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コンビニのレジ袋有料化で店員が混乱…まるでクイズ

2020年07月14日 12時00分58秒 | いろいろな出来事


7月1日からコンビニでプラスチック製レジ袋の有料化がスタートした。これはプラスチックごみ削減などに向けた取り組みで、容器包装リサイクル法の改正に伴い義務化されたものだ。  環境保全のためには素晴らしい取り組みなのかもしれないが、店員にとってはまったく歓迎できないことだった。レジのオペレーションがさらに面倒になってしまったのである。 

7月1日よりコンビニでレジ袋が有料化(※写真はイメージです。以下同)


 僕は普段、日雇い派遣の仕事をしているが、1日だけのコンビニバイトを探せるアプリを使ってときおりコンビニのバイトをしていた。レジ袋の有料化が始まった7月1日も都内のある店舗で働いていたのだが……。 


聞かねばならないセリフが増えて大変
  7月1日、レジでいつもどおりの要領で商品のバーコードをスキャンしていき、それからお客さんに訊いた。 「レジ袋はご利用ですか?」 「あ、そうか。今日から有料でしたね」 「はい、そうなんですよ。1枚3円です」 「お願いします」  

僕はタッチパネル画面のレジ袋必要のボタンをタッチする。すると、合計金額に3円がプラスされる(※セブン‐イレブンは特大サイズが5円でそれ以下は3円、ローソンとファミリーマートは一律3円)。その金額をお客さんに伝え、商品をレジ袋に詰めていった。  

今までですらレジ打ちのたびに毎回「ポイントカードはお持ちですか?」と訊かなくてはならないことにうんざりしていた。混雑時は尚更。塵も積もれば山となる。今後はそこへさらに「レジ袋はご利用ですか?」という質問も加わってくるのかと思うと、少し気が重くなった。  

店側からも推奨オペレーションとして言われているから、いちアルバイトとしてはやらざるを得ない。 

お客さんの声が聞き取れない


 特に今の時期はお客さんにあまり質問したくなかった。コロナ対策のビニールカーテンとマスクの二重の壁のせいで、声の小さいお客さんだと返答が聞き取れないのである。この日もこんなことがあった。 「レジ袋はご利用ですか?」  僕のその質問にお客さんは答えるのだが……。 「いりま……」  

蚊の鳴くような声なので、そのあとが「す」なのか「せん」なのかわからなかった。  

マスクをしているので唇の動きで読み取ることもできない。が、微かに首を横に動かしたように見えたのでおそらく「いりません」と答えたのだろうと判断。レジ袋不要のボタンをタッチして商品をそのまま渡した。お客さんはそのあとなにも言ってこなかったが、本当にそれで正解だったのかあまり自信はなかった。  

もっとも聞き取りが難しいのはコーヒーのサイズである。以前、コーヒーの注文を受けたときのこと。 「ホットコーヒーのエ……」 「はい?」  サイズが聞き取れなかったので訊き返した。 「ホットコーヒーのエ……」 「はい?」 「ホットコーヒーのエ……」  

僕は困り果ててしまった。ホットコーヒーのSなのか、Mなのか、それともLなのか、二度訊き返しても聞き取れない。さすがに三度訊き返すのも気が引けた。そこで3分の1の確率の一か八かでホットコーヒーのLのボタンをタッチした。すると、お客さんは少しキレ気味のはっきりとした口調でこう言う。 「ホットコーヒーのSです!」  


はじめからその声量で言ってくれればよかったのに……。


セルフレジをご利用ください!

現在42歳、主に日雇い派遣の仕事などで生活する筆者・小林ていじ(撮影/藤井厚年)
 レジ袋の有料化でお客さんへの質問が増えるので、今後このようなちょっとしたトラブルはさらに起こりやすくなりそうな予感がする。これを少しでも防ぐいちばんの方法は、できる限りお客さんにセルフレジを使ってもらうようにすることである。 

 その日のバイト終了後、別のコンビニに客として入った。そこの店員はレジを打ちながら約20秒おきに「キャッシュレスでお支払いのお客様はセルフレジをご利用ください!」とひたすら連呼していた。僕はその店員に深く共感を覚えた。うん、わかる。すごくわかるよ。セルフレジを使ってもらいたいよね……。  


コンビニのセルフレジの使用率は徐々に上がってきているように感じる。が、それでも頑なにセルフレジを使おうとしないお客さんも一定数存在する。現金で支払いたいとか(セルフレジでは現金を使えないので)、セルフレジがすべて埋まっているなどの理由で有人レジのほうに来るのならば理解できる。 

