたもんじゃない」「生きてみると案外良いこと転がってるみたい」ってことを伝えることができたらいいなって思ったりしてます。

 

目を背けたい内容で、書こうかどうしようかも悩んだのだけれど書きました。

こういうことは発信しないと伝わらない。

みんなの大事な「いのち」だから。

 

小さな脳みそでいっぱい考えて、結局自分がかわいい、自分勝手ないとえだから何をしたらいいのかわからない。

 

けど、いっぱい色んな事を発信している団体があるのです。

いとえが知っているのは、ライフリンク(http://www.lifelink.or.jp/)

他にもいっぱい色んな団体があると思うの。

「命を終わらせよう」って考えてしまっている本人たちは、そういう団体に目をむける気力はないかもしれない。

いつ、わたしたちの周囲の大事な人がそういう悩みの渦に入っていまうかわからないこの世の中。

もしかしたら、自分だって予備軍になるかもしれない。

これに限るわけでなく、一度、こういう団体のメッセージに目を通してみて欲しいなって思うのです。

何か行動出来る人がいたらすごいこと、

だけど、なにも出来なくても、知ってるだけでも何かが違うはず。

そう信じて、書きました。

 

 

楽しい話じゃないのに、最後まで読んでくださってありがとうございます。

3kbの脳みそで、文章めちゃくちゃで、ごめんなさい。

 

 

 

 

行き詰まる、息詰まる、生き詰まる前に。

 

みんなが大事な1人なんだよ。

みんながかけがえのない1人なんだよ。

そして、独りじゃない。

独りぼっちに感じることがあるかもしれない。

だけど、絶対「独り」じゃない。

どこかに『必ず』『絶対』居場所がある。

だって、色んな奇跡の積み重ねで、今のその「いのち」があるんだもの。


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4 コメント

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重い話だねぇ・・・ (天文博士DrJesroe)
2011-11-18 23:06:52
自殺しようと思った事。私はありません
何しろ、やりたい事が山ほど有って、一生掛かっても
やりきれないと思う程なので・・・
現在の50歳くらいのままであと30年位いられないかなぁ
な~んて思ってます。
群衆の中で自殺する人は、世の中とか、
対人とか、とにかく何らかの批判やメッセージを残したい
という思いが一杯あって、でもそれを理解してくれる人が
いなくて、思い余って死を選ぶのでしょうね。
人知れず、樹海の中とかに入って行って死を選ぶ人は
また違った死に対するポリシーを持っている人なんだと思います。
心(精神)の弱い人はとかく宗教等に頼ってしまいがちですが
私はそれを否定はしませんが、もっともっと身近な人に
救いを求めるべきだと思いますね。だってどんなに正統派の宗教だって
結局行き着く所には「お金」が見え隠れしている訳で。
少々きつい言い方になりますが、結局は「自分」を信じるしかないのかなぁ。
どんなに信頼している人の助言が有っても、やっぱり最後に決断するのは
「自分」なんだよね。でも、その決断が「死」であってはいけないと思う。
地球上には今70億人もの人間が生きています。
人の一生はたったの80~90年。それまでに一人ぐらい本当に信頼出来る
人を捜しましょうよ。出来るはずだよね。その「一人」を探し当てる事が
出来ただけでも、生きている価値があると思うのですが・・・いかがですか?
異国の地に一人で生活していると、色々な事を考えちゃいますよね。
宇宙ステーションに長期滞在していた日本の宇宙飛行士 古川さんが
22日に地球に帰って来ます。宇宙から地球を見ると、何か神掛かり的な物を
感じるそうです。私は宗教や神様など信じませんが、あえて言うなら
宇宙そのものが「神」だと思います。キリストや仏陀やマホメットなんか
小さい小さい!!!こんなに素晴らしい「地球」を創造した「宇宙」そのものが
私にとっての「神様」です。そしてその素晴らしい地球に住んでいるという事実。
どんなに苦しい事やつらいことが有っても、がんばろうと思う事が出来ます。
宇宙の年齢は137億年。地球は45億年。人間はたったの80年。
自殺なんて、もったいないもったいない。
でっかく生きようぜ!!! 地球人!!!
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慣れたくないね (Minori)
2011-11-27 12:55:56
いとちゃーん久しぶり♪
いつも、素敵な写真と充実した内容で楽しく読ませていただいてます^^

私も東京に行くと、しょっちゅう「人身事故により・・・」という放送と数分遅れる電車があり、イライラするひとの声。。。にとても違和感というか、むなしさを感じていました。

自死で亡くなる方は3万人だけど、未遂も含めると何十倍にもなる。
救急病棟にいくとそれがリアルになりすぎる。「そこ(病院)」でできることもあるし、やっぱり彼ら・彼女たちが戻っていく社会が変わらないと変わらないように思う。

「社会」と一言で言っても社会はひとつの物体じゃないから、結局は一人一人が変わっていくことしかないんだよね。


人とのつながりに国境はないし!!!

奇跡的だけど運命的に生まれた自分のいのちが、大事なんだな~って実感を皆が持てたらいいね。

この文章に感謝♡
これからも楽しみにしてるよ♪

i know, but i wish,you to have a happiest life!!
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人生100年!! (いとえ)
2011-12-07 06:01:11
>天文博士DrJesroeさん
いつも、ブログ「ほへ~~。すげ~~」って思いながら読んでます♪♪
天文博士DrJesroeさんは、本当イキイキキラキラしてらしてカッコいいです!!!
いいなぁ。地球人の人生80年なんて言わないでください!!
うちの祖父は先日91になりました。
「いとえに会いにイギリスに行ったけど会えなかった」とか、ちょっととぼけたこと言い出して家族は困っているようですが、、、f(^_^;)
それでも、これからも元気に長生きして欲しいと思っているのです♪
せめて私の子供は見てもらわなきゃ☆
なので、天文博士DrJesroeさんも、120歳目指してDIYの腕を磨きつつ、素敵な夜空の写真をいっぱい撮り続けてくださいませ!!
返信する
Happiest Life (いとえ)
2011-12-07 07:25:46
>Minori
わたしもいつもみのりのブログ読んでます♡
右横にリンクも貼ってるし♪♪

病院で働きはじめて、お寺に住みはじめて、更にみのりは進化してるよね♪♪

みのり伝記、はやく出版されないかしら♪♪♪
まだはやいか??
みのりの90歳になった頃が楽しみ。
変わってなさそうでもあるし、仙人みたいになってるんじゃないか?って気もするし、、、(笑)
先日27になったばかりの乙女に仙人は失礼かしら?f(^_^;)
みのりが「国境は無い!!」っていうと、説得力あるよね☆☆
そこいらの人が言ってもなんとなく、重みが違うもの!!

わたしも!!
Same to you!!
I always think of you.
I hope you to have Happiest life, you also know You do already!!
A lot & a lot & a lot of Love xxx
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