お店の経営ではいろんな考え方がある。
例えば食品業界だと、よく新商品を出す。
とにかくお客さんの好奇心をくすぐるため。
そして、すぐに消えていく。
定番商品になることはほとんどない。
紳士服屋さんの閉店セールも、年がら年中やっている。
本当の閉店ではなく、ただ店内のレイアウトをいじるくらい。
そして、今度は開店セール(笑)。
忙しいこっちゃ・・・。
私の整体の店、リセット整体まるたけでは、割引などのセールはしない。
例えどんな売上が欲しいときでも、絶対にすることはない。
それはなぜか?
値引きは、すればするほど苦しくなるだけだから。
初めて利用する方には、半額になるクーポンを発行している。
これは、まず試して欲しいから。
デパチカの試食みたいな感覚。
整体は、受けてみないといいかどうか判断できぬもの。
だから、このクーポンはOK。
常連さんのために、回数券を発行している。
これは、感謝のしるし。
値引きだけが感謝の表し方ではないと思うが、慢性化した症状を解消するのには、回数も必要。
そんな時、利用してもらえればな・・・ということ。
これ以外の値引きはしない。
正直、キャンペーンなどをしたこともあり、売上は伸びる。
しかし「安いなら、行こうかな」という状態はいいはずがない。
利用する立場で言えば、安いにこしたことはないが、施術の質が落ちる危険が高い。
流れ作業の施術は、もっとも恥ずべきものだと考えています。
値段は、安くなくていい。
“適価”であるなら、それでいい。
それで納得してもらえないなら、仕方ないこと。
納得してもらえる人が増えるよう努力するだけ。
値引かなければ、にっちもさっちもいかない経営は、基本が間違っているということ。
見直すべきは、値段設定ではなく経営そのもの。
お客様に対する感謝の気持ちは、値引きで表現しない。
粗品で表現しない。
ポイントカードで表現しない。
すべては、施術で表現すべきもの。
この考え方は、譲れない。