 しかし、キャッシュレスでの支払いで、セルフレジが空いていて有人レジのほうは列ができているにも関わらず、それでも有人レジのほうに来るお客さんも少なくない。本当にいったいどういうつもりなのだろうか。 


 今の時期、セルフレジはコロナ対策としても有用である。だから、頼むからセルフレジを使ってくれ……。そう願わずにはいられないのである。


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【東京コロナ】西村担当相「もう誰も緊急事態宣言はやりたくないし休業もしたくないだろう。一人一人の努力をお願いしたい

2020年07月14日 10時30分50秒 | 政治のこと

【東京コロナ】
西村担当相「もう誰も緊急事態宣言はやりたくないし休業もしたくないだろう。一人一人の努力をお願いしたい

西村経済再生担当大臣は記者会見で、政府の専門家会議の尾身副座長と状況の分析を行ったあと、東京都の小池知事とも協議したことを明らかにしたうえで
「高い緊張感を持って警戒すべき状況だということで、認識を共有したところだ。感染者の7割から8割が20代、30代で、これから高齢者や基礎疾患がある人に広がらないよう、二次感染を防止するためのPCR検査を幅広く呼びかけていきたい」と述べました。

また「検査の陽性率などを専門家に分析してもらったところ、市中で感染が広がっているわけではないということだった。まずは感染経路を追いかけていき、二次感染を防ぐことに全力を挙げたい。
これまでの政府の方針を直ちに変更することはないと思っているが、状況を見て専門家の分析をしっかり聴きながら、適切に対応したい」と述べました。

そして、西村大臣は「もう誰も緊急事態宣言はやりたくないし休業もしたくないだろう。感染防止策をしっかり取って、何か異常があれば店を休んだり、調子が悪ければ会社にも出ず、
遊びにも行かないなどを徹底していかないとまた同じようなことになる。一人一人の努力をお願いしたい」と呼びかけました。


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都知事選圧勝の小池氏が「五輪中止カード」を切る可能性

2020年07月14日 09時15分10秒 | 社会のことなど
 
やはり世紀の大番狂わせは起こらなかった。東京都知事選挙は現職の小池百合子氏が圧勝し、2回目の当選を果たした。過去最多の22人が立候補した争いの行方は混沌とせずに大方の予想通りの結果で開票は終了。対抗馬となるべき他の候補者たちの主張は多くの有権者に受け入れられることはなかった。
 
 
 最大の争点となったのは、言うまでもなく新型コロナウイルスにまつわる政策だ。感染拡大の防止や経済対策に加え、来夏に延期された東京五輪・パラリンピックについても各候補者たちの考えは三者三様。ただ、この東京五輪に関する公約において、小池氏はアスリートや大会組織委員会、日本オリンピック委員会(JOC)、国内競技団体など大会に携わる関係者の大半から相当数の支持を得ていた。 コロナ禍が激しさを増し始めた今年3月頃まで小池氏は現職の都知事として東京五輪の今夏開催を予定通り、政府や大会組織委員会側と連携し何とかぎりぎりまで模索。
 
しかし難航するようになると最悪の開催中止を避けるため水面下で日本側が方向転換し、IOC(国際オリンピック委員会)と1年延期の妥協案を取りまとめようとする動きに小池氏も同調して各方面の調整に尽力した。大会に携わる関係者にとって現職の小池氏は言わば“同志”だ。再選を果たした上で引き続き来夏開催に向け、開催地・東京都のトップとして陣頭指揮を執ってもらったほうがいいに決まっている。 
 
 加えて今回の都知事選で主要候補と目された候補者の中においても、2度目の延期は視野に入れず、あくまでも来夏開催で「コロナに打ち勝った証として行うべき」と強く訴え続けていた主張が、招致活動から心血を注ぎ続けている都の大会関係者や参加を目指すアスリートたちの共感を呼んだようである。  
 
明確に「実施すべきでない」と断言していた山本太郎氏や、そして「来夏の開催が困難と判断された場合はIOCに中止を働きかける」と述べていた宇都宮健児氏、中止は断固反対しつつも2024年の延期も視野に入れることを明言していた小野泰輔氏ら他の有力候補は“NG”――。
 
