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背中や腰がつらいが、姿勢を正すと腹部もつらくなる。

2008年01月11日 | 施術・臨床例 【おなか】

(症状) 背・腰の慢性的なコリ。腹部のハリ感。 【10代・女性】

背中や腰に症状をかかえた患者さんは、多いですね。

便宜上、肩、背中、腰などと部分ごとに名称をつけていますが、実際には体は連続しているものであり、腰だけピンポイントで状態が悪いということは少ない。

背中や腰に痛みが出てくると、当然、周りにも影響が出てしまう。

今回の患者さんは、背中や腰がつらくなった時、猫背はよくないと姿勢を「いい状態」にすると、今度は腹部に痛みが出てしまうとのこと。

この方の腰椎(背骨の腰の部分)を触診してみると、ラインが平均よりまっすぐすぎることが、そもそもの発端であるように思われました。

背骨は、基本的にS字カーブがあり、そのS字が曲がりすぎていても、まっすぐすぎていても、余計な負担が筋肉にかかってしまうものです。

特に意識的に「いい姿勢」をとろうとすると、やりすぎな姿勢(不自然な姿勢)になりがちです。

人それぞれ、骨格が違うのですから、決まりきった「いい姿勢」なんて存在しないと私は考えています。

その人にあった『いい姿勢』はどうすれば見つかるのか?

それは、体を支える筋肉(コアな筋肉)の状態を正常にしてやればいいと考えています。

この患者さんも、腰を支える大腰筋を呼ばれる部分が、うまく機能していない感じでした。

うまく機能していないとは、簡単に言えば、柔軟性に欠けている、しなやかさが失われている状態です。

これは、使いすぎというより、使わなすぎでなるケースが多いですね。

よって、こりかたまった部分の“こりぐせ”を解除すると共に、しなやかさのない部分に適度な刺激を与えることも、重要になってきます。

うまく、コアな筋肉が機能していないので、体の軸がとれない。

軸がとれないので、「いい姿勢」が逆に、周りに負担をかけてしまう(今回なら腹部に)。

腹筋を鍛えて、腰痛を予防しようという考え方もありますが、私はあまり賛同できません。

腹筋は、硬いよりやわらかいほうがいいと考えています。

もし鍛えるというのであれば、コアな筋肉のほうでしょう。

「鍛える」というより、「うまく機能する状態にする」というほうが、適切な表現だとは思うのですが。