それが何としてでも来夏開催を実現させたい大会関係者や、もう再延期や最悪の中止だけは是が非でも避けてほしいと願うアスリートたちの総意に近い結論だった。 
 
 
 実際に都知事選前から大会組織委員会の有力者たちが「現職としてここまで取りまとめに尽力してもらった小池さんに再選してもらわないと、東京五輪の来夏開催は今後土台にすら乗らなくなる恐れがある」と口にし、その立場上から「支持」を明言できないまでも暗に一致団結しながら全面バックアップする姿勢をほのめかしていた。だから小池氏の再選にはさぞかし安堵し、万々歳の心境となっているはずだと思っていた。  
 
ところが、本音は違うようだ。同じく小池氏を支持していた大会組織委員会の関係者に都知事選開票後の結果を踏まえて聞き直してみると、思いのほか手放しで喜んでいる様子はなく「これからが大変だと思う」と複雑な心境となっていることを垣間見せていた。 
 
 
 現実問題として来夏へ延期された東京五輪の莫大な追加経費の負担は開催地の東京都にも当然重くのしかかることになる。小池氏は「都民、国民の理解を得るために簡素化して費用を縮減する」とうたっているが、その概要は今もってほとんど見えてこない。  
 
 
言うのは簡単だが、実現する上で課題は山積みである。新型コロナウイルスの影響で日本経済は「リーマンショック」を上回る大打撃が予想され、それに反映される形で都の税収も今後激減するのは間違いない。いくら大会運営の費用を縮減すると言っても現段階では机上の空論に過ぎず、追加経費の負担を税収大幅減となりそうな都がまかない切れなくなる恐れも十分考えられるだろう。 
 
 
 延期による追加経費は総額3000億円とも見積もられている。このうちでIOCが今のところ負担することを決めているのは、最大8億ドル(約860億円)。まだ話し合いの余地は残されているとみられるが、いずれにせよ日本に課せられる追加経費は最終的にゾッとするような額となりそうだ。  
 
 
この莫大な額について政府との費用分担を都がどの程度の割合で決め切れるかも、小池氏の手腕にかかってくる。その舵取りを誤れば、東京都民を筆頭に凄まじい批判を浴びることにもなりかねない。ただ、前出の関係者は「その交渉過程の中で不利になった場合、小池さんは思わぬ奥の手のカードを切って来るのではないか」と実は内心で疑心暗鬼になっている心境も打ち明け、こう続けた。
 
 
 
手強い人
 「まさかの『大会中止』をチラつかせてくるのではないかとニラんでいる関係者も、大会組織委員会の中には多数いる。我々の多くが小池さんを支持したのは、あくまでも他の候補者では来夏の大会開催そのものが危うくなりかねないからという“消去法”です。とはいえ、我々のトップである森(喜朗)会長と小池さんは過去信頼し合っていた時期もあったが、今は政治的イデオロギーの違いから大きな隙間風が吹いているのは永田町界隈の人間ならば誰もが知るところ。とても一枚岩ではないことは普通に考えて分かると思います。その小池さんが都知事選で訴えていた『簡素化五輪』の実像に関しても、残念なことに非常にあいまいで具体性はほとんどない。だから本当のところ、小池さんが東京五輪を一体どこまで重要視しているのか。我々にもなかなか読み切れないのです」  さらに、その上で次のようにも警戒心を強めているという。  
 
「こうした、さまざまな点と線を結び付けると小池さんが、よもやの方針転換に踏み切る流れも考えられなくはない。ましてや新型コロナウイルスの第2波への予兆も懸念されているわけですから、自分からハシゴを外してしまうにしても非難されにくい理由付けは揃っている。何よりもこれまで小池さんは世のすう勢を鑑みながら自身の発した公約の変節も容赦なく敢行し、かつては昵懇だった政界の多くの有力者たちとの関係性も風向きが悪くなるとスパッとドラスティックに切ってきた経緯がある。いろいろな意味で、それが出来てしまう手強い人なので我々としては正直そこが怖いところではありますね」 
 
 小池氏の都知事再選が決まっても、日本側は政府や大会組織委員会とともに東京五輪の来夏開催へ向けて大同団結を成したたわけではない。莫大な追加費用に加えて新型コロナウイルスの収束が見込めず、まだまだ国民からの反発も少なくないだけに大会に携わる関係者は多くの解決すべき問題点を抱え込んでいる。そして今後明らかになっていくであろう小池氏の「本心」も来夏開催のキーポイントとなっていきそうだ。
 
 
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